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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:SNSと社会の分断」から

2021.3.9  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:SNSと社会の分断」から

分断を助長しかねないSNSを我々は社会の装置としてどう扱うか

 コラムの著者 校條 浩氏(米NSVウルフ・キャピタルマネージングパートナー)は、米政権で駆使されたツイッターが米国国会議事堂の乱入事件を起こした事例から、SNSでは支持位されるコメントが次々と伝搬する際の力と危険性について述べている。

○SNSは人々をまとめる力もあるが、異なる価値を認めない分断もおこす

 校條氏によれば米国国会議事堂の乱入事件以外にもミャンマーの軍によるクーデターも同様の現象があるという。少数の権力者・富裕層と一般国民の間に深い分断があったが、民衆がSNSでつながることでその分断が一気に表面化したとも言われている。

だが、SNSで結集した民衆の力ももろ刃の剣であるという。確かにSNSはバラバラであった人々を集める力はあり世の中を帰るような素晴らしさがある。一方で、集まった人々が同じ考えにの一色になり、異なる価値や少数派の意見は全く耳を傾けなくなる危険性もある。特に危険なのは、不都合な事実はフェイクだと断定し、自分の都合の良い架空の話は真実だと信じてしまうことである。

これを防ぐには、議論の透明性と他人の意見を尊重する態度の重要性だという。SNSは特定の意見に支持が集まると、その支持そのものがさらに賛同者を惹きつける性質があり、分断をもたらしやすい。分断を助長しかねないSNSを社会の装置として今後どう生かすかは我々にかかっている。🗼🌇🛠📰🚗🚘💰💴📖✈️😷💺💻⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🦠🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:コロナ禍のネーミング、幸せホルモンに訴える」から 

2021.3,3  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:コロナ禍のネーミング、幸せホルモンに訴える」から

運動不足解決とステイホームのストレス解消から

コラムの著者 岩永 義弘氏(日本ネーミング協会会長)は、コロナ禍では積極的に強力なネーミングは少ないが、コロナ禍だからこそ目を引くネーミングがあるという。

◯人の触覚で幸せホルモンがでる?!

 岩永氏によれば、さすがにコロナ禍では攻撃的なネーミングが少ないが、自粛生活、ステイホームの運動不足やストレス解消に関わるものが多いという。

運動しているいないにかかわらず通勤で歩いていたことで少しは運動不足を解消していたことをできなくなって、運動不足とストレスは頂点である。ブルブルマシンがそんな琴線にふれたようだ。その代表格が龍野コルク工業の「ゆらゆらボード」。擬音つながりで「ぷるぷるどっぐ」も人気で撫でるとぷるぷる応える犬のぬいぐるみも興味深いという。このあたりは運動不足の対応というわけではなく、ステイホームの孤独感を癒すものだろう。こうした逆境にいると人間は接触に訴えるようである。隔離状態が、接触を欲しているのかもしれない。さらに、人との接触は「幸せホルモン」が出るという。このあたりのネーミングとあいまって深層心理をついているのかもしれない。🐕🦠😷👧👦🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:POSデータの評価、結果分析で戦略構築」から 

2021.3.5  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:POSデータの評価、結果分析で戦略構築」から

POS=購入に至ったプロセスや理由、購買後の展開が重要

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、多くの販売に関わる業務に携わる人はPOSデータは重要であるが、データは顧客の購買という結果しかわからす、購買までのプロセス、購買理由、購買後の展開を分析し販売電略を立てることを考察している。

○自社や商品をよく見せようとすることよりも顧客に対して正直な方が重要

  横山教授は、以下の4つに購買の背景を分類している:

  1. 満足しているから買う
  2. 満足はしていないが合理的な理由があって納得しているから買う
  3. 満足も納得もしていないが、そうなっていることは理解しているから買う
  4. 他の選択肢がないので本当は望んではないのだけれど仕方がないので買う

