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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:コクヨのパピエボード、実用性とセンスを併せ持つ」から 

2021..6.25   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:コクヨのパピエボード、実用性とセンスを併せ持つ」から

生活と在宅勤務でも使えるホワイトボードの思考

 コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)が今回取り上げるのは、コクヨが運営する東京・千駄ヶ谷のショップ&カフェ(THINK OF THINGs)で企画販売しているカラフルな紙のホワイトボード、PAPIER BOAORDで、その商品開発について語っている。

◯人間の発想を豊かにする道具がねらい

 高岡教授によれば、この商品は紙の専門商社である竹尾と高度なセロハン加工技術を持つ深山の共同開発によるという。用途は、好きな色を選んでポスターのように貼ったり、カットしたり、空間や暮らしのシーンに合わせて自由に使える。

開発のスタートは1年前で同カフェの企画品として「生活」と「仕事」の両方で使えるものを考えたところ、ホワイトボードが浮かび上がったという。メモとして使われることが多い従来品は、重厚な素材でできていて圧倒的に白が多かった。そこで、センスがよくカラフルな紙を扱う竹尾と高度な加工技術をもつ深山で紙ベースのボードを開発することにした。試行錯誤の結果、遠隔会議でのポスターや子供のお絵かきなど多様な用途で使える高耐久性の高い紙のボードができた。軽量で色や質感の多さ、繰り返して使える耐久性で環境にも配慮したという。

発売から1ヶ月が経ち、クリエーターなど多くの人が購入し、同カフェを使って利用者とともに用途開発をしていくつもりだという。その都度商品の内容を見直すのだという。これによって人間の発想を豊かにする行為につながるのではないかと期待しているという。✏️🗒🍱☕️🍮🖥🍶😷🦠🏢🗒🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『顔』はAIを受け入れるか」から

2021.6.23  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『顔』はAIを受け入れるか」から

欧州委員会は世界初のAIに関する包括的規制案を提出

コラムの著者は、AIが規制されるのは個人の身体的特徴での差別や教師データによる偏重が認められうることについて考察している。

○顔はAIと社会規範がせめぎ合う場所

 コラムの著者によれば、2021年4月に欧州委員会がAIのレベルを4段階に分け、

  • 「禁止」:法執行を目的とする公共空間での顔認証>警察が都会の街頭を一望する監視カメラを設置し、撮影された人々の顔を全て記録し指名手配犯人を探すといったもので、市民の自由を脅かすものとして排除。
  • 「高いリスク」:企業の採用活動での利用>遠隔面接で、志願者の発する言葉や話す速度などを元にAIが職務への適性を弾き出す使い方で、日本でも普及し始めている。リアルな面接と異なるのは、目の前の面接官とのやりとりで採点されるところで、AI面接ではPCやスマホの向こうにいるAIが面接官となる。AI面接官の評価軸は人の面接官の評価を元にプログラミングされるので、その人が人種やジェンダーについて偏見があるとAIの評価も歪むことになる。さらに、何らかの障害で顔の表情が制御できないような場合、個人の尊厳を冒しかけないという。

何にしても規制なしで個人の顔に関してAIの活用は参入しやすいが、多くの個人に対する課題があるのは事実であろう。💴🚗🚢😷🦠🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇩🇪🇫🇷🇳🇱🇧🇪


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:シリコンバレーから離れる」から

2021.6.22  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:シリコンバレーから離れる」から

リモート会議から得たアイデアで新サービス

 コラムの著者 ロッシェル・カップ氏(ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社長)は、シリコンバレーから完全リモートで仕事を進めると決め実行しているフィル・レーベン氏(エバーノートの生みの親、mmhmm社創業車兼CEO)の事例を取り上げている。

○ビデオ会議を禁止していたところから完全リモートへ

 カップ氏によれば、シリコンバレーから最近離れ、さらに完全リモート化する企業が多いという。その中でエバーノートから現在のmmhmmを率いるレーベン氏は、完全なる方針変更だという。

