【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:広く普及する電動機、回転運動での仕事、社会支える」から
2018/02/10
2018.2.6 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:広く普及する電動機、回転運動での仕事、社会支える」から
自然も実は最高効率のモーターを作っていた
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は前回の機関の続きとして電動機について言及している。
◯唯一生物で回転運動を行う鞭毛
和田教授は、力仕事はかつて、家畜として飼われていた牛や馬、水車や風車であったが、いまは電動機(モーター)とエンジンであるという。電動機はコンパクトさ、電線や電池で駆動する手軽さ、運転の静かさなど抜群の使い勝手の良さで世界を席巻している。また、多様な交通機関の動力源でもある。大小さまざまで、多品種である。しかし、生物は、1つの例外を除いて、回転運動ではなく、往復運動でしか力を得ることができなかった。これは非常に大きな利点でもある。また、直流を流す直流電動機は直流発電機と構造は同じで、電源に接続すれば電動機になり、軸に外から回転を与えれば発電機となる優れものである。
さて、唯一の例外は、鞭毛(べんもう)で、大腸菌などの細菌は、長い鞭毛繊維を回転させて推進するという。この鞭毛機構は、エネルギー変換効率がほぼ100%で、消費エネルギーも極めて小さく、自然で最も小さく、強力なモーターといえるという。40億年の生命の進化は、人知を越えたものということがわかる。✈️🚤🚗🎓⚡️🌍
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