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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:社内の『誤った常識』なくそう」から

2024.2.27  日経産業新聞の記事「眼光紙背:社内の『誤った常識』なくそう」から

社会は進化し、常識も変化する

コラムの著者が最近のテレビ番組でお気に入りがあるという。昭和年代のおじさんが令和にタイムスリップする物語で、バスの中や会議室で喫煙しても昭和では問題にならなかったが、喫煙制限が当然の令和に戸惑ってしまう。コンプライアンスが厳しくなりパワハラは令和に許されない。だが悪いことだけではなく、社会常識の変化に柔軟に対応してきたおじさんは、自分の意見をはっきり言えない令和の現代人を前に、自分が思ったことを堂々と述べて周りの共感を呼ぶという。

○投資家との対話も社会の変化への対応をチェック

昭和を生きたコラムの筆者は懐かしがっているが、昭和の社会の未熟さの反省もあるという。社会は時と共に進化し、常識も激しく変化する。喫煙問題のように昭和の常識が令和では非常識になることもある。ただ、新たに生まれた常識を鵜呑みにして本当に良いものかを考える必要もあろう。

テレビ番組のこのおじさんが共感を生んだ、もっと対話をして、お互いを理解することは、逆に令和では新しく常識にすべきかもしれない。金融庁や東京証券取引所が企業に投資家との対話を求めているように、確かに利益は両者にとって重要だが、投資家はESGを意識し、利益を稼ぐ方法が社会の変化にそぐわっていないかをチェックしている。対話を通じて経営者がこれをしっかり認識することも令和の常識になっている。💥💡🏫📕👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『ドラマ敗戦』からの復活」から

2024.2.26 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『ドラマ敗戦』からの復活」から

貧すれば鈍すの状況からでも制作者や脚本家の人材で復活も不可能ではない

コラムの著者は、日本国内のドラマの隆盛と衰退について触れ、最近のドラマ業界の復活の可能性について考察している。

○1970〜1980年以降失われた30年はドラマ業界も同じ

コラムの著者によれば、1970〜1980年には昨年亡くなった山田太一氏の脚本がドラマ業界の質的ピークであったという。中流家庭の崩壊を描いた「岸辺のアルバム」(1977年)、障害者問題に切り込んだ「男たちの旅路・車輪の一歩」(1979年)、学歴差別を浮き彫りにした「ふぞろいな林檎たち」(1989年)など名作が多いという。そのいずれも不条理で受け入れ難い世の中や社会の風潮に訴えながらも、説教調ではなくエンターテイメント作品に仕上げ、視聴者が楽しんだ。

バブル崩壊後の「失われた30年」は家電、半導体、ICTといった分野でけでなく、「ものづくり力」として韓国、台湾、中国にドラマのコンテンツも後塵を拝することになった。動画配信サービスが全世界に普及した近年、グローバルな訴求力のある韓国ドラマの制作費は日本国内と1桁上回るという。貧すれば鈍すというべきではないが、予算も人材育成も乏しい日本国内のドラマ業界では、一段と逆風が吹いている。

しかし、今年の最近のクール(1〜3月)のラインアップは、社会性を意識した作品が目立っているという。コンプライアンス偏重社会を皮肉った「不適切にもほどがある!」(TBS)は娯楽性もある作品である。「厨房のありす」(日本テレビ)は自閉スペクトラム症を扱っている。これからの「ドラマ敗戦」からの復活のキーが、制作者や脚本家にあると、コラムの著者は指摘している。🏙️📺💥💡☀️📱📕👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵🇰🇷🇹🇼🇨🇳


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:コンテンツ海賊の次の標的」から

2024.2.20  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:コンテンツ海賊の次の標的」から

コンテンツのコピー防止策だけではもはや防げない違法行為

コラムの著者 フィル・キーズ氏(米インタートラストテクノロジーズ マネージャー)によれば、これまでのコンテンツ著作権侵害といえば一般的にコンテンツの違法コピーであったが、AI時代にはコピーが不要な時代となり、より違法性を問うことが難しくなってきているという。

◯無断でAIが作成するコンテンツがストリーミングされ違法な取引となる

 キーズ氏によれば、今までは生演奏の違法コピー版がレコードからストリーミング・ビデオのファイルの違法ダウンロードまでと「コンテンツ海賊」の主流は違法コピーであった。しかし、AI時代に入ると、そっくりな人物をAIが作成する「ディープ・フェイク」と呼ぶコンテンツが問題となっている。例えば、世界的に有名なTaylor Swift氏のフェイク写真がSNSにばら撒かれた事件が米議会で話題になるほどである。ディープ・フェイクだけではコンテンツ海賊の商売にはならない。確かに話題にはなるが違法な収入を得ることは稀である。

それよりも、有名なアーティストの作品を似せてAIによってあたかもそのアーティストが作成したような「新しい」コンテンツとして流布することで収益を得ることである。例えば、Ghostwriterと呼ぶ人物がAIを使ってDrakeやThe Weekendという米国の有名なアーティストを真似て、Heart on My Sleeveという曲を作成してネットに流した。Ghostwriterはこの曲をGrammysにノミネートした。歌手ではなく作曲者としてのノミネートである。このような場合、誰が著作者なのか。

