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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「Smart Times:永続の大人向けSNSを」から

2023.10.27  日経産業新聞の記事「Smart Times:永続の大人向けSNSを」から

人生を豊かにし自分の生きた証をネット空間に保存して未来に語り継ぐ

コラムの著者 久米信行氏(iU情報経営イノベーション専門職大学教授)は、これまで全国の経営者にFacebookの活用を実名発信であることや友達向けと一般向けを使い分けられることから責任ある経営者が使うのにはふさわしいと勧めてきた。久米教授自体は多くの経営者仲間が増え、楽しく交流してきたという。だが規模の不経済かシステムとユーザーの不良化が進み、永続的に使える大人のSNSについて提案している。

○死後も有料で永久保管できるSNSは新たな出版や図書館

久米教授によれば、最近友達システムの崩壊が進んでいるという。5千人の上限で新規の追加ができない上に名前だけで友達で実質は交流がない人の検索や削除も難しい。海外からの詐欺まがいの友達リクエストも頻繁に来るという。

さらに記事データベースの限界がある。最近投稿した記事が見つからないし、久米教授は日々感動することを日記兼忘備録として活用してきたのに、これでは役に立たない。

そこで久米教授は、真の友達と生涯続く心の交流を大切にし本気でSNS投稿を続けて記事を遺したい大人向けの有料SNSを提案している。

提案のSNSはフォロアーを増やしバズることが目的ではなく、毎月使用料を払ってでも多忙な全国の友達と智慧と感動を共有して人生を豊かにするための場とする。さらに自分の生きた証をネット空間に保存共有し、未来に語り継ぐ個人資料館としたいという。💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:機能性表示食品、おいしいことが大前提」から 

2023.10.27  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:機能性表示食品、おいしいことが大前提」から

機能性だけで推すのではなく健康に良いを「おいしく」実現

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)が紹介しているのは、今年10月、キリンビバレッジとファンケルが共同開発した「キリンXファンケル カロリミット ブレンド茶」で、糖と脂肪の吸収を抑制するデキストリンを配合した無糖茶飲料である。高岡教授はそのマーケティングについて考察している。

◯約1年の開発期間

 高岡教授によれば、カロリミットはファンケルが製造するサプリメント向けのブランド名で、「おいしく幸せに食べたい気持ち」をサポートすることがコンセプトになっているという。すでに累計8000万個以上販売している。

ファンケルの購買層約3万人に実施した調査によると、健康のために日常的にサプリメントや健康食品を摂取している人は国内全体の3割程度だという。健康志向でのニーズは年々高まっており、今回の共同開発で、より多くの「おいしく幸せに食べたい気持ち」をサポートする。

開発は約1年。両社から数人ずつのプロジェクトチームで開発を行い、機能性表示食品だからといって健康に良いという機能面だけでなく、健康に良いというプラスαでさらに、「おいしい」お茶を追求したという。開発は簡単ではなく、カフェインを含有する緑茶の茶葉を使わずにはと麦・米・とうもろこしといった穀物原料だけでコクや旨み、どんな料理にもあう飲みやすさと後味のスッキリ感をだすことに苦労したという。焙煎方法とブレンド方法を何度も見直し、発売日ギリギリまで調整したという。両社の新しい挑戦を見守っていきたいと高岡教授は語っている。🍵🧃👧👦📗🔉🚚☕️🍮🖥🍶😷🦠🏢🗒🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ジブリが『資産運用会社』になる日」から

2023.10.27  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ジブリが『資産運用会社』になる日」から

アニメスタジオの経営者ではなく多角経営のできるプロが必要

日本テレビホールディングスがアニメ制作会社スタジオジブリを買収すると9月下旬に発表があった。コラムの著者は業績は好調なのに発表された突然の買収劇は一体何を意味しているのかについて考察している。

○経営面でも制作面でも後継者の育成に失敗

コラムの著者によれば、買収に際してスタジオジブリの鈴木敏夫社長は、

「1人の人言が背負うにはジブリは大きな存在になりすぎた」

と語ったという。背景に後継者育成の課題があるという。

制作面では宮崎駿氏や高畑勲氏という二枚看板を次ぐ監督を育成できなかった。一時的に、宮崎氏の長男である宮崎吾朗氏やジブリのアニメーターであった米林宏昌氏に期待がかかったが、継承するには至っていない。経営面でもウォルト・ディズニー・ジャパンの社長を務めた星野康二氏や三井住友銀行出身の中島清文氏らに社長を任せたが、二人とも退任している。

ジブリは、2023年3月期に34億3000万円の最終利益を生み出したコンテンツ資産をどう運用していくのか。また、三鷹の森ジブリ美術館やテーマパーク「ジブリパーク」の経営に加え、グッズ販売などのビジネスをどう展開するのか。これら多角経営を仕切れるのはスタジオ経営者ではなく、経営のプロが必要だと、コラムの著者は示唆している🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ニューロマーケティング、『愛』の違い、科学的に解析」から

