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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:音楽産業の新しい姿」から

2013. 10.18  日経産業新聞の記事「眼光紙背:音楽産業の新しい姿」から

ライブを中心軸にビジネスモデルの変革が必要

コラムの著者は、どの消費者指標もマイナスを示す音楽産業の未来について提言している。

○マイナス要素

CD需要の低迷、ダウンロード販売での違法サイトの横行、更にスマホの出現で音楽に対する可処分時間の減少といったマイナス要素ばかりが目立つ。

ただ、統計資料(日本レコード協会調べ)によると前年比8%の生産金額を上げているおがアナログレコードである。確かに絶対量は小さい。だが、モノとしての音楽媒体の愛着は未だに健在であるといえる。

○プラス要素

全ての未来をかけるには、アナログレコードでは心元ない。しかし、プラス要素として健在なものは、丁寧なライブ活動による地道なミュージシャン活動に未来があるという。最近のミュージシャンの多くがていねいなライブ活動をこなせる。ライブを中心軸にすれば、著作権に頼る部分も減る。音楽の著作権は作詞作曲をするミュージシャンに有利であるが、大量複写によるものではなく、ライブを主にしてな、生の音で勝負をすることが、変革の鍵だとコラムの著者は訴えている。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:標準物質、10年で250種整備」から

 2013.10.18   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:標準物質、10年で250種整備」」から

人間の五感に感じない放射性物資の分析にも

コラムの著者 山﨑弘郎氏(東京大学名誉教授)は、物質の計測の基本となる標準物質についてその重要性と日本の取り組みについて触れている。

○標準物質とは

物質の濃度や成分分析の基準となり、結果の正しさを保証するものが標準物質であるという。

【身近な例】

血液検査の成分分析、車検の際に測定する排ガスの分析値などの信頼性に関わるのが標準物質である。こう考えると非常に重要な物質であるにも関わらず、社会の認識は低いという。

【標準物質の利用は】

標準物質は成分、濃度などが安定で、公的機関で成分などの値付けが行われ認証された物質である。化学分析装置や計測機器の校正に利用する。純粋な物質だけでなく、成分や構成比が安定な混合物もあるという。

○標準物質の安定供給

校正などで利用された標準物質は、使用後の成分の変化を嫌って再利用しない。つまり、電圧や質量の標準は校正操作で変化しないために、繰り返し使えるが、標準物質は消費されることになる。となれば、消費を伴うことから継続的な供給体制が必要となる。物質の種類は非常に多いので、標準物質の整備と供給が課題となる。

2001年立案された知的基盤整備計画では、特に整備の遅れていた標準物質の強化が図られた。10年までに250種の整備が計画された。

整備に従事した産総研などの関係者の努力で、この目標は達成され、計画立案当時、最も最先端であった米国の国立標準技術研究所(NIST)のレベルに近づいたという。

○新しいタイプの標準物質のニーズ

東日本大震災後ニーズが高まったのは、五感に感じない低レベルの放射線の計測に使う際の標準物質である。特に経口での食品での汚染状況を計測するためであるという。計測した分析値の信頼性を保証するにも標準物質は欠かせない。このように標準物質への理解が進めば、分析への信頼が高まり、無用な不安が解消できると山﨑教授は指摘する。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:貝印スイーツ甲子園」から

2013.10.17   日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:貝印スイーツ甲子園」から

CSRにビジネス要素を

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)が語るのは、企業の社会的責任(CSR)活動にビジネスの論理を導入すると言う考え方を示す。

○『貝印スイーツ甲子園」(フジテレビのテレビ番組)

三浦教授によると、製菓用品を取り扱う貝印がスポンサーである番組でCSR活動の一環だと言う。野球の甲子園同様、高校生がチームでスイーツの創作を競う。その過程で思わぬ失敗やそれをフォローするチームワークで様々なドラマが生まれるという。

企業の貝印としてはCSR活動であるが、企業の利益を社会に還元するという感覚を越えているという。そこで、ハーバード大学ビジネススクールのマイケル・ポーター教授が提唱する「CSV(共有価値の創造)」がある。共有価値とは、企業と消費者、社会の3者が共有する価値を指し、企業も消費者や社会と同様に利益を得てもよい、もっといえばビジネスとなることをやるべきだという考えだ。社会貢献活動を一過性のものにしないためにもビジネスの論理を取り入れることで、継続性をえるというCSVの考えだ。日本流でいえば三方良しの考えである。

貝印の活動がCSV、三方良しとなるかが注目の対象である。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:『菌活』の秋が来た」から

2013.10.16  日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:『菌活』の秋が来た」から

 女性に人気の活動

コラムの著者 粟飯原理咲氏(アイランド代表取締役)は、最近盛り上がりを見せている、菌活について触れている。

○『菌活』とは?

朝活、婚活、姙活と、ここ数年、女性の間でブームとなっている○○活の1つである。菌とは、乳酸菌、麹菌、キノコ類など、からだに良い「菌」のこと。菌活とは、食生活の中で、美容や健康を意識して、継続的に摂取することをいう。

アンケート調査などによると、今年4月、20から40歳代の女性500人にアンケート調査をトレンド総研(東京・渋谷)で実施したところ、普段の生活において、「菌」の含まれた食品を意識的にとっているという回答が73%に上ったという。実に7割以上の女性が、ヨーグルト、納豆、味噌、キノコなど「菌活」に取り入れているという。

○菌活ビジネス

菌活の効果は、からだが疲れにくく、疲労感を感じた時も、栄養ドリンクの代わりに甘酒などを飲むことで和らぐと、料理家の柚木さとみ(39)氏は語っている。菌活をビジネスとして考える企業も出てきた。キノコ栽培の大手ホクトなどもキャンペーンを菌活に絞って大きな反響を得たという。食欲の秋。キノコが旬になるこれからが菌活効果のみせどころだろう。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:優等生の地熱発電、開発へ欠かせぬ支援体制」から

 2013.10.11  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:優等生の地熱発電、開発へ欠かせぬ支援体制」から

地熱発電の要望性

コラムの著者 円山重直氏(東北大学流体科学研究所教授)は、既にアイスランドで実用化され電力の4分の1を賄っている地熱発電の有望性についてふれている。

○地熱発電の優位性

他の再生可能エネルギーとは優るのが、連続して電力を供給できる点にある。日本は、地熱利用の可能なエネルギー量は摂氏150度以上の熱気が2400万キロワット原子力発電所の20基分があると言われており、世界第3位で、地熱先進国のアイスランドよりも極めて多いという。可能性としては多いに大きいが、実際は、現在、53.6万キロワットに留まって、その建設は1999年で止まっているという。

○地熱発電が促進されない理由

  • 法規制:RPS法(電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法)や自然公園法の規制
  • 地熱開発地域が温泉地などとほぼ同じであることから地元の理解が必要
  • 10年以上新規での地熱発電の開発が途絶えていたため研究者や技術者が日本にいない
  • メガソーラーなどに比べて建設に莫大な時間と経費がかかるため、経済性のインセンティブが必要

といったマイナス要因があるが、アイスランドなどで使われている設備の7割以上が日本の技術でつくられていることから、人材育成と政府の経済的な支援があればプラスと見ることもできるという。happy01