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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:農学では『害虫』でも...技術のヒントも無数に」から

2018.2.2  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:農学では『害虫』でも...技術のヒントも無数に」から

悠久の進化の過程で身につけた完成度の高い能力や機構の持ち主

 コラムの著者 窪田 新之助氏(農業ジャーナリスト)は極端に言えば現代の農学の世界では虫は害虫として取り扱ってきたが、負のイメージだけではなくその能力や機構に学ぶところも多いと語る。

◯ハニカム構造や刺しても痛くない注射針のヒントに

 窪田氏は、農業ジャーナリストとして確かに農学では虫は田畑の野菜や果物を絶滅させるほどの力を持つ害虫は問題としては大きいという。だが、一方で、負のイメージだけでなく、身体的な構造や機能性をモノづくりに生かす「インセクト・テクノロジー(昆虫技術)」の概念を真正面から研究する方もいるという。その研究者の一人が東京農業大学農学部の長島孝行教授だという。

 

新幹線の軽量でかる頑丈な構造は、蜂の巣構造(ハニカム構造)とよばれ、最も少ない材料で広い面積を取れるのは、正六角形で、構造的にも衝撃を分散出来るという優れものだという。

刺しても痛さを感じない注射針もある。これも、蚊の針にヒントを得たもので、先端が痛みをもたらさない凸凹構造になっていると言う。これ以外の事例は多くあり、約4億年前から地球に生息するようになった昆虫の種類は多く、数百万とも数千万とも言われている。悠久の進化で得た完成された高い能力や身体構造に目を向けるのもイノベーションの促進につながるかもしれない。🐞🐜🎓⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:米国のスーパー、効率から地産地消へ」から 

2018.2.2   日経産業新聞の記事「横山斉理の目:米国のスーパー、効率から地産地消へ」から

差別化要因の変化は大きなトレンドの変化か

コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、前回に触れた店舗の変化、特に米国のスーパーマーケットついて考察している。

○効率一辺倒に対する消費者の価値観の変化

  米国のスーパーマーケットのトレンドが「オーガニック」から「地産地消」に変わってきているという。単にオーガニック商品を扱うだけでは他の事業者と差別化できないという。多くの業者が追従するようになり、差別化のネタとして重要視されなくなった。

そこで、今はローカリゼーション、つまり「地産地消」だという。このような一連のトレンドの変化は、米国社会が効率一辺倒から脱却しようとしていると横山教授はみている。地産地消の根底にもグローバル社会における効率化の追及の限界があるという。先進国でどうようなトレンドがあるというのは、産業革命以後、世界中で大きな影響力をもった効率性の徹底追及という考えが勢いを失ってきているとも見える。🍭💰🍅💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:情報の浄化装置」から

2018.1.31  日経産業新聞の記事「眼光紙背:情報の浄化装置」から

徳川家康も諫言を評価

 コラムの著者は、トップの過ちを指摘することの難しさについて触れている

◯角界のみならず大手企業の不祥事に働く浄化装置

 大相撲の日本相撲協会の不祥事で都合の悪い情報を隠そうとしていることに問題があるという。同様に、経営者も他人事ではない。ダイキン工業会長で関西経済連合会副会長の井上礼之氏は年頭の記者会見で、次のようの述べたという;

「現場では泥水の情報が、トップに伝わる時は真水になっているのではないか」

と、データ改ざん問題で揺れる他社トップについて問われたときの発言だという。

進んでトップに悪い情報を上げたいとは誰も思わない。そこで泥水が真水になる。たとえ言ったとしても自分の責任が追及されるのを恐れすからである。岡谷繁実著「名将言行録・現代語訳」(講談社)によると、徳川家康も、

「主君への諫言は敵陣へ真っ先に突入する『一番槍』よりもはるかに立派だ」

と語ったという。

 まさにトップに悪い情報を伝え、意見する人物は文字通り「有り難い」存在であろう。🗻💡🏢⚡️🌍happy01 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:#料理、身近な食材にひと工夫」から 

2018.1.31   日経産業新聞の記事「トレンド語り:#料理、身近な食材にひと工夫」から

インスタ映えで広がるidea

コラムの著者 粟飯原 理咲氏(アイランド代表取締役)は、新語・流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」ではないが、写真の魅力をより重要視した交流サイト(SNS)が料理のジャンルでも話題を呼んでいるものがあると語っている。

○より手軽なアイデアが人気の投稿に

  料理ジャンルで身近な食材でひと工夫した「思わず『いいね!』したくなるフォトジェネックフード」が話題を呼んでいるという。

  • 柄トースト;トーストの上にクリームチーズや生クリームなどでキャンパスをつくり、ジャムなどの「柄」を描くもの→「#柄トースト」の仕掛け人は昨年4月頃からの投稿で今や2万人を超えるフォロワーが写真を楽しみに待っているという。
  • ビスケットブラウニー;通常の生地の上にさまざまなビスケットを載せて焼き上げるブラウニー
  • オムライス弁当;お弁当に小さい目のオムライスを丸ごといれたもの
  • 唐揚げマウンテン;唐揚げを山のように盛り付けた

などほんの一例。見た目も楽しいアイデアハッシュタグが続々と人気を集めているという。より手軽な盛り付けたものが流行りやすい傾向にあるようだ。アイデア・フォトジェニックフードが次々と生まれていきそうだ。📱📷🔪🍳💡🏢⚡️🌍🔎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:決済銀行に近づく楽天」から

2018.1.30  日経産業新聞の記事「眼光紙背:決済銀行に近づく楽天」から

楽天の目線はアリババ

 コラムの著者は、楽天がEC事業の次世代に対する戦略を打っていることにふれている。

◯携帯キャリア事業参入も戦略の1つ

 楽天が携帯キャリア事業へ参入を表明したが、同社社長の三木谷浩史氏は300万人超の会員でスタートできるとしたが、単なる通信料戦略の展開ではないという。

あるEC事業関連サービスのトップは、「三木谷さんはアリババを見ている」と語ったという。そこには中国のアリババ集団が「アリペイ」で中国人の財布を握り、小売市場で圧倒的な存在になった事実がある。

楽天の看板であるネットショッピングは米アマゾンとの競争激化で収益力が急速に減っているという。アマゾンは即日配送で差別化し、楽天の売り手と買い手のマッチングというビジネスモデルで差がついたと言われている。今回のキャリア事業は起死回生の戦略の一環だという。

楽天は、ポイントの発行とクレジットカードの取り扱い量を増やし、首位になった。ECのアクセスもPCからスマートフォンに端末が変わり、携帯を抑えると「楽天経済圏」が広がるという戦略であろう。

 楽天はEC業者というよりも銀行に近づいているのかもしれない。💴📱💡🏢⚡️🌍happy01