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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:新グーグルニュースはメディアの敵か味方か」から

2018.5.18 日経産業新聞の記事「眼光紙背:新グーグルニュースはメディアの敵か味方か」から

読者をどこまで魅了するかがキー

コラムの著者が取り上げているのは、米グーグルが5月8日にニュース検索サービス「グーグルニュース」を全面的に刷新した背景について語っている。

○プラットフォーマーがフェイク(偽)ニュースの温床という批判に対する1つの回答

 刷新はこれまで、目立たなかった有料記事を前に表示し、別のサイトにあったニューススタンドなども集約して、バランスをとったことにある。これまでの玉石混交であった無料ニュースサイトに比べると使いやすい。

その背景に、米大統領選から続く「プラットフォーマーがフェイクニュースの温床」という批判に対する1つの回答を示したものである。

有料記事が埋もれずに読者との接点が増えることは、新聞社系などの有料ニュースサイトにとっては悪い話ではない。問題はメディア側のその先にある課題である。つまり、ユーザの課金継続の判断がシビアで、グーグル経由で課金した読者と強い信頼関係(エンゲージメント)がつくられるかにある。コンンテンツはもちろん、届け方の工夫も必要で、恋愛関係で言えば、顔や性格が良くても、マメでないと振られることに似ている。

読者とのエンゲージメントができないと、わざわざ有料である意味がないと、解約され無料ニュースサイトに流れてしまう。グーグルでは人工知能などを駆使して、サービスの満足度を上げていく。メディアが、グーグルニュースを契機に読者を強く引き込むものになるかどうかが敵味方の別れ目であろう。📱💻📰📊💡🔎⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:先端技術と共創、目的と手段、考察大事」から

2018. 5.18  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:先端技術と共創、目的と手段、考察大事」から

目的のために手段を考え、その手段のための手段と発想の連鎖が生まれる

コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、一見ハードルが高そうな先端技術をもつ組織との連携でも、目的と手段で発想のすれば連携ポイントが生まれる事例をJAXA(宇宙航空研究開発機構)で紹介している。

◯佐賀県の茶葉の製造に欠かせない人工衛星の撮影画像

 佐賀県の「衛星の恵み・うれしの茶」では、高品質の茶葉の製造に人工衛星の撮影画像が使われた。茶の甘みを決める成分をもつ茶木の選別に、画像から分析し、最適な摘採時期を特定できた。

JAXA以外に漁業情報サービスセンターのソフト「エビスくん」では、人工衛星による海水温や海上の風などのデータにより漁場を探査。多くの漁船が、このデータをつかっているという。

発想のポイントとして、西川教授は、宇宙服を例に取り上げている。

宇宙服は、

  • 呼吸ができる
  • 圧力を保つ
  • データをとる
  • 空気をつくる
  • 宇宙環境や観測データの利用

がでてくる。一般の企業ではどのポイントで共創するか想像しにくいかもしれないが、これらの機能を分解すれば共創するポイントが見えるという。

空気を作ることで考えると、「ファン」や「空気循環システム」などの製品や技術に分解される。これを繰り返すと、どこかで共創できることが見える。目的と手段の連鎖で考える発想と言える。🍵🎓💻🔎⚡️🌍happy01 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:株主総会、まだ残る集中問題」から

2018.5.17  日経産業新聞の記事「眼光紙背:株主総会、まだ残る集中問題」から

商慣習だけでない基準日設定

数十年来株主総会の開催日が集中する問題は解消されていないという。コラムの著者が取り上げているのは、それも定款の変更で可能だがメリットがないという割に、投資家との対話を充実させるというのは矛盾ではないかと指摘している。

○集中日の要因は基準日の設定から

 株主総会が6月末に集中するのは、3月末を、議決権の行使できる株主を確定するための「基準日」にするためで、会社法の規定で基準日から3ヶ月以内に総会を開く必要があるからである。また、かつては、総会屋対策で特定の1日で集中させたことも商慣習の始まりである。1995年では集中率は95%だったという。

だが、基準日は株主総会で定款の変更で変えられる。法改正なくして、分散は理論上可能である。にもかかわらず、流れが変わらないのは、7月に変えてもメリットがないという運営側の思いで、株主にとっては投資家として経営陣との対話がとれる時間にもなる。集中で、機関投資家などは残業と休日返上で議決案を決めることもおかしい。本当に投資家との対話を重視するなら基準日の変更もあるのではないか。👬🏢📊💡🔎⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:スター経営者のガバナンス観とは」から

2018.5.16  日経産業新聞の記事「眼光紙背:スター経営者のガバナンス観とは」から

会計不祥事での物議も遠因かも

コラムの著者が取り上げているのは、富士フィルムの米ゼロックス買収劇でその背景に日本的経営が遠因かもしれないと言及している、

○日本的発想での買収劇

 富士フィルムの米ゼロックス買収劇が迷走しているという。一部の大株主が買収に反対するのは富士フィルムが1セントも使わないで米国の名門企業を傘下に収めるスキームに違和感を抱いているからだという。富士フィルムには有利な買収でも、ゼロックス株主から見れば「自分たちが損をしている」と思うのも無理はないという。

この買収劇に漂うのはあまりにも日本的経営の発想があるからだといもいう。過半数の株を握れば自分の会社だというのは甘いのではないか。海外の企業では、支配的な地位にある株主は少数株主の利益に配慮した経営を行うことが必須。少しでも少数株主に不利な経営が行われると、経営者は訴訟リスクを負う。

富士フィルムは、日本屈指のスター経営者が率いるが、昨年の会計不祥事では、内部統制というコーポレートガバナンスを怠ったとの批判がある。この混乱も内部統制の甘さによる遠因があるかもしれない。🇯🇵🇺🇸📊💡🔎⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:蔵の図書館、運営・利用、自然体で楽しむ」から 

2018.5.15  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:蔵の図書館、運営・利用、自然体で楽しむ」から

自然の中、運営する人、利用する人が自然体で楽しむ喜び

コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)が紹介したのは四街道市にある蔵の図書館で自然の中自然体で触れ合う人のつながりについて語っている。

○地球に優しい体験型農村生活のすすめを提唱する団体が運営

 東京や千葉へ通勤している市民が多いベットタウンのイメージのある四街道市。イメージとは違って、実は市内に500戸近い農家があるという。その中に、栗坂氏が紹介している「蔵の図書館」がある。運営は、Y・Y・NOWSONで、球に優しい体験型農村生活のすすめを提唱している。これは近隣住民を中心とする人々の思いで作られ、2017年4月に開館。

蔵は地元の地主から提供され、周辺に畑やツリーハウス、野外舞台などがある。地域の文化、交流の拠点にもなっている。図書館も地元の人たちも自発的に関わり、心地よい空間を作っている。まさに自然の中で運営側、利用者が自然体で楽しむ空間になっているという。📙📘📕🌲🏢💡⚡️🌎happy01