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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:軸と軸受け、機械文明の陰の主役」から

2019.2.5   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:軸と軸受け、機械文明の陰の主役」から

機械の各要素を無理なく結びつけ機能を実現

 コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、軸と軸受けが機械文明の基盤になっていることを示している。

◯軸と軸受けには磨耗と摩擦との課題がある

  和田教授によれば、生物界には回転軸を使うものは鞭毛などがあるが、ほとんどが機械への応用だという。それほど回転をうまく使うことで、使い勝手を向上させているという。

機械の各種要素を無理なく正しく結びつけているのは軸と軸受けで地味な存在だが機械文明の陰の主役だといえる。軸と軸受けには摩擦と磨耗という課題がある。摩擦は磨耗を起こし、軸受けの寿命を短くする。摩擦を少なくする工夫が、古くから研究されていて、動作スタイルからすべり軸受けと転がり軸受けに大別される。いずれも産業革命以前はそれほど進歩はなかったが、産業革命で機械の性能向上に伴って多くの軸受けが考案されたという。😄🔧🏢🏠🎓📖⚡️🌏happy01🌏💡


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:民主的統治の危機」から

2019.2.4  日経産業新聞の記事「眼光紙背:民主的統治の危機」から

現代版太閤検地なしで国を統治できるのか

 コラムの著者は、厚生労働省の毎月勤労統計問題で政府統計への信頼が失墜し、それが国の姿を正しく把握できないとすると中長期的に統治に対する疑念もうまれ危険であると示唆している。

◯調査の正確性以前に集めるデータの取捨選択に各省庁の思惑が

 政府統計の問題は根深いようだ。産業や家庭。個人の経済状況を把握するために特に重要な「基幹統計」のうち、半数が何らかの問題が発生していたことが明らかになってきた。基幹統計は、コラムの著者によれば現代版太閤検地で、日本の国力や問題点を正しく把握し、必要な政策を立てるために必要な基本情報である。しかし、実態は軽視されている。地味で成果が見えにくい統計分野は霞が関では評価されにくく専門家が育たないと言われきた。さらに個々の統計に関わるデータが各省庁の思惑があるという。どうやらバイアスがかかった統計になっている。

民主主義は最終的には正確な情報に基づいて国民が政策の是非を判断する統治の仕組みである。この国の根幹の情報を蔑ろにした上での政策にどこまで意味があり、また統治の中長期的な存在理由がなくなると危惧している。 🔟💻📈💡🔎⚡️happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:果実用収穫ロボの開発、実用化へ樹形修正も検討」から

2019.2.1  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:果実用収穫ロボの開発、実用化へ樹形修正も検討」から

農機メーカーとは異なるアプローチを指向

 コラムの著者 窪田 新之助氏(農業ジャーナリスト)は、2009年に創業した農業法人「銀座農園」(東京・中央)で挑戦している果実用収穫ロボについて語っている。

◯バリューチェーンの構築に注いだ努力が実を結ぶ

  同法人の飯村一樹社長に窪田氏がインタビューした話題について語っている。

同社は一貫してバリューチェーンの構築に尽力してきたという。東京・有楽町をはじめ首都圏でマルシェを展開し、全国の農家に都心での販売拠点を提供している。さらに自社や契約農家の野菜や果物を原料とした漢方ジュースのバーも銀座で展開している。

いま飯村社長が尽力しているのが果樹の収穫ロボットの開発だという。すでに20年に2種類の実用化を目指している。そこには従来の農機メーカーにはない着眼があるという。ロボット側が効率的に作業ができるように生産そのものを変えようとしている。例えば、既存の樹形であれば、梨用のロボットはみかんに転用できない。そこで、樹形修正も考え、多くの果樹を同じような樹形にして栽培できないかを考えている。つまりそこまで生産をパッケージ化して農家への普及を考えたいと思っているからだという。販売拠点は、バリューチェーンの構築で対応できるし、アグリテックの新しいビジネスモデルとも言える。今後少子高齢かで果樹農家はますます減少すると思われ、作付けも傾斜地と高齢者の労働には厳しい。そいった現状に挑戦していきたいと同法人は意気込んでいる。🍹🌿🍏🍎🔧🏢🏠🎓📖⚡️🌏happy01🌏💡


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:小型店のススメ、多様な方針で展開を」から 

2019.2.1   日経産業新聞の記事「横山斉理の目:小型店のススメ、多様な方針で展開を」から

かつての商店街、市場の役割を

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、前回に引き続き、小売業の特に小型店の役割について考察している。

○ミニスーパーは便利だがこだわりのある顧客に対応できず

  横山教授は、前回の小売業についての考察で特に小型店の役割について取り上げている。都心部には最近ミニスーパーの展開が進んでいる。ニーズはあるが都心部は土地確保が難しく小型店になってしまう。「まいばすけっと」や「マルエツプチ」といったミニスーパーはその代表例であるという。

小型店化で重要なのは品揃えの「絞り込み」だという。店内における商品数に限りがあるから、ニーズのあるカテゴリーの人気商品を一通り揃えておくのがセオリーとなる。近隣の最大公約数的なニーズを満たすことが重要というわけだ。

こうした小型店は便利であるが、時間をかけずとりあえず必要なものは買える。ただし、品揃えの厳選はとりあえずのニーズには応えられるものの商品選択のバリエーションが少ない。つまり、深く広くといった最もニーズに応えるには不十分である。かつての商店街や市場は、個々の小型店が専門特化して集合することで、ニーズに応えてきた。いまや、商店街にたよることは難しいなら、ミニスーパーも多様な企業が多様な方針をもって「こだわり」を表現し、展開する必要がありそうだ。🍗🐟🍜🍴🏪🚚📦👔💡⚡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ビッグデータ時代の統計分析の確立を」から

2019.2.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ビッグデータ時代の統計分析の確立を」から

統計情報も含め価値創造に進まねば世界に取り残される

 コラムの著者は、国会で問題になっている政府基幹統計の不適切処理の責任追及だけでなく、インターネット時代に統計情報として使える次世代の分析を討議すべきだと示唆している。

◯社会システムを構築する情報源を

 毎月勤労統計などの政府基幹統計の不適切処理について与野党の論戦が張られて政権批判につながっているが、民主党政権の際も不適切な処理が問題になったこともあり、責任問題は元来の統計についての論議から的が外れている。

インターネット以前の統計手法を見直さず、ビッグデータ時代に対応した新たな情報収集や分析が社会システムの基幹であることは否めない。すでに欧米を含め世界的な情報分析競争が始まっているからである。数字情報だけでなく、非財務情報なども重要性を増し、情報セキュリティーからみてもサイバー攻撃などを未然に防ぐ対策が必要だ。外国人雇用の悪用防止や電子公文書の普及、国家の安全保障もデータの世界では必須である。

国会は本来このような情報収集による統計調査も含め論議すべきであろう。🔟💻📈💡🔎⚡️happy01🌏🇯🇵