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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:ネットとリアル、購買への誘導に知恵」から 

2018.7.27  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:ネットとリアル、購買への誘導に知恵」から

ネットとリアルが一致いなければ儲からない

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、デジタル時代ならでは現象に流通関係者は悩んでいるという。

○クリック&モルタル戦略や020戦略など多くの施行が行なわれている

  前回のオムニチャンネルの話に続き、横山教授は、ネットでの閲覧、購買とリアルの店舗での立ち寄りと購買が一致せず、消費者は複数の組み合わせを使って購買するという。そこに電子商取引(EC)関係や店舗経営、流通各社の悩みがあるという。つまり、閲覧や立ち寄りの消費者の行動は、一銭もお金が落ちない。最後の購買行動をとってもらった業者のみが儲けられるという現象である。デジタル時代以前は、一致していただけに、多くの手法が試行されている。

店で品定めをして、別のネット業者から買う行為を「ショールーミング」、ネットで商品情報を調べ、近くの店で買う「ウェブルーミング」という現象である。そこで、店舗側は、リアルとネットの店舗双方を運営して相乗効果を狙う、「クリック&モルタル戦略」や、オンラインからリアルな店舗に消費者を呼び込む、O2O(Online To Offline)戦略を使ったマーケティングを行ってきている。さらに、来店客に自社のECサイト経由で購入してもらうなどといったウェブルーミングをオフラインのチャネルに持ち込んだ試行などがあるという。🏪🚚📦👔💡⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:ジャイロスコープ、方向情報に欠かせず」から

2018.7.24  日経産業新聞の記事事業「TechnoSalon:ジャイロスコープ、方向情報に欠かせず」から

コマの性質を応用

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、コマの原理とその応用について解説している。

◯コマには軸が一定方向を保つ性質と歳差運動の性質がある

 和田教授によれば、固定した1点を支点として、その回りを回転する剛体を一般的にコマという。回転軸の向きを保とうとする性質があり、船や飛行機を操る際に方向情報として使われている。

回転軸の方向を自由にする仕組みとしてジャイロスコープがある。回転軸が保持体から何の抵抗もなくあらゆる方向に向くように作られている。これを使って、方向を示す航海や航空機器であるジャイロコンパスや船の姿勢を安定化させるジャイロスタビライザーがある。

このうち、ジャイロコンパスは、コマの高速回転軸に重力だけが作用するようにすると、軸は地球の自転との関係で常に真北を指す性質を使ったものであるという。⚓️✈️🔧🏢⛅️🎓📖⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:値上げが困難な経済」から

2018.7.26  日経産業新聞の記事「眼光紙背:値上げが困難な経済」から

企業側の論理での値上げに消費者は納得せず

コラムの著者は、日銀の7月末に開催する決定会合で次年度の物価見通しを下方修正するとともに、日本経済の需給が引き締まる中でも物価が上がらない要因について検討することにふれ、現実とのギャップについて語っている。

○人件費抑制でかえって実質賃金が下降

 日銀が検討する要因とは;

  1. 企業や個人の間に長年のデフレマインドが浸透している
  2. 省力化投資などで生産性は上がるが、人件費コストの上昇を吸収している
  3. ネット通販の拡大

などを挙げている。しかし、現実の経済感覚をみると、ことなった印象があるという;

  • 値上げ戦略にでた居酒屋チェーンは結局客離れを起こし、決算の不振から大幅に株を下げた。
  • 政府が安売りを規制して実質値上げとなったビールの今年前半の出荷は減少。
  • 「日本一高いが日本一旨い」を謳い文句にした新宿の饅頭店も経営破綻。

どれも、供給側の企業の論理で、生産性の向上というよりも高価格戦略があっさりと消費者離れを起こしたことによる。つまり消費市場では需給が引き締まっていない証拠ではないのか。さらに、人件費抑制の努力は、実質賃金は下がり、かつては年間30兆円以上あった家計の「利子所得」が超低金利の長期化でほぼ消滅したことも消費需要を落とすことにつながっているという。💴💰📈📖🌕💡🔎⚡️🌏happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:コペルニクス的転回の本質」から

2018.7.25  日経産業新聞の記事「眼光紙背:コペルニクス的転回の本質」から

なぜ前時代の象徴アリストテレス主義者と呼ばれるのか

コラムの著者は、日本の成長戦略の要としてイノベーションの重要性が説かれてはいるが、結果に恵まれない背景について、イノベーションの先駆者であるコペルニクスに焦点を当てている。

○基礎があってこそのイノベーション

 近代科学の誕生は、イノベーターの一人であるコペルニクスらが切り開いてきた。地動説は当時の常識を打ち破る革新的な業績で、これを称して「コペルニクス的転回」という。彼は科学史の研究者から「最後の偉大なアリストテレス主義者」ともいわれるという。前の時代の偉人、アリストテレスが出てくるのはなぜか。

古代ギリシャの哲学者だったアリストテレスは、近代以前の天文学や物理学に大きな影響を与えた。当時は天動説で、地球の周りに惑星が円軌道を描き、複雑な運動の予測をした。その複雑さを見直したのが、地球のかわりに太陽に置き換え、単純な円軌道で説明したのがコペルニクスの地動説である。円運動という基本原理に立ち返えり、突き詰めることで世界観を転換するイノベーションとなった。

最近の日本でのイノベーションが振るわないのは、その基本である基礎研究を軽視しているからではないかと、コラムの著者は疑問を投げかけている。☀️🌛📖📰✒️🏢🌕💡🔎⚡️🌏happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:W杯にみたゲルマン魂の苦悩」から

2018.7.24   日経産業新聞の記事「眼光紙背:W杯にみたゲルマン魂の苦悩」から

成功体験を捨て新たな挑戦を行えるか

コラムの著者は、サッカーのワールドカップロシア大会でフランスが20年ぶり2回目の優勝を果した中で、1次リーグであえなく敗退したドイツチームがまるで同国の地震計のように政治経済を示しているという。

○有力週刊誌シュピーゲルの例えをかりて

 結果はまさかの1次リーグで敗退となったドイツのサッカーチーム。これについてシュピーゲルは、ドイツ代表が戦後社会の高揚や停滞を示す地震計の役割をしていると見ている。

2014年は良い方向に振れ、ブラジル大会では4回目の優勝を果たした。この時、メルケル首相が登場し、「欧州の病人」とまで言われた経済を立て直し、指導力を発揮した。VWは世界販売が年間1千万台に達したという。

つぎに4年経過したときは悪い方に針が振れた。監督は早々と連覇を逃し、首相は難民問題で政争を招いてワールドカップを楽しむどころではなかった。VWは排ガス不正で厳しい状況である。

首相の上り調子も10年を超え、成功体験が足を引っ張り始めている。ここは心機一転で進むしかないだろう。🚙🇩🇪📖⚽️📰✒️🏢🌕💡🔎⚡️🌏happy01