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2019.2.4  日経産業新聞の記事「眼光紙背:民主的統治の危機」から

現代版太閤検地なしで国を統治できるのか

 コラムの著者は、厚生労働省の毎月勤労統計問題で政府統計への信頼が失墜し、それが国の姿を正しく把握できないとすると中長期的に統治に対する疑念もうまれ危険であると示唆している。

◯調査の正確性以前に集めるデータの取捨選択に各省庁の思惑が

 政府統計の問題は根深いようだ。産業や家庭。個人の経済状況を把握するために特に重要な「基幹統計」のうち、半数が何らかの問題が発生していたことが明らかになってきた。基幹統計は、コラムの著者によれば現代版太閤検地で、日本の国力や問題点を正しく把握し、必要な政策を立てるために必要な基本情報である。しかし、実態は軽視されている。地味で成果が見えにくい統計分野は霞が関では評価されにくく専門家が育たないと言われきた。さらに個々の統計に関わるデータが各省庁の思惑があるという。どうやらバイアスがかかった統計になっている。

民主主義は最終的には正確な情報に基づいて国民が政策の是非を判断する統治の仕組みである。この国の根幹の情報を蔑ろにした上での政策にどこまで意味があり、また統治の中長期的な存在理由がなくなると危惧している。 🔟💻📈💡🔎⚡️happy01🌏🇯🇵

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