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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:新大河ドラマ、働く人に響くか」から

2020.1.14  日経産業新聞の記事「眼光紙背:新大河ドラマ、働く人に響くか」から

人間ドラマは夢よりも励まし

 コラムの著者は、NHKの大河ドラマが今年は放送開始が出演者交代などで遅れたことに落胆しているが、これまで人気のあるドラマの傾向について語っている。

◯明智光秀の描き方は?

 新年当初から大河ドラマが始まると「今年も1年頑張ろう」と気合を入れる人も多いのではないかと、コラムの著者は述べている。

さて、その大河ドラマであるが、昨年の「いだてん」は全話平均史上率が大河史上最低だあったという。一方で、伏線回収の鮮やかさ、戦争責任へ言及など、脚本や演出は同時代を対象にしたドラマの中で突出したレベルにあったという。日曜夜の番組としてニーズに合わなかったと思えるという。

同様に、「平清盛」も港町への遷都で日本を開く改革者との設定であったが、期待は低く、視聴率も低かった。大河全盛期も赤穂事件を江戸時代の構造分析から描いた「峠の群像」も伸び悩んだ。どうも「いだてん」を含み、

  • 国を変える
  • 我々はどうあるべきか

といった大上段の問題提起は受けないらしい。

逆に好調であるのが、地方の武士や大名のサバイバルや立身出世もの。「真田丸」、「軍師官兵衛」、「武田信玄」などが人気で史上最高視聴率は「独眼竜政宗」である。現実を闘う会社員や経営者の心に響くのであろう。

さて、今年は明智光秀は主人公。生き残りの苦闘を泥臭く描くか、天下国家を論じるかで、視聴率が変わるだろう。人はドラマに厳しい時代には夢よりも励ましを求めるようだ。📺🎓📖🏦💴📊🔎⚡️🌍happy01🌎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:ロボットトラクターが走る日」から

2020.1.14  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:ロボットトラクターが走る日」から

農地問題の解決が先決

 コラムの著者 窪田 新之助氏(農業ジャーナリスト)は、産学官連携での実証実験が北海道岩見沢市で開催されたときの様子を語っている。

◯5Gが前提の遠隔操縦

 2020年に無人状態での自律走行の実施が計画されているロボット農機。人間は遠隔地からその監視と制御をするというもので、その成否を見るのが岩見沢市での実証実験であるという。

会場での講堂のプロジェクターで2台のロボットトラクターの様子が写しだされたという。映像は、ロボットトラクターが前後、付近の映像を送り、10キロメートル離れた農地で待機するこれらをふくめたPC4台を使って同時に動かすという実験である。

必要なものは、5Gで要望されている高速大容量のモバイル通信である。ロボットトラクターの映像を鮮明に良質のまま同時に入手し、事故を未然に防ぐという。もちろん、ロボットトラクターには、安全装備が標準で装備され、基本的には危険を回避できる。しかし、万一の事態に備えて人がモニター映像で監視し、予想外の動きが起これば緊急停止を行う必要がある。無人運転は現場、農地で人が監視することが条件である。これを遠隔地から行うことが今回の計画である。

実験は有人操縦と変わらず問題はないが、そもそもの課題である農地の広さがある。北海道のように1枚あたりの農地が広い場合は実験を反映しているが、多くの地域は逆で狭い農地ではどうなのか?

農地問題を解決しないかぎり、ロボットトラクターの快走はありえない。🌾🌾🚜🚜💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:国際関係に新たな緊張」から

2020.1.10  日経産業新聞の記事「眼光紙背:国際関係に新たな緊張」から

国際経済がグローバルからブロック経済に

 コラムの著者は、年末年始で起こった、ゴーン被告の国外逃亡、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の暗殺と、まるでスパイ映画のような事件が起こり、国際関係に緊張を走らせていいるという。

◯世界共通の絶対的正義から国家間の異なる正義へ

 ゴーン被告のレベノンへの逃亡は、日本の主権侵害ばかりでなく、協力した航空会社の職員などがトルコで逮捕され、外交関係に影響を及ぼしかねない。レバノンとの対立するイスラエルに入国したことやルノーの資金を不正流用したとの疑いもあり、資金力だけで逃げ切れとは言い難い。

