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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:政府が企業経営に口出す愚かさ」から

2018.5.15  日経産業新聞の記事「眼光紙背:政府が企業経営に口出す愚かさ」から

政府が介入せず自らの経営判断で動くべき

コラムの著者は、フランス政府の政治的な思惑による日産・ルノー連合の関係見直しについて、同政府の介入の誤りを示唆している。

○これまでの国有化でうまくいった試しが無い

 フランス政府としては今の柔軟な両企業の関係を自国のルノー傘下に組み込みたいというのが本音。だが、出資比率を上げ、国有化に迫ればうまくいくのか。

1970年代の英国自動車メーカーを国産化したが、同社は解体の道をたどり、現在は独BMWやインドのタタ自動車の一部になってしまった。米国でも、経営危機に直面したクライスラーは公的支援を得て生き延びたが、金融危機後、2度目の破綻となった。

今やるべきことは、両企業の経営判断で自らの判断で将来像を描けるように保有株をすべて放出する方が望ましいのではないかと著者は示唆している。🏠💡🔎⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:有用なフィードバック、非常に広い応用範囲」から

2018.5.15  日経産業新聞の記事事業,「TechnoSalon:有用なフィードバック、非常に広い応用範囲」から

自然界にとどまらず、社会、コミュニケーションにも応用可能

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、まず自然界でのフィードバックの有用性、つぎに社会、コミュニケーションでの応用について語っている。

◯正負のフィードバックで成り立つ

 大事で有用なフィードバックという概念はもともと電気回路や増幅器などで出力の一部を入力側に戻し、出力の大きさを増大または減少させることである。オーディオに使われている回路にはフィードバックが利用されている。

フィードバックの普遍的な意味は、結果に含まれた情報を原因に反映させ、全体の調整や制御を行うことである。さらにおどろいたことに、その応用範囲は自然界にとどまらず、社会現象、コミュニケーションなど広い。

  • 人間組織、人生などの事象の進行を物質・エネルギー・情報の因果の流れとして捉える。そして、その下流で現れた結果を、上流に戻し、原因を変化させればフィードバックをかけたことになる。
  • 自省や反省
  • 計画の改善
  • 世界の各所で起きている暴動は世論の正のフィードバックの結果
  • 地球の安定性も恒常性の維持に役立っている
  • 心理学では、褒めるのが正のフィードバックで、けなしたり否定することは負のフィードバック
  • 討論でのフィードバックは、意見の修正に役立つ

といったように広がりをもつ。🎓🏊🗻📖🔎⚡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:家電と家、親和性があるか」から

2018.5.14  日経産業新聞の記事「眼光紙背:家電と家、親和性があるか」から

同じ「家」が入っていても別物のマーケティング

コラムの著者は、家電と家、どちらも家が入っているが産業界では、似て非なるものだという。

○買い替えサイクル、カスタマイズ度そして、価値基準の異なる二者

 一見、親和性がありそうな家と家電。しかし、買い替えサイクル、カスタマイズ、価値基準の大きく異なる住宅業界と家電業界。家電が買い替えサイクルがおよそ10年であるのに対し、住宅は一生に一度の買い物捉えている人も多いという。この時間差が親和性を阻害する。また、住宅は究極のカスタマイズ商品。当然、接客方法やアウターケアの取り組み方も違う。ヤマダ電機やパナソニックなど果敢にこの両業界を取り込もうとしたが、あまり良い結果はでていない。このニーズの差違をどの程度汲み取れるかをみると、親和性どころではなく、対極に見えるという。

🏠💡🔎⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:北朝鮮の労働力、各国の産業立地に影響」から

2018.5.11  日経産業新聞の記事「眼光紙背:北朝鮮の労働力、各国の産業立地に影響」から

隣の韓国は人手不足でコスト競争力を得るチャンス

コラムの著者は、今年前半で急速に朝鮮半島の雪解けは大きな流れとなり、政治、外交の話題を外すと経済面で日本が注目すべきは、新たに開放される北朝鮮の労働力であると語っている。

○開城工業団地方式がモデルに

 北朝鮮の2550万人の中で労働力となるのは68%の約1730万人であるという。国内では十分な職はなく、大きな余剰労働力となっている現状がある。現に、国を挙げて労働力を海外に送り出しており、17カ国に5万人が派遣され、年間最大23億ドルを稼いでいるという。

南北首脳会議で閉鎖中の開城工業団地が再開されることになった。さらに、雪解けが進むと、開城方式の工業団地が多く建設されるようだという。開城では閉鎖前5万4000人が雇用されていたからだ。こうなれば、韓国の人手不足は解消し、しかもコスト競争力にも弾みがつく。アジアの産業立地にこの雪解けは影響を与えそうである。

🔧🏭💴💰📈🔎💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:気象変化、リスクをチャンスに」から 

2018.5.11  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:気象変化、リスクをチャンスに」から

持続可能な開発目標(SDGs)が国や企業の環境指標に

コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)は、気象変化もビジネスのリスクにもチャンスにもなることを示している。

○身近になった気象変化の情報

  関沢氏によれば、生活やビジネスに気温や降水量の変化は悪影響を与えるが、この変動に対して対処出来れば大きな利得が得られるという。リスクを減らしてチャンスを増やすためには、気象情報を的確に把握することも重要だという。

  • 気象衛星や分析技術の向上で台風や豪雨の発生予測の精度があがった
  • スマートフォンで、天気予報など手元で確かめられるようになった
  • IoT機器やセンサーで異状の予兆をつかむ能力も高まった。マンホールにセンサーを付けて下水道の水位を一定時間集めて水位の上昇を知らせるサービスもある
  • 日本気象協会はドローン向けに高度150メートルまでの空間での風向、降雨の予測ができるシステムを開発している

など、家電までも室温や湿度までのモニタリングができるものまである。

SDGsで気候変動と災害に対する強靭性が重点分野の1つで日本の環境基本計画も6月にこれをうけて改定された。さらに、企業経営における環境戦略として、より主体的に取り組む方向に向かっている。環境配慮が企業評価の指標になってきたことも大きい。🎐🏠🚕📊🔎⚡️🌍happy01