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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:FRB議長に重い課題」から

2018.2.15  日経産業新聞の記事「眼光紙背:FRB議長に重い課題」から

厳しい経済環境での判断

 コラムの著者は、先週の株価急落に直結するインフレ加速懸念など微妙なバランスの舵取りを任される次期FRB(米連邦準備制度理事会)議場パウエル氏について語っている。

◯二律背反に米大統領選の圧力も

 コラムの著者は、ダウ工業株30種平均が急落したしたことに関連して、次期FRB議長パウエル氏の状況について語っている。今回の株価急落は、2日に発表された米雇用統計で時間あたり賃金の伸びが2.9%に加速し、長期金利が2.8%に上昇されたことによる。

  • 2月5日:株価、1175ドルという史上最大の下げ幅を記録。
  • 一週間で2万6000ドルから一時は2万3000ドルまで下落。
  • 底流にインフレ懸念があるという。
  • 米景気:実質国内総生産(GDP)は2.6%と好調

この状況でトランプ大統領は大型減税とインフラ投資でさらに景気を刺激しようとしている。これに対して多くが、景気が良いのだから、歳出は抑制すべきで財政を中立にという声もある。

インフレ回避のために利上げを急ぐと株価の下落は止まらなくなる。一方、株価重視で利上げを緩めるとインフレが加速しかねない。さらに米政権の中間選挙時期で圧力がFRBにもかかる。厳しい経済環境での就任である。💰📉🔍💡⚡️🌍happy01 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:IoT社会のものづくり、減算的生産から加算的へ」から

2018.2.9  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:IoT社会のものづくり、減算的生産から加算的へ」から

資源の有効活用と効率化に寄与

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、もののインターネット活用であるIoTの恩恵を最初に受けるのがものづくり、製造業だという。

◯これまでの設計概念も変革が必要

 山﨑教授は、IoTがもたらす変革として製造業の生産が変わると示唆している。機械と機械がつながり、無駄や待ち時間が大幅に減ると期待されるからである。
3D(3次元)構造をもつものづくりは、設計の基準にあった原材料を加工して、機能を実現する部分のみ残し、不必要な部分を廃棄する。加工には、原材料から質量を減らす減算的な加工と、付加的な部分をつけて質量を増やす加算的な加工とがある。

機械的な加工ではない電子回路の生産でも、絶縁基板上に銅箔を貼り付け、電流が流れる回路部分のみ残し、不要な部分を溶かして除去する。このため、廃棄処理や廃液処理などの負担を残すことになる。

そこで、設計段階から原材料を整形しておき、必要な部品のみを追加していく加算的加工が考えられる。3Dプリンターや射出成形型などがその方法で、機能の実現に必要な部分だけを付加すれば、原材料の利用効率は飛躍的に向上し、加工後の処理の負担も軽減できる。少しずつだが、減算的加工から加算的加工へIoTを使って改めるこtができるようになった。IoTがものづくりを根本的に変える可能性もあるという。📻✈️🚤🚗🎓⚡️🔎🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:電力業界のジレンマ」から

2018.2.14  日経産業新聞の記事「眼光紙背:電力業界のジレンマ」から

ジレンマの解決には旧態依然の電力幹部の意識改革が必須

 コラムの著者は、大企業が過去の成功体験で既存事業との共食いを恐れてイノベーションに二の足を踏むといった「イノベーションのジレンマ」が特に電力会社にあるのではないかと語っている。

◯イノベーションのジレンマ

 コラムの著者は、電力会社の幹部は、過去の成功体験で既存事業との共食いを恐れてイノベーションに二の足を踏む「イノベーションのジレンマ」に陥っているのではないかという。イノベーションのジレンマは、経営学者クリステンセンが同著を著し、日本の電機メーカーの薄型テレビでの敗北を予測した理論としてベストセラーになった。その中で、日本で最も切実にイノベーションのジレンマを感じているのは、日本の電力会社だという。

東京電力は福島第一原子力発電所の事故から来月11日で7年経過した後も再稼働にまではこぎつけていない。一方事故後の新規制基準をクリアするには安全対策投資が千億円単位で必要だという。皮算用では収支に見合うととするが、大きな負担であることは変わりがない。

先行する欧州の電力会社はイノベーションを進め、原発は古いビジネスモデルとして挙って、再生可能エネルギーの設備拡大に兆円単位の投資をする。旧態依然の経営幹部の意識改革が進まないと日本の電力事業自身が破綻する。🔍💡🏢⚡️🌍happy01 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:哲学としての『カテゴリー』、すべての思考の基盤」から

2018.2.13  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:哲学としての『カテゴリー』、すべての思考の基盤」から

単なる分類用途だけではない「カテゴリー」の概念

 コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は万学の祖であるアリストテレスの分類項目から哲学の巨人、カントを通じて、カテゴリーが単なる分類の道具ではなく、すべての思考の基盤であると捉えることで人類の思考の発展につながると語っている。

◯アリストテレスはカテゴリーがすでに分類ではなく、すべての思考の基盤と理解していた

 和田教授は、カテゴリーが、

  • 範疇;物事を分類つまり区分を徹底的に行って整理して体系づけるの部門

と捉えてきたが、

  • すべての思考の基盤となる哲学概念

としたアリストテレスの見解を紹介している。アリストテレスは具体的に分類項目の基本は、

  • 10要素:実体、量、性質、関係、場所、時間、位置、状態、能動、受動

を挙げた。この発想には、ピタゴラスによる、

  • 有限・無限
  • 奇・偶
  • 一・多
  • 左・右
  • 男・女
  • 動・静
  • 直・曲
  • 明・暗
  • 善・悪
  • 方・矩

という対概念に、今度はプラトンの、有・同・異・変化・持続を付け加えたものから発展してきた。このようにある時代まではカテゴリーは人間の認識の基本項目であり、世界そのもののあり方の基本とした。さらに、哲学の巨人、カントは、人間思考の最も一般的形式として純粋悟性概念として捉えた。近代科学は、このカントの考えを理性・感性を合わせた人間の認識の基本形式であるとともに自然界そのものもこれらによって成り立っているとした。📖🎓⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『サンドボックス』は実を結ぶか」から

2018.2.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『サンドボックス』は実を結ぶか」から

当事者意識のない政策では実は結ばず

 コラムの著者は、日本政府の政策で、最もイノベーションしやすい国を目指し、日本でも「サンドボックス」という規制のあり方の課題について語っている。

◯仏作って魂入れずでは?

 コラムの著者がいうには、サンドボックスを取り入れるということ自体は問題視しているわけではない。むしろ歓迎しているが、導入しても名前ばかりで結実しないのではないかと危惧している。

もともと、子供の砂遊びのように「面白そうなことはまずやってみよう」というのがサンドボックス制度の考え方である。英国金融界で2014年、ICTを駆使した革新的な事業を支援・試行したのが始まりだと言われている。規制緩和の新手法に位置付けられ、政府の「未来投資戦略2017」に盛り込まれ、経済界も早期実現を望んでいる。

問題は、その制度のコピーだけで、当事者意識なしで、政策推進を行えば、世界的なレベルでの結実は難しい。海外のすぐれた制度を学び、日本の発展につなげることは悪いことではない。問題は、「海外でうまくいっているからまねてみよう」という発想から脱却しているだろうか?自発的に新しい仕組みを生み出すことが本来ではないのか。🔍🔬🎓💡🏢⚡️🌍happy01