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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「成功する朝活術⑧:『決める』を積み重ねて」から

2012.9.12   日経産業新聞の記事「成功する朝活術⑧:『決める』を積み重ねて」から

朝活の小さな達成から大きな目標へ

コラムの著者 池田千恵氏(CONECTA代表)は、朝活が小さな成功を自らの意思の強さと達成感を生むサイクルとして捉え、やがて大きな目標の達成につながると解説している。

○Decide(決め)、Do(やって)、 and Confidence(自信がつく) のDDCサイクル

 池田氏は朝活を決めたら、自分で決めたことを達成するサイクルを日々繰り返すことで、小さな自信が積み重なり、やがて大きな目標を達成する原動力になるという。

○親子朝活のススメ
 池田氏も大学再受験で朝活が原動力となり合格した経験から親子朝活をすすめている。早起きは電車に必ず座ることができ、自習室も落ち着く席が占有できたという。

 これは体力、メンタル面で余裕を生み出して見事志望校に合格できたという。またその成功体験がビジネスでも自信につながり目標を達成できた。日々のDDCサイクルは将来の大きな目標の糧になる。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:物理・生物学に学ぶ、相違・共通探り理解深める」から

2012.9.11   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:物理・生物学に学ぶ、相違・共通探り理解深める」から

分野間の壁は有害無益

コラムの著者 和田昭允氏(東京大学名誉教授)は、化学⇒物理学⇒生命科学といったサイセンス連邦の大勢力である物理帝国、生命王国の辺境を探検し、多様多才な人たちと接し、多くの知見を得たという。

○物理帝国、生命王国そして化学連邦共和国

物理帝国、生命王国は、和田教授により、また、化学連邦共和国はノーベル化学賞受賞者の野依良治教授による例えだという。

「帝国」の由来は、法律(法則)が寸分の隙無く整備され、怖い宰相がそれを取り仕切っているからだそうだ。一方、「王国」の方は、規則も甚だ大雑把で、生き物の躍動感と美しさにロマンがある、智の金銀財宝があるかもしれない、といったイメージだそうだ。

和田教授が指摘するのは、物理屋と生物屋の気質は分かれているが、何れも相違と共通の因果関係を探りながら、一方は、宇宙誕生と素粒子に共通の根源を求め、他方は生命に共通するDNAから種の多様性(相違)への理解を深めていくという点である。

○相違と共通の両方をにらむ

和田教授によると、自然科学の二大分野での常套手段「相違と共通の両方をにらむ」ことは、問題の解決を目指し理解を発展させるコツだという。機械開発、市場の開拓、作業チームの編成などにも有効だという。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営④:管理職の意識を変える」から

2012.9.11  日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営④:管理職の意識を変える」から

WBSの抵抗勢力、管理職にどう立ち向かうか

コラムの筆者 渥美由喜氏(東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長)は、WBS経営で一番の抵抗勢力となりやすい現場の部課長クラスへの対策について述べている。

【粘土層である管理職】

いくらレクチャーしても染み込まず、トップダウンで進めようとしても抵抗勢力である管理職が頑なな粘土層のように立ちはだかるためWBSが浸透しないことが多いという。

粘土層でも、実は水溶性の「かみ粘土」と固着している「かた粘土」があるという。「かみ粘土」の場合は、自分は超ワークライフ・「アン」バランスな働き方をしてきたのに、ワーキングマーザーをしている愛娘などの肉親の言葉に「溶かされて」、良き理解者になる。このような人を味方にすることもWBSを推進する上で重要だという。

ただ、「かた粘土」は厳しい。手を変え、品を変え、自分自身を省みて「気付く」きっかけ作りをじっくりと提供するしかないという。

【窮場危機とJFK】

渥美氏は、過重なワークが恒常化しており、時間的に見たライフが窮乏しているような職場を「窮場」と呼んでいる。まさに窮場危機で、これを救うのはJFK(ジョーク、不安、感動)という。

○ジョーク

かた粘土には、ジョークや風刺で気付きを与えるのも効果的だという。例えば全社員でWLBの川柳や標語入りのポスターを募る手法を渥美氏は企業に薦めてきたという。

  • 「寝食忘れ家庭忘れて忘れられ」
  • 「ワークとライフがバラバラざんすと嘆く妻」
  • 「減ってうれしいのは体脂肪率と連日の残業」

といった川柳やポスターを社内の各所に掲示しておくと、「たまには早く帰宅してみようか」といった実践につながるという。

○不安

「このままでは、将来、まずい事態になりかねない」と不安にさせるモノ。渥美氏は、中高年の男性を説得する殺し文句として「3大ホラー」を取り上げるという。

  • 介護ホラー:介護と仕事の両立は難しい。誰も自分の面倒を見てくれなくなるというホラー。
  • 熟年離婚ホラー:仕事一辺倒で突然、奥さんから三行半を渡されるホラー。
  • マネジメントホラー:健康を損ねたり、部下を病気に追いやることで、仕事は出来るがマネジメントは出来ないという評判になるというホラー。

これは一種の脅しだが、これが誘因となって自らの行動を改めていく。

○感動

JF(ジョークや不安)は、気付きの一歩にはなるが、促進力としては感動が有効だという。感動は、心の奥底から人を勇気付け励ますからである。

かた粘土層である部課長をこれらの方法で徐々に「溶かしていく」ことで、WBS経営を進めていくしかないという。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:2012年火星の旅」から

2012.9.5   日経産業新聞の記事「眼光紙背:2012年火星の旅」から

米国の無人火星探査機「キュリオシティ(好奇心)」の狙い

コラムの筆者は今年8月に火星に着陸し現地の画像を送るなど活動を始めた無人火星探査機「キュリオシティ(英語で好奇心)」のねらいについて語っている。

【地球外生物の痕跡探しは先端科学がなす応用分野の開拓】

火星に生命あるいはその痕跡を探すためにキュリオシティは、約2年にわたり火星の表面を走行し、土壌などの調査を行う。まさに探査機の名称通り、好奇心をくすぐる科学の最大の謎への挑戦でもある。

コラムの著者は、ただ、米国は、好奇心だけのために莫大な予算をかけて火星を行っているのではないという。「すぐに何かの役に立つわけでなない」では許されず、応用も含めた医療医薬分野、生命科学、バイオなどへに影響を与え、新たな研究の視点や方法を見出すことを考えている。言い換えれば、米国の産業の基幹への刺激策の一環とした戦略的な活動でもある。

地球には膨大な種類の生物がいるが、反面、1つの共通祖先から進化したと考えられ、遺伝子情報を基にたんぱく質を合成するなど生命の仕組みは基本的に同じ。つまり、ある意味で一種類の生物でもあると言える。もし、火星で地球とは別種の生命が見つかり、異なる仕組みの生物が可能となれば、大きな危険技術、学術に影響を与えるといった期待感である。happy01diamond


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:クレハの家庭用ラップ、苦情ゼロへ改良重ねる」から

2012.9.7  日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:クレハの家庭用ラップ、苦情ゼロへ改良重ねる」から

日用品だからこそ使い勝手にこだわる日本の価値源泉

コラムの著者 高嶋健夫氏(フリーランス・ジャーナリスト)は、日用品である家庭用ラップに日本のこだわりがあり、新興市場でもやがて受け入れられるのではないか、と解説している。

○共用品・ユニバーサルデザイン商品の優等生「家庭用ラップ」

ユニバーサル・デザインの黎明期から、視覚障害者が手で触って同じ形をしたアルミホイルと間違わないように「W」の浮彫を1998年に業界規格として採用し、シェアを二分する旭化成ホームプロダクツの「サランラップ」。クレハの「NEWクレラップ」の2強が競い合うようにして使い勝手の改良を続けている。

○クレハの取り組み

こういった商品の改良がどこまで売り上げに貢献するのかと疑問に思う読者もおられるだろう。高嶋氏によると、スーパーの特売品になることもクレハとしては認めつつも、『改良点は必ず消費者から好意的な反響が届く』とし、『クレームゼロを目標に今後も毎年改良を続けていく』と宣言するという。

実際、クレハは、商品名を「NEWクレラップ」に改めた1989年以降改良点は実に80か所以上になるという。

○かゆい所に手が届く

このようなかゆい所に手が届く地道な創意工夫の積み重ねこそ、Made In Japanの価値の源泉だと、高嶋氏は語る。少子高齢化の国内市場から新興国に販売を進めざるをえない状況で、食文化も所得水準も異なる新興国の製品リテラシーの高い富裕層、知識層には支持されるにちがいない。happy01