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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:頭脳の訓練、数量センスで議論リード」から

2014.11.18  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:頭脳の訓練、数量センスで議論リード」から

フェルミ推定などで智慧を磨く

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、エンリコ・フェルミのフェルミ推論を取り上げ、優れたアイデアを出すためにも日々頭脳の智慧を磨くことを奨めている。

○優れた科学者の能力に数量センスあり

和田教授によると、優れたアイデアを出すには普段の頭脳訓練が必要だそうだ。スポーツ選手に毎日の練習が必要なように、毎日の頭脳の智慧訓練が不可欠。ただ、人の話を聞いたり、本を読んだりでは知識は貯まるが、スポーツ選手の栄養と同様に訓練にはならない。技に相当する頭脳の智慧を磨く必要があるという。

その訓練として和田教授が、自問自答、つまり自分で問題を作っては解き、作っては解く繰り返しが良いという。

科学者の中で創造力に優れた人は、「数量センス」が鋭いという。森羅万象を総合的かつ数量的に把握し、独特の相関イメージを持っているという。自然の姿を量的に関係付けらている。

数量的把握で良き訓練となるのが、有名なノーベル物理学賞を受けたエンリコ・フェルミが出した著名な「フェルミ推論」がある。詳しくはここを 参考

フェルミ推論だけでは前提や推論の違いによって誤差を生じるが、そのようなことを気にせず身のまわりの面白いテーマで、頭の数量センスを上げる事につかうことを和田教授は奨めている。これがいざというときの議論のイニシアティブをとるtことになるという。impacthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ハロウィーンに漂う危うさ」から

2014. 11.17   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ハロウィーンに漂う危うさ」から

秋葉原無差別殺人事件前夜の雰囲気

コラムの著者は、社会学者 鈴木謙介氏のTBSラジオの番組『ライフ』で語られた街頭でのハロウィーン騒ぎに危機感を感じたという。

○本場米国でも同じ社会問題

たわいのない遊びであるといえばそれまでである。しかし、このところの日本での恒例行事としてのハローウィンの盛り上がりが、鈴木氏によれば、2008年に起った秋葉原無差別殺人事件の直前に社会の様子が似ているという。

現実(リアル)での充実ぶり「リア充」ぶりの見せ合いになりつつあり、こうした行為に反感を募らせる層も社会には存在するということを見過ごすべきでないという。いわゆる、見せつけによる優越感の披露の場になりつつあるというわけだ。

本場の米国でハロウィーンが広まったのは「ハロウィーンの文化誌」(リサ・モートン著)によれば1950年代だという。小売業界やテレビ局が仕掛人となり、新興住宅街で子供たちがお菓子をねだった。やがて、「幸せそうな」子供を嫌う大人が、ペット用の菓子や駆除剤を渡す事件が起っている。毒物を配る異常者もいるという都市伝説も広がった。小売店を壊す若者もでた。1980年代のデトロイトでは、ハロウィーンの日には放火事件が多発した。

市場規模が広がり、景気高揚の光の中で、影の部分が出てきたという。企業は単に流行だといったのるのも配慮しなければならない。noteshappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:森永乳業、バナナ使うアイス」から

2014.11.14   日経産業新聞の記事「流行を読む:森永乳業、バナナ使うアイス」から

甘熟王のブランド戦略も

コ ラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)は、森永乳業のアイス『バナナの王様!感甘熟王チョコバナナオムレット』がバナナ輸入会社スミフルとの協業を通して両者の戦略について触れる。

○アイスとバナナのコラボ

同製品は生チョコソースが入ったバナナアイスをバナナ風味のスポンジケーキで包み、香りと味わいと食感が同時に楽しめるというものだ。青果物輸入のスミフルと森永乳業が協力し、当初ターゲットとした甘党男子に加えて中高生や若い女性層にも人気が広がった。

森永乳業としても良きパートナーを探索中であった中で、昨年春甘熟王と出会った。甘熟王バナナの事業展開を探っていたスミフルと思惑が一致し、協業が始まったという訳である。スミフル自体は後発のバナナ輸入であったため、競合との差別化のために高地栽培と独自の生産肥料にこだわり、2007年に初めてテレビCMを全国展開、「甘くて美味しいバナナ」を訴えてシェアをのばしてきた。味だけでなく、安心・安全、品質管理にもこだわり、こうした姿勢が評価されてロッテリアやライオン菓子、山﨑製パン、モンテールなどとコラボ商品を手がけてきた。

甘熟王をコラボによってブランドとして育て、さらに新しいパートナーと結んでいくといった戦略が功を奏している。bananacakehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:火力発電所、海沿いから脱出」から

2014. 11.13   日経産業新聞の記事「眼光紙背:火力発電所、海沿いから脱出」から

ガス会社と電力会社の力学の変化

コラムの著者は、神戸製鋼所が栃木県真岡市にガス火力発電を建設することに関連して電力会社とガス会社の発電事業の駆け引きについて語っている。

○東京ガスの計画

高効率のコンバインドサイクルで出力60万キロワットのシステムを2基備える。1号機は2019年後半、2号機は2010年前半で稼働する計画である。

燃料の天然ガスは東京ガスが15年度完成を向けて建設中の「茨城〜栃木幹線」から数百メートル分岐した配管から供給を受ける。発電した電気は東京ガスに販売する。

特徴的なのはこの発電所は水冷方式ではない。体育館クラスの大型ファンでする冷却するため之までのように海岸沿いである必要はないという。内陸の真岡市は福島県から首都圏に向かう東京電力の送電網に接することから、東京電力に売電することが出来る。

1990年代当時はエネルギー自由化論に乗り、都市ガス首脳陣が発電事業に食指を動かしたという。電力会社首脳が「ご自由に。こちもガスを売ります」と切り返し、その後都市ガス首脳陣は口を閉ざしたという。圧倒的な力の差がその当時はあった。しかし、ガス会社も今回したたかである。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:デザインと工学、広がる融合」から

2014. 11.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:デザインと工学、広がる融合」から

産学連携の新しい形

コラムの著者は、東京大学の山中俊治教授の「プロトタイピング&デザイン・ラボラトリー」とパナソニックのエンジニアがデザインとエンジニアリングの融合を目指し始めたことについて語っている。

○パナソニックの社内デザイナーが半年単位で研究室へ

パナソニックの狙いは日頃の社内での仕事から離れた視点で新しい技術の展開を考え、10年先を見越した重要なデザイン因子を開発することだという。一方、東大は、デザイン分野が手薄だったことを充実させる狙いがある。これまでデザインは美術系、エンジニアリングは工学系と切り離してきた両分野を融合させるのが狙いである。

一方で企業にとっては人材教育の役割もあり、大学も足りない資金やマーケティング要素を取り入れる機会でもある。上手くいかないとされた産学連携の新しい形になりそうだ。happy01