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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:テスラの『隠し玉』」から

2023.8.25  日経産業新聞の記事「眼光紙背:テスラの『隠し玉』」から

隠し玉の1つはAI応用?!

コラムの著者よれば、EVの値下げ競争でテスラが攻勢を強めているという。その背景に主戦場である中国でEVの販売競争が激しくなり、魅力的なデザインのEVスポーツカーが各メーカーから登場し差異化が難しくなってきたことにある。さて「隠し玉」の正体は?

○イーロン・マスクCEOの新結合によるイノベーション

コラムの著者によれば、値下げ攻勢をかけたテスラは2023年4〜6月期の販売台数が1年前の1.8倍で売上高は過去最高を更新し最終増益であったという。値下げによる利益率低下を販売増加で補い、マスク氏も企業価値はまだまだ上がると自信を示した。

テスラの値下げは競合他社である既存の自動車メーカーから魅力的なデザインのEVスポーツカーが各メーカーから登場してきており、差異化が難しいとの判断だという。

だが、いつまでも値下げを続けるかというと、マスク氏のこれまでの「新結合」によるイノベーションを振り返ると、新しい組み合わせとして、AI技術があるという。新結合とは20世紀を代表する経済学者のシュンペーターがいう「これまで組み合わせことのない要素を結んで新たな価値を創造すること」だという。マスク氏は電子送金のペイパル、航空宇宙のスペースXなど既存技術の組み合わせで新しい価値を生み出してきた。AIとビッグデータ、自動運転を組みわせて新しいサービスを生み出す可能性があるという。🚀🚕🍋🚗📈📉🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵🇨🇳🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:働く服装のカジュアル化」から

2023.8.22  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:働く服装のカジュアル化」から

アスリートとレジャーによる造語アスレジャーがシリコンバレーを席巻

コラムの著者 小松原 威氏(WiLパートナー)によれば、日本に比べてシリコンバレーで働く服装はカジュアルであるという。1年を通して良い気候であるのが大きな理由だがそれ以外に、予定調和を好まない偶然性を楽しむ気風があるのではと同氏は推察している。

◯カジュアルな服装で論議を招くサム・バンクマンとサム・アルトマン

 会社のロゴ入りTシャツにデニム、スニーカーといったカジュアルな服装がシリコンバレーでは一般的である。年間を通して穏やかな気候であるのがその理由だが、それ以外に同地のアントレプレナーたちは自由な服装を楽しんでいるようだという。

カジュアルなファッションで話題となった二人の「サム」がいる。サム・バンクマン(仮想通貨交換業大手FTX創業者)とサム・アルトマン(オープンAIのCEO)である。バンクマン氏はボサボサ髪に短パンTシャツで公な場に出ていたがFTXの破綻をきっかけにIT企業の行き過ぎたカジュアル化の歯止めが議論となった。アルトマン氏もカジュアルなファッションが好きでロンドンの高級ホテルからドレスコードに引っかかり追い出せれたという逸話がある。ただAIの法規制で多くの首脳との面会ではネクタイとスーツで臨み、しっかりと服装を使い分けている。

コロナ禍でシリコンバレーでは、アスレジャーというアスリートとレジャーを組み合わせた造語がキーワードになった。ヨガで着るようなレギンスとタンクトップを普段使いにするスタイルである。アスレジャーの代表的なブランドがルルレモンである。高級で機能性の高いレギンスを出して女性から熱狂的な支持を集めた。時価総額も450億ドルを超え、2022年売り上げも80億ドルとこの2年で倍近い成長を遂げた。

カジュアルの語源は小松原氏によるとラテン語で「偶然の」を意味するという。確かに仕事でもカジュアルな服装であれば柔軟な対応がしやすい雰囲気になり、予定調和でない偶然が起こりやすい。まさに新風を好むシリコンバレーの合致した服装である。💃🥻👚👔💬👩👦💵📶📈💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:不正企業の存在価値とは」から

2023.8.24  日経産業新聞の記事「眼光紙背:不正企業の存在価値とは」から

法令遵守を忘れた企業には存在価値がない

コラムの著者は、保険金不正請求で悪質な事件を起こした中古車販売大手のビッグモーターに言及し、中古車業界の課題とそれを克服しようとする企業についても語っている。

○業界の「レモンの原理」を悪用

企業経営者もコーポレート・ガバナンス(企業統治)の重要性を認識しているが、コラムの著者によれば、同社の経営者や管理職は企業のとって最も重要な法令遵守の精神を忘れていたようだという。

そもそも中古車の本当の価値を消費者は正しく知ることはかなり厳しいことに、この事案の遠因があるという。これは経済学でいう「レモンの原理」と呼ばれている。商品の売り手と買い手に情報格差があるために、安くて品質の悪い商品(レモン)ばなりが流通し、高くて品質の良い商品が出回りにくくなる現象をいう。レモンは皮が厚く、外見だけで中身の良否がわからない。米国では低品質の中古車の俗語になっているという。

