【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:ポスト・デジタルネイティブ」から
2013/09/30
2013.9.27 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:ポスト・デジタルネイティブ」から
SNSをつかった使い方が進化
コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研 研究主席兼メディアイノベーション研究部長)は、1990年半ば~2000年代初頭生まれの中高生をスマホ普及とともに育ったポスト・デジタルネイティブと呼び、その動向について語っている。
○スマホ利用率とSNSサービス
この年代のスマホ普及率は、
- 12歳から14歳:4割弱
- 15歳から19歳:6割前後
また、SNSの利用は、12歳から14歳で7割前後となっている。つまり、PCや携帯ではなく、スマートフォンが主たる個人情報端末というわけで、更にSNSが端末を使う理由となっている。
○SNSの利用方法の変化
これまではSNSは誰とでもつながるオープンなつながり意識であったことが、最近は、ソーシャル疲れをしない為に、本音でつきあえるリアルな友達(リア友)とのコミュニケーションに変わってきているという。ソーシャル疲れをおこさない自衛手段として、居心地の良いリア友だけでの会話の世界に限定し始めているという。
さらに、適材適所によるアカウントやIDの使い分けも調査から見えてきた:
- ツイッターの利用者:7割が公開、2割が非公開、1割が公開・非公開の使い分け
- 利用中のSNSの数:2から4:75%、7つ以上:5%
このあたりから、目的別にSNSを使い分け、同じSNSであれば、複数のアカウントを使い分けしている。
○「かまちょ」と「ダル絡み」
- 「かまっちょ」:「かまって頂戴」の略
- 「ダル絡み」:「特に要件はないが、くだらないことでだるく絡むこと」の略
曖昧な表現で自己の意図を隠し、例え断られても自分は傷つかないように防衛し、相手にも逃げ場を与えるといった関係だ。相手との距離を保ちつつ、ライトなコミュニケーションをとる。この点をポスト・デジタルネイティブについて考えるとき前提となるという。