VR(仮想現実)にもコンテンツ海賊が出没しているという。報道によると、オランダ反著作権違反団体、BREINはVRChatとよぶVRアプリ上でコンテンツ海賊が違法行為をしていると2023年11月に明らかにしている。BREINによれば、VRアプリ内に違法コピーされたコンテンツがストリーミングされているという。問題は、今後AIを使った正式なコンテンツもVR世界(メタバース)に出現する可能性もあるので、どちらが違法かグレーでであればコンテンツ海賊が暗躍する可能性もある。

メタバースが発達すると、許可を得ずしてアーティストの画像や音声コンテンツからAIを使って、今までになかったコンテンツを生成し、流すことができる。もはやコピーは不要なので、これまでの違法コピー防止策は役立たない。消費者や反著作権違反団体にわかりやすい形で、AIが生成したコンテンツが違法か否かがわかる技術の開発が必要になると、キーズ氏は示唆している。👓🎵🎞️🍿🚌🔍👚👔💬👩👦💵📶📈💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:コネクティッドTV、番組の探しやすさ課題」から 

2023.11.8  日経産業新聞の記事「トレンド語り:コネクティッドTV、番組の探しやすさ課題」から

英国ではプロミネンス(強調)ルールで目立たせる

電通「d-campx調査」(関東)の2023年5月の調査データでは、テレビのネット接続率は59.6%で、コネクティッドTV(CTV)の普及が進んでいるという。コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研フェロー)によれば、放送波だけでなく、動画配信サービスなどコンテンツの選択は以前に比べ複雑になっており、チャンネル間の遷移やザッピングすることは容易ではなくなっているという。このような時代にCTVのあるべきデザインとはどうあるべきか、議論が始まっているという。

◯シームレスな視聴導線ができればサービス事業者にとっては視聴者獲得のメリット

 奥氏によれば、テレビのネット時代のサービス選択は複雑で、視聴者にとっても操作性や選択に苦労するという。リモコンのボタンや画面上のバナー表示などの工夫が必要である。そのために従来より放送チャンネル間の遷移に比べ、放送と配信の横断、配信間を横断するためにはリモコンの操作が数回必要となる。見たい番組を探してザッピングすることも容易ではない。

CTVにはオンスクリーンのキーボードはあるものの、番組名を入力して検索するにも骨がおれる。そこで問題になるのが、CTVのホーム画面のレイアウトなどのデザインである。一覧性と視聴導線の利便性のバランスを考慮したものでなければならない。さらにこれをうまく提供すればサービス事業者にとっては視聴者獲得のメリットがある。

英国では多チャンネル時代に対応したプロミネンス(強調)ルールを設定している。民間放送も含めた公共性の高い放送サービスをより目立つようにするというルールである。情報の信頼性や、自国ならではの問題として諸外国のサービスよりも番組を優先したいという意図がそこにある。いずれにしても日本国内でもCTVのあるべきデザインがこれから議論されると奥氏は予想している。💻📳🍂🥻👔💡🚕🥬🥕🍞🐱📶📺🦠😷🍲🍵🏢📶🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇯🇵🇬🇧


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:アニメ『初回拡大版』の効果は」から

2023.10.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:アニメ『初回拡大版』の効果は」から

従来の「3話切り」が「0話切り」や「1話切り」に

コラムの著者によれば、テレビドラマで初回を通常よりも長くする手法が定番だが、アニメでも同じ手法が使われることが増えているという。かつてのアニメファンは、オンエアのアニメを全てチェックして3話まで見て気に入った作品は続けて視聴し、そこまで気に入らない場合は視聴をやめた。「3話切り」と言われるスタイルである。

○3話まで食いつかせる古典手法では?!

コラムの著者によれば、物語の世界観に引き込むためには通常の3話くらいのボリュームが必要で、導入部を一気に見せて、視聴者を逃さずに次回以降の視聴に繋げる狙いがあるという。だが、初回拡大版での効果はあるのか。

拡大版が増えたのは今年の傾向で、

  • 【推しの子】の初回が一挙3話放送
  • 「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の1話は50分
  • 「葬送のフリーレン」の初回が「金曜ロードショー」枠で放送
  • ライトノベルのアニメ化作「薬屋のひとりごと」の初回も3話一挙放送

となっており、何れの作品も制作側の意気込みが大きいという。

かつての3話切りの時代は、1クール30本程度で全作品の3話まで全てチェックできた。しかし、今年の10〜12月期に放送される予定のアニメは82本で3話切りを行うことは至難の業であるという。さらに、今や拡大しない1話や前評判だけで判断する1話切りや0話切りが浸透している。このような時代に、3話まで食いつかれれば後も継続してみてもらえるという制作側の視点は、果たして時代遅れではないだろうか。📺🌕🛰️🚀🚶‍♀️🚶🌳🚗📈📉🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