【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:アラビアサイエンス失敗の教訓、発展には合理性追求、重要」から
2018/06/29
2018.6.26 日経産業新聞の記事事業「TechnoSalon:アラビアサイエンス失敗の教訓、発展には合理性追求、重要」から
目的論・観念論・神秘主義はサイエンスを滅ぼす
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、サイエンスの誕生から初期の成長期までを振り返り、アラビアサイエンスの事例にサイエンスの衰退の要因について語っている。
◯歴史的な事実
サイエンスの根本は精緻で合理的な思考法にある。
- 誕生は、紀元前550年ごろ、古代都市国家ミレトスで古代ギリシャ哲学者タレスを創始者とするイオニア学派である。
- 紀元前4世紀中頃、哲学者アリストテレスが、アテナイ郊外に学校を開設。
- サイエンスの中心はエジプトのアレクサンドリアにアリストテレス死後、移動。
- 4世紀には、ギリシャサイエンスも衰退。分裂後の東ローマ帝国
- 8世紀後半から15世紀にはバグダットを中心とするアラビアサイエンスができた。これがイスラム圏全域に広がった。
- 12世紀から15世紀には南スペインのアンダルシアで広がる
近代のサイエンスもイスラム圏に広がったアラビアサイエンスの貢献を受けている。しかし、アラビアサイエンスは急速に衰える。原因は、
- 思想的に、神秘主義になった
- 経済的に、大航海時代となり、サイエンスを支える原資が急速に低下した
- 政治的に、実利主義なり、純理論的な学問に関心が薄くなった
つまり、サイエンスは、合理性を純粋に貫かねば発展がないという失敗事例となった。🔧🎓📖⚡️🌎
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