この「レモンの原理」を打破する努力をしてきたのが、ユー・エス・エスなどの中古車オークション会社である。オークション会社では資格を持つプロが出品車の状況を極めて厳格な基準で査定して点数で評価する。事故を隠してもプロの目を欺けない。中古車の不透明な情報を「見える化」することによって、中古車への信頼を高めようという努力である。しかし、ビッグモーター事件では自ら車にわざと傷をつける不正行為を行なってきたことは、業界のイメージを悪くしてしまった。まさに社会倫理や法令遵守に反する行為である。このような企業は早々と退場をしてもらおう。🚕🍋🚗📈📉🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「Smart Times:深刻化する会計士不足」から

2023.8.23 日経産業新聞の記事「Smart Times:深刻化する会計士不足」から

公認会計士の高度な専門性・自立心・倫理観を否定する管理体制

コラムの著者 谷間 真氏(セントリス・コーポレートアドバイザリー代表取締役)よれば、監査法人に所属する会計士は10ポイントも低下し、会計監査制度が資本市場のインフラであるにも関わらず空洞化が進んでいるという。その要因について谷間氏は考察している。

○資本市場の番人へのモチベーション低く

谷間氏によれば監査法人ではやりがいに乏しい形式的な作業に失望して退職する会計士が増えているという。会計監査業務は確かに魅力に溢れている業務とは言い難いが、経験が浅い若年層にとっては、企業や業界の商慣習、内部統制、意思決定の方法など現場の実態を学ぶ大切な機会であると、経験のある谷間氏は語っている。

しかし、大手企業の不正や粉飾決算から会計監査に対する金融庁や日本公認会計士協会の検査が強化されている。さらに公認会計士法の監査法人登録義務化などの改正で、日本公認会計士協会は今年4月からこれまで大手監査法人を念頭に策定された制度を中小監査法人にも義務付け監視を強化することを進めているという。これにともなって検査に対する業務が追加され、さらに若手のモチベーションを下げているという。

社会的影響の大きな大企業の会計監査を行う監査法人に厳格な品質管理体制を求めることは当然であるが、小規模な上場企業の会計監査に過度に厳格な品質管理体制を求めることは、公認会計士の高度な専門性、自立心、倫理観の否定につながると、谷間氏はやや厳しい口調で指摘している。これも若年会計士の離職につながっている。

そこで谷間氏は社会的大きな影響をもつプライム市場の大企業には厳格な体制を求めるが、その他の上場企業には段階的に緩和し、公認会計士の自主性と倫理観に期待する制度を提言している。現状のままだと、監査法人は金融庁や日本公認会計士協会の指導下の自主性がない存在になっている。監査業務にこのような状況で優秀な人材は止まらない。公認会計士は谷間氏によれば本来、独立心をもった人材が目指すものだという。資本市場のインフラを支え、高度な人材を輩出する業界を会計士業界も目指さねばならない。👩‍🎓👨‍🎓💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ジョブ型管理職のぼやき」から

2023.8.21 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ジョブ型管理職のぼやき」から

ジョブ型の人事制度の導入で社内公募制が拡大

コラムの著者は、ある大手企業の部長の中間管理職としての悩みを人材育成側の立場で言及している。

○人材の補填を人事部が行うのは昔の話

コラムの著者によれば、この部長の話では、入社して3年しか経たないのに、退職の話ではなく、社内公募制で、若い社員ばかりが部のポストに応募してくるという。ジョブ型の人事制度が導入されて企業の多くが社内公募制を拡充するようになった。そのため社内では年間数百人単位で異動が行われるという。

厚生労働省の調査では、入社3年以内で離職する人は大学卒で約3割の上る。この傾向は20年以上ほぼ変わっていないという。つまり3年を一区切りとするキャリアを若年層は考えているようだ。企業側としてはせっかく人材育成を図って社外に流出するより、手を挙げて他の部門に移った方が良いとの考えである。社員がキャリア形成を自ら考え、適材適所で組織を活性化するためにも社内公募制は有効に見える。

だが現場の中間管理職である部長の負担は決して小さくはない。いきなり部下を他部署に引き抜かれれば、その後任を募集して何度も面接を行い調整していかねばならない。昔は確かに人事部が人材補填を適時黙っていても行ってくれたが、今は昔である。さらに上層部からは働き手が挑戦できるような魅力的な組織作りが期待されている。これは大きなプレッシャーである。部長の立場なら引き抜かれた子飼いの優秀な部下も、ジョブ型なら、そこまで優秀な部下を育てた実績も評価してほしいというのが本音であろう。📈📉🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