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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『卡脖子』となる技術を生み出せ」から

2021.1.19  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『卡脖子』となる技術を生み出せ」から

米中対立で振舞わされないためにも『卡脖子』となる商品や技術は必須

コラムの著者は、中国で最近見かける「卡脖子(チア・ボーズ)」(急所を突いて窮地に追い込む)に言及し、日本のとるべき道について語っている。

○米国側から見て半導体と航空機エンジンは『卡脖子』

 コラムの著者によれば、今の中国の「卡脖子(チア・ボーズ)」は、半導体と航空機エンジンであるという。すでに米国から経済制裁を受けた半導体産業は、米国企業の技術や製品がなければスマートフォンなどの先端通信機器を製造できないため、中国はこの分野の産業育成を急いでいる。また、欧米に依存する航空機エンジンも「卡脖子(チア・ボーズ)」の製品で、国産化が課題であるという。

米中対立や新型コロナウイルスの感染拡大で、単純に効率だけを追及するグローバルな分業体制はすでに過去のものとなってしまった。経済安全保障を念頭においた経営戦略が必要な時代である。それは米国に追従して高い成長の可能性が大きい中国を縮小することではない。

米中対立の長期化は避けられないが、日本企業は勝ち残りのための戦略が必要である。また米中2強に振る舞される前に、世界にとって必要不可欠な「卡脖子(チア・ボーズ)」となる独自の技術や製品を生み出さねばならない。💴🌟🚀🇯🇵💻📶🦠😷📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇺🇸🇨🇳


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:営業は崇高な職業」から

2021.1.15  日経産業新聞の記事「SmartTimes:営業は崇高な職業」から

営業に携わる人がいなければ日常生活は向上しない

 コラムの著者 スティーブン・ブライスタイン氏(レランザ社長)は、アポ無し営業には当たり前のように追い返す習慣ができている会社と時には話を聞く役員との違いから、営業に対する考え方を再考している。

○他社からの営業は追い返すのに自社の営業には多くのコンタクトを望むことに矛盾はないか

 ブライスタイン氏がいうには、関西のある企業ではアポ無し営業は当たり前のように他社の営業担当を追い返すという。営業担当がいかなる提案を持ってきていても誰に会おうとしているのかも聞かずにお追い返す。問題はこのオフィスは小さいので追い返す様子が、社内の営業担当も含め社員全員が目にすることである。さらに自社の営業には見込み客にコンタクトし、話を聞いてもらい、できれば最適な人に繋いでもらうことを期待する。そこに矛盾はないだろうか。

片っ端から他社の営業パーソンを追い返すような様子を目にさせられる自社の営業担当はどう考えるであろうか。

営業とは崇高な職業であると、ブライスタイン氏は示唆している。営業を行う人は、品物やサービスを受ける人々の生活を豊かにする。ほとんどの場合、人々と商品・サービスの価値を結びつける役割をしているのは営業担当であろう。彼らがいなければ人々の生活は向上しないという。さて、上記の企業とは異なって、たまたまあった他社のアポ無し営業から話を濃く役員もいるという。その役員は、営業担当が持ってきた話にも価値があると考え、話だけでも聞くべきだとしている。実際アポ無し営業の提案で同社の業績も向上した例もあるという。

さて、自他の営業に対する考えをどう見るか、企業の業績に直結することに注意したい。📞📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:世代で異なる感動追求、ブランド信仰に影響」から 

2021.1.15  日経産業新聞の記事「小野譲司の目:世代で異なる感動追求、ブランド信仰に影響」から

感動体験を生業とする業種では世代の意識すべき

 コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、前回に引き続き2009年から毎年継続して行われてきたJCSI(日本版顧客満足度指数)の8月の調査を元に「感動」を生業とする旅行、小売業、飲食などは世代によって特性が異なることを説明している。

◯感動は「強い感情」と「弱い感情」に基づくが世代によって異なる

 小野教授は、感動体験をポジティブな快感情の1つで、顧客がサービスの経験を通じて経験する快感情は生理的な覚醒、つまり「強い感情」と「弱い感情」に分類できるという。前者は、わくわくする、びっくりする、興奮する、うれしい、楽しいといった感情で、後者は、安心する、リラックスする、穏やかな気持ちになるといった静かな感情であるという。

マーケティングでは、実年齢もしくは年齢の感じ方は、こういった快感情の種類と関係あると指摘されているという。若年層は、強い感情を追求し、高齢者は弱い感情を追求するというものである。

