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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:国内労働市場に『スラック』あり」から

2018.6.22   日経産業新聞の記事「眼光紙背:国内労働市場に『スラック』あり」から

人出不足でも賃金が上がらないのは

コラムの著者によると、政府の2018年の「経済財政運営の方針」で、外国人労働者の期間と枠の拡張を認めたことが、本当に人出不足解消になるのか、黒田日銀総裁が労働市場に失業者以外のところに「スラック(ゆるみ)」があるのではないかと指摘したことに注目している。

○働きたい高齢者の職探しを支援する必要あり

 どうやら米国よりも日本の失業率は低いが、統計では把握できていない失業者が実はその外側にいるとされ、それが賃金の上昇を抑えているという。それは、定年を過ぎた65歳以上で、働きたいけれども働けない高齢者である。仕事を続けることで健康を保ち、医療保険や年金制度にもプラスになるという。治安の問題も無い。イノベーションが進む中で、定年延長の推進と職探し支援が重要だ。🚀🌕💡🔎⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:アラビアサイエンス失敗の教訓、発展には合理性追求、重要」から

2018.6.26  日経産業新聞の記事事業「TechnoSalon:アラビアサイエンス失敗の教訓、発展には合理性追求、重要」から

目的論・観念論・神秘主義はサイエンスを滅ぼす

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、サイエンスの誕生から初期の成長期までを振り返り、アラビアサイエンスの事例にサイエンスの衰退の要因について語っている。

◯歴史的な事実

 サイエンスの根本は精緻で合理的な思考法にある。

  • 誕生は、紀元前550年ごろ、古代都市国家ミレトスで古代ギリシャ哲学者タレスを創始者とするイオニア学派である。
  • 紀元前4世紀中頃、哲学者アリストテレスが、アテナイ郊外に学校を開設。
  • サイエンスの中心はエジプトのアレクサンドリアにアリストテレス死後、移動。
  • 4世紀には、ギリシャサイエンスも衰退。分裂後の東ローマ帝国
  • 8世紀後半から15世紀にはバグダットを中心とするアラビアサイエンスができた。これがイスラム圏全域に広がった。
  • 12世紀から15世紀には南スペインのアンダルシアで広がる

近代のサイエンスもイスラム圏に広がったアラビアサイエンスの貢献を受けている。しかし、アラビアサイエンスは急速に衰える。原因は、

  1. 思想的に、神秘主義になった
  2. 経済的に、大航海時代となり、サイエンスを支える原資が急速に低下した
  3. 政治的に、実利主義なり、純理論的な学問に関心が薄くなった

つまり、サイエンスは、合理性を純粋に貫かねば発展がないという失敗事例となった。🔧🎓📖⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:はやぶさ2と宇宙資源開発」から

2018.6.25   日経産業新聞の記事「眼光紙背:はやぶさ2と宇宙資源開発」から

各国の宇宙資源開発も科学的な探査以上に重要

コラムの著者によると、月では着陸の実績はないものの、小天体への着陸は「はやぶさ」の実績があり、日本は小天体の探査ではトップグループにいるという。一方、月面探査は月周回衛星「かぐや」が2007年に成功したのにその後の資源開発に進むことをしていないために存在感が薄いという。

○国民的な関心を呼ぶのも宇宙産業発展に重要

 日本の探査機「はやぶさ2」が目標の小惑星「りゅうぐう」にいよいよ到着するという。小惑星の科学的な分析も重要なミッションであるが、それ以上に、宇宙資源開発という観点も重要だという。

彗星や小惑星など小天体では、日本も世界に引けをとらない。トップグループに入ってる。しかし、月探査では、折角の「かぐや」を生かせず、着陸探査にまですすんでいないという。すでに各国が月の利権や資源探査に進んでいることから後塵を拝している。初代はやぶさが危機を乗り越え、帰還したことは国民的な関心を呼んだ。これがいまや、はやぶさ2の開発に至った。今後日本政府は、科学的な探査はもちろん、宇宙資源開発など宇宙産業の発展に寄与することも共に考えることが必要だ。🚀🌕💡🔎⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:研究者に必要な能力、論理性では破れぬ壁も」から

2018.6.22  日経産業新聞の記事事業「TechnoSalon:研究者に必要な能力、論理性では破れぬ壁も」から

生命科学やビッグデータ分析は因果性にはよらない

コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、日本の研究開発力の低下を憂い、対策は、ショートカットはなく、若手の人材育成とった地道な努力が必要だと語っている。

◯研究開発力の低下は、若手の人材育成が欠かせない

 研究開発力の向上には、強い志、柔軟ま頭脳の若手が多数参画し、成果を期待するしかないという。さらに、多様な専門家が共同作業をする場合に、これらを円滑に動かし成果に結びつける人柄も重要なファクターであるという。さらに、研究者個人に関して言えば、論理性とズームレンズのような自在で柔軟な視点を養う必要もあるという。

最近は、従来の因果性で理論を確立するやり方での壁があり、新分野である生命科学やビッグデータ解析などでは結果から結論を導くやり方となっている。この壁は因果性ではなく、相関関係となり、再現性での検証となる。🔧🎓📖⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:状態欲求、豊かさの志向が変化」から 

2018.6.22  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:状態欲求、豊かさの志向が変化」から

所有欲求→体験欲求→状態欲求

コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)は、「国民生活に関する世論調査」を使って、生活者の欲求の変化、それにともなう関心を集める職業の変化について語っている。

○状態の欲求に応えるのは新市場

  関沢氏によれば、同調査で、

  • 1973年以前:「物の豊かさが」が優位
  • 1979年から;「心の豊かさ」が優位

と変わり、生活の力点は、1983年には「レジャー・余暇」が「食生活」、「衣生活」「自動車・電気製品」「住生活」を抑えて優位となる。つまり、所有することで欲求を満たした時代から体験することで欲求を満たす時代に変化した。2001年からは、「所得・収入」「資産・貯蓄」といった項目も入り、「自己啓発・能力向上」の項目も追加される。つまり、こういう自分でありたいという「望ましい状態」への欲求が生活の力点に変わっていく。21世紀に入り、「体験欲求」から「状態欲求」に移行したといえるという。

これらの消費を支える職業も変化している;

  • 「所有欲求」の時代:家電や百貨店、住宅産業などの営業や販売の有能な人材が求められた
  • 「体験欲求」の時代:ツアーコンダクターやテーマパークのスタッフ、ゲーム開発者などが注目
  • 「状態欲求」の時代:トレーナーや理学療法士、作業療法士などが注目

と変わってきている。🎐🏠🚕📊🔎⚡️🌍happy01