2023.10.20   日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ニューロマーケティング、『愛』の違い、科学的に解析」から

従来のマーケティングは診察を問診だけで済ますようなもの

コラムの著者 三浦 俊彦氏(中央大学商学部教授)は恩師の関係での研究会で綿貫真也氏(流通科学大学教授)の発表が興味深く、ニューロサイエンスを応用したブランド戦略について語っている。

◯ブランドラブ、母子愛、恋愛の3つとも異なった脳の使い方

 三浦教授によれば、従来のブランド戦略に関して消費者との関係性をいかに高めるかという研究が多くあるという。その中でブランドラブ研究では、母子愛や恋愛を扱う対人心理学のラブ理論を応用し、消費者がブランドを愛するようになれば、両者の関係は盤石になると考えている。この考えはブランド戦略の実務でもよく使われている。

しかし、ブランドラブは一方向性で、母子愛や恋愛は双方向性である。しかも、ブランドラブの対象は「人」ではない。同じラブという言葉を使っているが、同じ感情と取り扱って良いのかというのが、綿貫教授の問題意識であった。

そこで、ブランドラブ、母子愛、恋愛を脳の活動で捉えるfMRI(機能的磁気共鳴画像装置)を使って脳機能実験を行なった論文を集め、それらの論文の脳活動の全データから、脳の活動箇所を数理統計手法で解析した。結果は、3つの愛は異なる脳領域で活動していたという。

  • ブランドラブ:強化学習・長期的報酬期待に関する「背側線条体」や自己関連情報の「島皮質」
  • 母子愛:絆に関する「淡蒼球」や共感の「楔部」
  • 恋愛:短期的報酬期待に関する「背側線条体」や快楽的情動の「中脳領域」

であった。これまでのブランド戦略で無批判で母子愛や恋愛を応用する危険性がわかったことになる。綿貫教授の論文はこの分野への貢献は大きく、海外でも高い評価を得ている。ある脳神経科学者が「従来のマーケティングは診察を問診だけで済ますようだ」と述べ、これまでグループインタビューなどの問診はあったが、レントゲン診断にfMRIで脳活動を客観的に捉えることも重要であることが理解できる。両者の知見が実際は現場で役立つことを三浦教授は期待している。🩻🧠🚗🏍️📱🏦💵👕🧼📖👚📰✏️🗒🍷💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:非同期ツールの効用」から

2023.10.24  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:非同期ツールの効用」から

Loom、ZoomそしてRoom

コラムの著者 ロッシェル・カップ氏(ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社長)は、多くのビジネスパーソンが嫌う会議について考察し、シリコンバレーの企業で進んでいる仕事の非同期化について述べている。

◯即答を期待したい効果は自らの計画を立てやすくする

 カップ氏によれば、会議は回数も多く、スケジュールを立てるにも難しい。会議室を探すのも至難の業。オンラインであれば画面を長時間見続けることで「ズーム疲労」を引き起こしてしまうという。シリコンバレーの企業では、非同期で仕事をすることで会議の必要性を減らそうとしている。

リアルタイムで行われる同期コミュニケーションとは対照的で、非同期コミニュケーションでは自分が主体となってスケジュール管理でき、メッセージの送受信もできる。電子メールは代表的な非同期コミュニケーションであるが、タスク管理アプリでのメモやボイスメッセージもこれに当たる。さらに進んで非同期の仕事をビデオメッセージでサポートすることもあるという。

Loomはビデオメッセージのスタンドアロンで動くツールで、SlackのClips機能やDropboxのCapture機能を使って、短いビデオメッセージを素早く簡単に録画・共有することもできるという。これらの非同期ツールは画面上と録画者の顔を同時に録画できるため、チームメンバで共有されていない情報やタスク、アイデアを素早く説明できる。プロジェクトやドキュメントにフィードバックを与えるようなタスクに特に役立つ。

コミュニケーションの98%が非言語的な社会的合図に依存しているという研究結果もあり、対面でのコミュニケーションを諦めるのも勿体無い。そこで、非同期ビデオはこのような要求のスウィートスポットに当たったようだ。一部のVCでは、「Loom、Zoom、Room」と呼んで説明者がLoomでプレゼンし、Zoomで意見交換、最後はRoomで対面で会議を行うという。管理職も非同期の方が効率が良いとの感触もあり、社員は自分の時間の使い方をより管理できるようになって生産性が向上できるという。非同期は基本的に、すぐに返事が返ってくるという期待をしないこともあって、自分の計画を立てやすくなるという効果もある。🔍👚👔💬👩👦💵📶📈💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇰🇷🇺🇸🇯🇵