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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:メディア、『脱フェイスブック』の先の光明」から

2018.3.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:メディア、『脱フェイスブック』の先の光明」から

読者とのエンゲージメントを重視せよ

 コラムの著者は、フェイスブックやグーグルなどのプラットフォーマーの仕様変更に翻弄されているメディアが厳しい経営環境からの脱出することについて触れている。

◯プラットフォーマーに翻弄され続ける

 米フェイスブックが打ち出した、ニュース表示アルゴリズムの変更がメディアの経営に影響を及ぼし始めているという。米国では、フェイスブックから流入に依存していた一部の新興メディアへのトラフィックが激減し、サイトの閉鎖に追い込まれているところもあるという。逆にフェイスブック依存から脱却することで、読者との関係性(エンゲージメント)が高まるところもでてきたという。

デンマークのテレビ局のTVミッドウェストはトラフィックの4割をフェイスブック経由で得ていた。しかし、フェイスブックへのコンテンツ提供を停止し、脱却を図った。結果的に、サイトへの訪問者数は減ったが、記事の閲覧に費やす時間は4割と増え、気まぐれなSNS経由の読者を排除し、サイトに定期的に訪れる読者と真の関係を得た。これも今後メディアが活路を見出すヒントのようである。

プラットフォーマーのトラフィックで一喜一憂しているようではメディアと真の読者との関係は見えない。プラットフォーマーの仕様変更に文句を言っているだけでは依存関係は断ち切れず、翻弄され続ける。いよいよエンゲージメントの高い読者を得るには、フェイスブック依存などの方針変更を考えるべきかもしれない。💻📺🏢🔍💡⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:理解、新知見、矛盾なく組み入れ」から

2018.3.13   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:理解、新知見、矛盾なく組み入れ」から

理解の構造

 コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は前回の真理に引き続き、これを理解することについて言及している。

◯理解の対象は自己と他人では違う

 和田教授によると、理解には、物事を自分で理解することと、他人に理解させる2つの側面があるという。

まずは、理解とは何かを考察してみる。和田教授によると、頭の中に知識体系があるという。そのは二重構造をしていて、中心は小さいが、矛盾なく、これは間違いがないという形式知と考え方のコアあある。その周辺に、あまり自信の持てない漠然とした形式知と、かなり大きな領域を持つ暗黙知があるという。

この構造に新しい情報が入ると、漠然とした形式知が明確になってくる。または暗黙知が形式知となるという進歩が起こる。このように理解とは、個人が持っている知識体系に、新しい知見を矛盾なく組み入れていくことである。さらに、これまでの知識を参考にして未知物の物事を予言することが可能になるという。理解は予言につながる。

他人に理解するにはどうするのか。この場合は相手の頭脳にある知識体系をよく理解した上で、その発展・増大のために一番良いと考えられる説明をすることだという。互いに十分議論ををして詰めていくことになる。🗻📖🎓🌍🔎⚡happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:半導体OBの頑張り」から

2018.3.8  日経産業新聞の記事「眼光紙背:半導体OBの頑張り」から

往年の意気で継続したい

 コラムの著者は、今は厳しい業界である半導体関係者のOB団体について語っている。

◯会費に頼らない事業で運営

 かつては世界を席巻した日本の半導体であったが、今や、フラッシュメモリーや視覚センサーなど一握りが存在感を残しているにすぎない。

現役の元気のなさとは裏腹に、意気が衰えないのが、半導体OBである。半導体のシニア人材で構成する一般社団法人、半導体産業人協会(略称SSIS、東京・新宿)は設立20周年を迎えている。この団体は、個人や企業からの会費だけに頼らず、組織維持のために、外資系企業から製品マニュアルの翻訳を請け負ったり、半導体関連企業の新入社員セミナーを開いたり、独立するユニークな団体である。

ただ、現業の不調の影響も受けているが、会員たちは10年は継続したいとしている。10年と言わず、このような団体が他の業界でも発展的に活躍できれば、日本企業の底力は出てくるはずだが。💻📺🏢🔍💡⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:定額料金バイアス、意図せず選ぶ不合理」から 

2018.3.9  日経産業新聞の記事「小野譲司の目:定額料金バイアス、意図せず選ぶ不合理」から

顧客の心理が絡む不合理

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、季節的に一定期間のサービス(通信、保険、クレジットカードなど)を見直す人が増えるが、定額料金について過剰に利用頻度などを見積もり誤った料金を選んでしまう「定額料金バイアス」について触れている。

○契約を見積もってコストパフォーマンスを最適にしているはずなのに

 多くのサービス企業は、複数の料金プランを用意して消費者が自分にあったプランを選べるようにしている。一般的には、小野教授によれば、都度払いは使用頻度が低い人が好み、定額料金は多頻度の人が選ぶ傾向にあるという。さらに、多くの人は選択を誤り、自分が将来どのくらい該当するサービスを利用するかを過剰に見積もる、「フラットレート(定額料金)バイアス」という現象が起こり、企業の収益にも大きな影響を与えるという。

「定額料金バイアス」が生まれる要因は、小野教授によると以下の3つがあるという。

  • 今まで以上に多くのサービスを利用できるという漠然とした期待
  • 都度払いよりも多少なりともお得感がある
  • 急に多くのサービスが必要になるのではないかというリスク回避

などがあるという。さらに、機能疲れといわれるほど過剰な高機能や高級サービスを選んで消化せずにいたり、人前での格好良さだけで選ぶこともあるという。合理的に振舞おうとしても不合理な行動をとってしまう人間の習性がこの季節に現れるという。💴💳📱🏢🏨💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:真理の探求、すべて、必ず役に立つ」から

2018.3.6   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:真理の探求、すべて、必ず役に立つ」から

歴史で真理については葛藤があった

 コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は古代ギリシャ時代から近代に至る歴史で人類は真理論と真理探求を絶え間なく送ってきたことを語っている。

◯和田教授の研究生活の真理は「すべて、必ず役に立つ」

 和田教授によると、研究生活では真理についてずっと論じ、探求してきた対象であるという。

真理概念は古代ギリシャから始まり、人間を中心とする相対的な自然観と反対に、基礎・永遠・普遍を絶対的なキーワードとして生まれた。森羅万象の理解として矛盾なく表現され合意されている考えで、人類にとって有効かつ実用的なものと和田教授は語っている。アリストテレスから多くの偉人たちが論じてきたことは、科学技術の基礎となった。一方で、絶対性は、独断主義となり、これに対抗して客観的真理の認識可能性を疑い、断定的判断を避ける懐疑主義をも生んでしまった。そこで、17世紀以降は、真理の本質に無矛盾性という論理的要素を導入した。さらに、これが真理の基準を生むことになる。和田教授によれば、この基準を19世紀末のパースの実用主義で、研究者集団における研究者の意見の一致とした。

面白いことにコラムで和田教授は研究者生活を振り返り、その真理は、「すべて、必ず役に立つ」として紹介している。🗻📖🎓🌍🔎⚡️happy01