といった具合である。売り手から見れば、最も望ましいのは1.で満足の結果としての購買である。ただ、満足を実現するには資源と労力が必要になる。改善の策として満足ではなく、2.の納得を販売戦略に狙っていく方法もある。オーケーのオネスト(正直)カードがこれに当たる。顧客は喜びはしないが納得はするだろう。さらに、資源も労力も使わずに3.の理解だけを狙う戦略もあるという。アパレル会社のエバーレーンは原価などの詳細な情報を自ら公表することで、価格と品質のバランスを顧客に理解してもらおうとしているという。ちなみに4.の仕方なくは、競合相手が閉店になるまでセールを繰り返し、その後は通常の価格に戻すといった戦略である。

いずれにせよ、多くの顧客が一見さんだけでなく何度も取引する相手であるため、自社や商品をよく見せようとするよりは、顧客に対して正直である方が重要であるという。🛒🍆🍅🐟🏃‍♀️🚥🏪😷🎁🎓🏪🚚📦💡⚡🌍happy01🏪🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:DX、攻めと守りの両面で」から

2021.3.1  日経産業新聞の記事「SmartTimes:DX、攻めと守りの両面で」から

何をして良いかわからないDX担当

 コラムの著者 石黒 不二代氏(ネットイヤーグループ社長)は、バスワードのようにDXが話題になる中で、かつてのデジタルマーケティングと同様に単なる流行ですまないことを語っている。

 守りのDXはコスト削減、攻めのDXは売上向上に貢献

 石黒氏によれば、多くの企業のDX担当から相談を受ける時「何をして良いのかわからない」ということが多く、かつてのデジタルマーケティングに似ているという。一時の流行語であると思われるには企業活動に実は直結している点に注意したい。

まず、石黒氏によればDXには守りと攻めがあるという。その特徴は以下のとおり:

  • 守りのDX:主なステークホルダーは社員:内向き
    • 生産性の向上
    • 働き方改革
    • ペーパーレス
    • コストが下がり利益が上がる
    • 改革後は筋肉質の会社
  • 攻めのDX:顧客がステークホルダー:外向き
    • デジタルによるビジネスモデルの変革
    • 新しいサービスを創造する
    • 新しい顧客接点を作る
    • 既存製品やサービスの価値を向上させる
    • 売上が上がり利益が上がる
    • 改革後は、事業の拡大、シェアの拡大、新規事業の成功、顧客満足度の向上

と両者とも利益向上に貢献する。石黒氏はさらに、攻めのDXは

  1. 事業自体を変える
  2. 事業のやり方を変える→デジタルで顧客接点を作る、あるいは増やす
  3. 既存製品やサービスの価値を上げる

の3つに集約されるという。攻めのDXは自社がやれねば他社が先にやられてしまう場合もある。いつも内向きではなく、同時に社外にも上記の3つの見方で考えるべきであろう。💺🍽💹🕛🛒📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:選ぶ人と選ばれる人」から

2021.3.4   日経産業新聞の記事「眼光紙背:選ぶ人と選ばれる人」から

トップを選ぶ側が選ばれる人になったらチェック機能に疑問符

コラムの著者は、昨日に引き続き東京五輪組織委員会の人事から組織のガバナンスについて考察している。

○三洋電機の事例

 森喜朗氏が会長職を辞任する前に後任人事として、日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏と会談して会長就任を打診し、川淵氏が受諾したという。川淵氏は理事を選・解任する立場の評議員で、会長は評議員に選ばれた理事を選出することになっている。つまり、組織のトップが責任を問われる時、選ぶ側が選ばれてしまうと、チェック機能に疑問符が付くことになる。

同様ことが、経営不振に陥った三洋電機のトップ人事だったという。企業でも公益社団法人であっても組織のトップ人事で、監視側が監視される側になることは異例であろう。🏢🏈⚾️🎾🏀🚤🏊‍♂️🏃‍♀️👟📻🏠⛑🍺⛸👜🥛📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