【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:プライミング研究」から
2012/09/10
2012.9.6 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:プライミング研究」から
デザインなどを定量化
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、プライミング(最初の刺激)によるマーケティングについて語っている。
【消費者の描くイメージ】
自動車をはじめ多くの製品のデザイン研究は三浦教授によると、これまでアンケートによる分析やグループインタビューで、消費者の描くイメージを推察してきたという。だが、アンケートなどでは表面的なニーズしかすくえず、深く聞けるインタビューでは客観性に欠けるという。
そこで近年、注目されているのが、認知心理学で開発されたプライミング効果の研究である。
【プライミングとは】
最初の刺激(プライム)が呼び水になり、後の刺激(ターゲット)の解釈に影響を与えることで、呼び水効果とも呼ばれる。これを応用して、クルマなどから無意識に選択する語彙やキーワードなどを抽出することで客観性を保証できる特徴がある。人間の精神活動の95%ともいわれる無意識に切り込むプライミング研究は注目に値する。
三浦教授は、これまでざっくりと、デザインの評価をしていたことから、マーケティングに応用できるとみている。