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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:iPS研究、重み増す責任」から

2018.2.8  日経産業新聞の記事「眼光紙背:iPS研究、重み増す責任」から

倫理性増す先進の再生医療技術の現場

 コラムの著者は、再生医療分野で気になる最近の問題に触れ、研究者にも倫理問題など大きな責任が増えてきていることについて語っている。

◯2つのニュース

 コラムの著者が取り上げたのは、

  • iPS細胞から作った網膜細胞の目の難病患者への移植手術:施術した理化学研究所の臨床試験で移植を受けた患者の網膜が腫れ、手術法に問題があったと認めたこと
  • 論文の捏造と改ざんの発覚:京都大学iPS細胞研究所で見つかった。

など、気になるニュースがあったという。さらに、中国で元の個体と全く同じ遺伝子をもつ「クローン」のカニクイザルを2匹誕生させたというニュースである。猿を使って人間への薬効を確かめるためだというが、人間と同じ霊長類でのクローン作りには倫理問題がある。

この2つのニュースを通うじて、倫理的な課題が残る研究に歯止めをかける意味でも、日本が主導するiPS細胞分野での研究者の責任はますますおもくなる。🔍🔬🎓💡🏢⚡️🌍happy01 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:共用オフィス、女性専用が米国で続々」から 

2018.2.7  日経産業新聞の記事「トレンド語り:共用オフィス、女性専用が米国で続々」から

競合の米ウィワークも出資

コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)は、米ウィワークのコワーキングスペース(共用オフィス)の展開とともに女性専用のコワーキングスペースのスタートアップにも触れている。

○セクハラ告白スキャンダルが続発する米国で

 コワーキングスペース(共用オフィス)は世界中で新しいオフィス形態として定着しつつあるという。その中で米国の大都市、ニューヨーク、サンフランシスコ、デトロイトなどでスタートした女性専用のコワーキングスペースが注目を浴びていると竹内氏は語っている。

昨年秋から米国を席巻した話題がセクシャルハラスメントで、女性の問題意識がこれまで以上に高まる中で、女性による女性のためのワーキングスペースが誕生した。ザ・ウィングはニューヨークを本拠にする女性専用の会員制クラブである。2016年10月に最初のスペースが開かれ、昨年秋にはソーホーに、今年冬にはブルックリンとワシントンと次々と開くという。

創業者も大学の同級生であった女性二人で、女性同士が安心して集い人脈作りや仕事ができ、同時にリラックスできるコミュニティー作りを目指している。

  • 年会費:3500〜2700ドル
  • スペース:325㎡
  • 附帯施設:女性著者の図書室、会議室、授乳室、シャワー室
  • インテリア:ソフトな色彩
  • 会員数:1500人以上で待ちリストは約8千人でミレニアム世代。シニアも募っている。
  • イベント:育児などイベントから上院議員をスピーカーとした社会的な講義もある
  • 会員雑誌も創刊
  • 出資:競合と思われるウィワークは3200万ドルも出資し、その決定は、同社の女性役員だったという逸話も。

競合と見えるウィワークもザ・ウィングの今後の展開と成長に期待しているとのことだ。❤️👩☕️💡🏢⚡️🌍🔎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:水素は本当に安全か」から

2018.2.7  日経産業新聞の記事「水素は本当に安全か」から

嘗てのエネルギー政策の失策を繰り返すな

 コラムの著者は、北海道苫前町で昨年11月30日に起こった水素爆発の事故について触れ、政府のエネルギー政策について触れている。

◯環境問題の強調だけでなく安全性の確保も

 次世代エネルギーとして期待の高い水素は実は危険でもあるという。今回の事故は新エネルギー・産業技術総合研究所が豊田通商や川崎重工業などと共同で進めていた実験施設での事故であるという。風力発電で得た電気で水を電気分解して水素を取り出し、これを貯蔵するプロセスで事故が発生。貯蔵タンクの蓋が飛んで建屋の天井にぶつかった。幸いけが人はなかったが、事故の原因究明は続いており、再開の見通しは立っていない。

水素は可燃性が高く、無色透明で軽く、大気中に触れると爆発する。水素事故の大規模なものは、1937年に起きたドイツの飛行船、ヒンデンブルク号の事故で、水素の危険性が広く知られることになった。

それでも日本政府はそのエネルギー政策として、水素の普及を加速しようとしている。3月には神戸市で市街地では世界初となる水素を使って熱と電気を公共施設に供給する実証実験を始めるという。環境問題には負荷が少なく優秀な水素であるが、扱いは極めて難しく、安全性を保証する技術開発もこれからだという。どこかで安全性を強調した原子力発電のエネルギー政策を思い出すのは私だけであろうか?🚌🚗💡🏢⚡️🌍happy01 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:広く普及する電動機、回転運動での仕事、社会支える」から

2018.2.6  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:広く普及する電動機、回転運動での仕事、社会支える」から

自然も実は最高効率のモーターを作っていた

 コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は前回の機関の続きとして電動機について言及している。

◯唯一生物で回転運動を行う鞭毛

 和田教授は、力仕事はかつて、家畜として飼われていた牛や馬、水車や風車であったが、いまは電動機(モーター)とエンジンであるという。電動機はコンパクトさ、電線や電池で駆動する手軽さ、運転の静かさなど抜群の使い勝手の良さで世界を席巻している。また、多様な交通機関の動力源でもある。大小さまざまで、多品種である。しかし、生物は、1つの例外を除いて、回転運動ではなく、往復運動でしか力を得ることができなかった。これは非常に大きな利点でもある。また、直流を流す直流電動機は直流発電機と構造は同じで、電源に接続すれば電動機になり、軸に外から回転を与えれば発電機となる優れものである。

さて、唯一の例外は、鞭毛(べんもう)で、大腸菌などの細菌は、長い鞭毛繊維を回転させて推進するという。この鞭毛機構は、エネルギー変換効率がほぼ100%で、消費エネルギーも極めて小さく、自然で最も小さく、強力なモーターといえるという。40億年の生命の進化は、人知を越えたものということがわかる。✈️🚤🚗🎓⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:メディア王VSフェイスブック」から

2018.2.2  日経産業新聞の記事「眼光紙背:メディア王VSフェイスブック」から

プラットフォーマーかメディアか

 コラムの著者は、「メディア王」ルパート・マードック氏とメディアのランキングを行うというフェイスブックへの掲載料に対するつばぜり合いについて触れている。

◯ニュースの発信者の関係がグレー

 マードック氏がフェイスブックがメディアの格付けを行うといったことに対して「ランキングをやるなら掲載料を払え」と噛みついた。メディア業界はこれを好意的にみるかというとそうでもないという。

掲載料の払える大手は良いがローカルニュースを取り扱うメディアには厳しく、メディアの二極化を恐れる向きもあるからだ。日本国内でメジャーなニュースプラットフォーマーといえばヤフーであるが、メディアと個別に契約を結び、コンテンツ料を払ってきたが、最近は「対価が見合っていない」とメディア側に不満があるという。つまり、ヤフーの1つの記事が100万ページビューを稼いでも対価は数万円だという。このままでは、米国の「プラットフォーマーVSメディア」の対立をそのまま起こしてしまう可能性もあるという。

プラットフォーマーがメディア的な役割を強めているのは事実であるが、読者からみればこの対立はどちらでも良いというのが正直なところであろう。そろそろ、この2者の関係も淘汰される時期かもしれない。💻📺💡🏢⚡️🌍happy01