【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:哲学としての『カテゴリー』、すべての思考の基盤」から
2018/02/15
2018.2.13 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:哲学としての『カテゴリー』、すべての思考の基盤」から
単なる分類用途だけではない「カテゴリー」の概念
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は万学の祖であるアリストテレスの分類項目から哲学の巨人、カントを通じて、カテゴリーが単なる分類の道具ではなく、すべての思考の基盤であると捉えることで人類の思考の発展につながると語っている。
◯アリストテレスはカテゴリーがすでに分類ではなく、すべての思考の基盤と理解していた
和田教授は、カテゴリーが、
- 範疇;物事を分類つまり区分を徹底的に行って整理して体系づけるの部門
と捉えてきたが、
- すべての思考の基盤となる哲学概念
としたアリストテレスの見解を紹介している。アリストテレスは具体的に分類項目の基本は、
- 10要素:実体、量、性質、関係、場所、時間、位置、状態、能動、受動
を挙げた。この発想には、ピタゴラスによる、
- 有限・無限
- 奇・偶
- 一・多
- 左・右
- 男・女
- 動・静
- 直・曲
- 明・暗
- 善・悪
- 方・矩
という対概念に、今度はプラトンの、有・同・異・変化・持続を付け加えたものから発展してきた。このようにある時代まではカテゴリーは人間の認識の基本項目であり、世界そのもののあり方の基本とした。さらに、哲学の巨人、カントは、人間思考の最も一般的形式として純粋悟性概念として捉えた。近代科学は、このカントの考えを理性・感性を合わせた人間の認識の基本形式であるとともに自然界そのものもこれらによって成り立っているとした。📖🎓⚡️🌍
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