顧客が感じる感情の種類に実年齢が関係するかどうか、過去11年間のJCSIで分析すると、サービス分野約80種では仮説通りの結果が得られたという。

20歳台からほとんどの業種でワクワク感、興奮したをより強く感じtwいるのに対して、60歳から70歳台は安心した、リラックスしたという感情を強く感じたという。実際のこの調査で、U字型の年代による優位性が見られたという。興味深いのはどの調査でも40歳から50歳台はボトム(底辺)で、もっとも感動しにくい世代だという。🎒✈️🏨😷🦠📱💻📒🛒🎓💳⚡️🌍happy01💡📶🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:ギグワーカーの光と影」から

2021.1.12  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:ギグワーカーの光と影」から

「ギグ」は音楽用語で単発のバンドセッション

 コラムの著者 小松原 威氏(WiLパートナー)は、米大統領選と同時にカリフォルニア州でギグワーカーに対する国民投票が行われ、ウーバーやリフトで働くドライバーに対して個人事業主という法案が通ったことに興味をもち、ギグワーカーの社会的課題について述べている。

○ギグワーカーは社員なのか個人事業主なのか

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で2020年を振り返ると、自らの価値観が一変した人も多いだろうという。突然苦境に立たされた飲食・小売・サービス業界や、失業者の増加を見るにあたって、一つの会社で働き、そこからのみの収入を得るといったこれまでの常識が揺らぎ、リスクさえも感じる状況になった。さらに、リモートワークが増え、隙間時間が増大し、企業側も副業を認めることも拍車をかけて、携帯アプリを通じて単発の仕事を請け負うギグワーカーという働き方が米国でも広がっているという。

ひとつの会社に依存することなく、自分のライフスタイルに合わせた好きな時間に働ける自由さがギグワーカーの光、つまり魅力となっている。だが、やはり影の部分もあるという。ギグワーカーのセーフティーネットの脆弱性も浮き彫りになったという。収入は不安定で、有給休暇や長時間労働の規制はなく、けがや病気の際の補償もしない。先のウーバーのドライバーの労働環境も厳しいといえる。また透明性と流動性の高いインターネットでの労働市場では、働く側が優位ではなく、労働単価が低く抑えられがとでギグワーカーの貧困問題にもなっている。業務内容も、SNSのコンテンツ監視作業やウーバーのなりすましドライバーの防止のために顔写真の照合を行うなど、低賃金で働く「見えざる労働者」がさまざまな自動化サービスを支えているという。このような課題を解決しようと、自らの個性を生かしてサービスを作り上げることを支援するベンチャーも生まれつつあるという。この課題が各国で認識され改善されたところで初めて、個人の幸福を追求し、多様なライフスタイルが尊重されることになろう。まだまだ、道半ばである。🛠📰🚗🚘💰💴📖✈️😷💺💻⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🦠🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:渋沢栄一のサン・シモン主義」から

2021.1.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:渋沢栄一のサン・シモン主義」から

経済的発展の陰にまで支援を惜しまなかった生涯

コラムの著者は、今年2月より大河ドラマや3年後の新1万円札で取り上げられる渋沢栄一氏の生き方について触れている。

○日本の最初の公害と渋沢

 コラムの著者によれば、東京都北区にある飛鳥山公園にかつて渋沢栄一氏の本宅があったという。そこから自らが設立に関与した旧王子製紙の工場がよく見えたという。晩年、渋沢氏は洗濯物に付く黒い点に気付き、それが製紙工場の煙突が出す煤(すす)によるものであることを突き止めた。すぐに対策を講じるように命じた渋沢は後年、「これが日本で最初の公害であった」と言われている。この逸話からわかるように、多くの企業に出資、経営した渋沢氏は単純な起業家ではなかったという。産業の振興で経済的な発展は陽をもたらしたが、同時に陰である公害や教育差別、社会福祉の未整備、慈善事業の無理解を改善すべく、渋沢氏は時間と資金を惜しみなく提供したところが、単なる実業家、起業家ではなかった。

渋沢の倫理観は、幼年児の論語教育のみならず幕末のフランス留学に身についたサン・シモン主義(穏健的な社会主義思想)に裏打ちされているという。コロナ禍で従来の社会システムの課題や問題点が浮かび上がっているこの時期に、渋沢氏の生涯に注目することは意義あることになろう。💴🌟🚀🇯🇵💻📶🦠😷📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