一方、米国とイランの緊張は、原油高と為替変動をもたらしている。ソレイマニ司令官はイランでは英雄視されているが、米国からみればテロリストの親玉に見える。国家間の政治的対立が、グルーバル経済を追いやり、ブロック経済化を促している。さらにゴーン被告は司法や各国の正義の位置付けを変えようともしている。結局、国際経済には経済圧力、エスカレーションすれば武力行使を英引き起こす。🚗🚢🎓📖🏦💴📊🔎⚡️🌍happy01🌎🇯🇵🇺🇸🇰🇷🇮🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:トライアルのスマートストア、購買プロセスを把握」から

2020.1.10   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:トライアルのスマートストア、購買プロセスを把握」から

POSレジでは見えない購買プロセスを観察

 コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、福岡市のディスカウント店大手のトライアル・ホールディングスの試みを新たなマーケティング機会を生む好例だとして取り上げている。

◯新たなマーケティングデータは商品メーカーと小売業の協業も変革

 西川教授は、同社の導入した店舗(スマートストア)でのスマートカートとAIカメラでICTを駆使した新たな顧客の購買プロセスの理解について触れている。

スマートカートは、端末がついており、店舗側は

  • 顧客の店内の回遊行動
  • 購買行動(キャンセルも含む)

が得られる。一方、顧客は、

  • 商品のバーコードを読み取ると、プリペイドで支払いができる⇒店舗側ではレイアウトや棚割の改善ができる
  • 画面におすすめ商品がでる⇒店舗側では販売促進やポイント加算で競合商品へのスイッチングを促すこともできる

といったメリットがある。

AIカメラは、棚を観測し、さらに商品までも追跡できることから、在庫管理ができ、棚割の改善や欠品防止、効率的な棚田しが可能となる。

これらの情報は総括されて、個人を特定しない形で、顧客の購買プロセスの分析ができる。小売業にとっては棚割と在庫管理の効率化が行え、商品メーカーには改善の大きなヒントとなる。さらに、無人レジのように省人化もでき、運営コストをさげることもできる。購買プロセスのデータは小売業と商品メーカーに新しい協業スタイルを生み出す可能性を持っている。💵📷🛒🏢📈💻🔎⚡️🌍happy01📶👦👧


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:未来を読むセンシング技術」から

2020.1.9  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:未来を読むセンシング技術」から

俯瞰的イメージとセンシングシステムが予測を支援する

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、気象衛星による台風の進路予測が、気象衛星による視座と俯瞰的な気象モデルによってもたらされ、このようなセンシングシステムが社会に大きな影響を与えることを示している。

◯技術は社会にとって諸刃の剣

 過去が変えられないが未来は変えることができることから将来に備えることができる。本当に欲しい情報は、既に起こった過去の情報ではなく、将来起こる事象の情報と言える。とくに災害の発生が予めわかれば社会に大きな貢献をすることになる。

気象衛星からの画像と数値解析の気象モデルを利用して、台風の進路や強さを監視できるようになったことは、これまでの天気図での予測よりも精度をあげることができるようになったという。台風の位置を宇宙から気象衛星で正確にわかるようになった視座と、構築された気象モデルから時間的な変化が正確にわかるようになったことで予測可能となった。

肝心なのは台風そのものを抑え込めなくても災害を減らすことができたことで、センシング技術の大きな社会貢献と言える。このような考え方は人間に予知能力の大幅な拡大を与えることになる。情報には広域性と同時性が必要で、対象(気象モデルの場合は台風など)に接触せず、むしろ距離を置いて俯瞰的なイメージをつかめる。これによって対象の全体像を把握することができる。さらにモデルのリアリティーを強化するために実測データを含めると全体像の精度が向上する。気象モデルでは定点観測データである。

気象モデル以外に、俯瞰的センシングシステムとして監視カメラがあると、山﨑教授は示唆している。監視カメラをネットワーキング化して、人間社会の俯瞰的イメージと、それから人々の挙動を記述するモデルの研究も進められている。これから台風の進路のように、未来の社会の動きが予知できることができる。この予知で、交通状況を予測して、渋滞や交通事故の防止に役立てることもできる。ただ、これを悪用すると、監視社会を生む可能性もあり、技術は諸刃の剣である。📸🚗☀️☔️🌀💻📺🏢💡⚡️💻🌏happy01📂🌍🇯🇵