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2021.6.22  日経産業新聞の記事「眼光紙背:出張は無用の長物か」から

イノベーションの大切な機会でもあるが

旅行業界のネットメディアである「トラベルビジョン」(運営エフネス(東京・渋谷))では、コロナ禍が収束した後も出張旅行需要の回復は鈍いとの見方をしている。コラムの著者は、不要不急の経費を削減するために出張はそのターゲットとなり、無用なものとなっているのか言及している。

○異質なもの同士を結びつけて新しい価値を生むイノベーションの体験かも

 コラムの著者によれば、確かにオンライン会議で打ち合わせすることがコロナ禍後も当分続くと見ている旅行関係者は多い。したがって出張旅行も低迷するとみている。だが、出張は本当に無用の長物なのか。

自分とは異なった背景を持つ人を実際に会って意見を交わし、情報を交換することや、様々な場所に出向き、そこに行かねば見聞きできない文化に触れるといったことは無用だろうか。

確かにこういったアナログ的な体験の効果は即効性はない。確かに物見遊山との声も聞こえてくる。だが、イノベーションの極意にあるように異質なもの同士の結びつきは新しい価値をうむ機会でもある。繰り返して異質なものに触れるうちにイノベーションが生まれるのではないか。日清食品の安福社長が米国出張で工場での従業員食堂でみた即席麺の食べ方がヒントになり、カップヌードルが生まれたように、米国人の食文化と日本の即席麺といった異文化が絡みあることで、イノベーションが起こった。そこから大事業へ展開できたのでれば、一時の経費削減でその芽を摘むことはどうなのであろうか。🍴🥢🍜🎾🏭💴🚗🚢😷🦠🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇺🇸

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