以前のレーベン氏はサンフランシスコ以外の場所で生活し、仕事をすることは考えっれなかったという。従業員が自宅で仕事をするのも好きではなく、エバーノート社ではビデオ会議が禁止だったという。しかし、レーベン氏は、サンフランシスコから約2000マイル(3200キロメートル)離れたアーカンソー州ロジャーズ市に拠点を置くことにした。さらに、去年の夏は、東京、パリにあった拠点も閉じたという。そこにある背景は、多くの時間を課してきた通勤時間だという。この時間は交通渋滞によるストレスや仕事はもちろん、家族とも過ごせない時間で、無駄だったという。

さらに、完全リモートは世界を相手に優秀な人材を採用できるというメリットも見えてきた。また、全員がライブであう時間おなくし、多くの打ち合わせをビデオに収録し、それをリモートで社内共有を行うのだという。ここから生まれた多くの実用的なアイデアが、現在のmmhmmのサービスに反映させているという。👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:出張は無用の長物か」から

2021.6.22  日経産業新聞の記事「眼光紙背:出張は無用の長物か」から

イノベーションの大切な機会でもあるが

旅行業界のネットメディアである「トラベルビジョン」(運営エフネス(東京・渋谷))では、コロナ禍が収束した後も出張旅行需要の回復は鈍いとの見方をしている。コラムの著者は、不要不急の経費を削減するために出張はそのターゲットとなり、無用なものとなっているのか言及している。

○異質なもの同士を結びつけて新しい価値を生むイノベーションの体験かも

 コラムの著者によれば、確かにオンライン会議で打ち合わせすることがコロナ禍後も当分続くと見ている旅行関係者は多い。したがって出張旅行も低迷するとみている。だが、出張は本当に無用の長物なのか。

自分とは異なった背景を持つ人を実際に会って意見を交わし、情報を交換することや、様々な場所に出向き、そこに行かねば見聞きできない文化に触れるといったことは無用だろうか。

確かにこういったアナログ的な体験の効果は即効性はない。確かに物見遊山との声も聞こえてくる。だが、イノベーションの極意にあるように異質なもの同士の結びつきは新しい価値をうむ機会でもある。繰り返して異質なものに触れるうちにイノベーションが生まれるのではないか。日清食品の安福社長が米国出張で工場での従業員食堂でみた即席麺の食べ方がヒントになり、カップヌードルが生まれたように、米国人の食文化と日本の即席麺といった異文化が絡みあることで、イノベーションが起こった。そこから大事業へ展開できたのでれば、一時の経費削減でその芽を摘むことはどうなのであろうか。🍴🥢🍜🎾🏭💴🚗🚢😷🦠🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:米で人気、グランピング、10億ドル市場に成長予測」から 

2021.6.23 日経産業新聞の記事「トレンド語り:米で人気、グランピング、10億ドル市場に成長予測」から

コロナ禍で野外活動に熱中する米国人

 コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)は、グラマラス(豪華な)とキャンピングを組み合わせたグランピングが米国で人気であることに言及している。

◯キャンピングとは違う新しい観光スタイル

 竹内氏によれば、米国では2020年3月ごろから新型コロナウイルスの感染が広がり、本コラムが掲載された時点で死者数は59万人以上となったという。都会に住む米国人は1年以上も厳格な自主隔離という環境で孤独な生活を送ることになったが、その反動もあるのか、週末にはハイキングや登山の初心者がソーシャルディスタンスが取り易い野外活動に熱中したという。このような野外活動で人気があるのがグランピングである。

グランピングは、従来のキャンピングに不可欠であった、

  • 煩雑なテントの設営
  • 屋外での食事の準備

などを一切なくして、キャンプをしているかの如くの野外生活を味わえる豪華版の屋外宿泊場所を提供するサービスである。2024年にはアメリカでの市場規模が10億ドルになることが予想されている。

  • 山小屋風のキャビン、サファリ用のようなテント、遊牧民が使っているユルトスタイルのテント、ツリーハウスなどの豪華版野外宿泊施設
  • 多くは山小屋風で、エアコン、デラックスなベッド、星空を見るための天窓、焚き火台などを完備している
  • 宿泊費は、1泊200から4500ドル
  • 多くが、ヨガ、サイクリング、ハイキングなどの健康志向のアクティビティがある
  • ブドウ園、農場、牧場も参入し、ワインの試飲などのアクティビティもある

このように従来のキャンピングにはない新しい観光として人気がある。🍽🏕🚕🥬🥕🍞🐱📶📺🦠😷🍲🍵🏢📶📺🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇺🇸