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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: カメラ再発明、身体装着型、楽しさアップ」から

2017.3.28   日経産業新聞の記事「風向計: カメラ再発明、身体装着型、楽しさアップ」から

モノのコト化で変わるかカメラ業界

コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂イノベーションデザインディレクター)は、スマートフォンでスナップ写真をとりことが当たり前となった昨今、カメラ自体のあり方も大きな岐路であると語っている。

◯ウェアブルの可能性

スマートフォンでの撮影が普及した今、カメラ自体のあり方が分岐にかかっているという。これまでの四角い箱にレンズが入っているという姿を常識とせずに、積極的に新しいカメラを身体につける機械として捉える、いわゆる、ウェアブルの路線がでてきている。

短時間動画がうりのスナップが「スペクラクルズ」というメガネ型のカメラを米国の一部で試験販売している。これで、新しいコミュニケーション手段としての切り口がでてきそうだ。

もう一つのメガネ型は日本VBのBlincamが販売するもので、ユーザーの持つ小型カメラでユーザーのウィンクでシャッターが切れるといったもの。両手が塞がった中で写真が撮れる。今は、資金調達を行って製品化を推進中だ。

これらはこれまでになかった「コト」を生み出す道具としての「モノ」にしている点が特長である。新しいカメラの潮流ができそうだ。📷👓💡happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本の負けパターン」から

2017.3.27   日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本の負けパターン」から

日本企業のデジタリゼーションのアキレス腱

コラムの著者は、あらゆる物事、サービスがデジタル化するデジタリゼーションに飲み込まれずに経営を推し進めることが課題になってきている昨今、日本企業にはデジタル化を阻害するアキレス腱があると指摘している。

◯アキレス腱はソフトウェアエンジニアの育成が遅れていること

多くの人が、ハードウェアではなく、ソフトウェアに付加価値を求める声が多いと認識しているのに、技術者の教育がハード優先になっており、ICT関連業界ではソフトウェア教育が海外に対して大きく溝が広がっているという。

また、経営者のICTの経験不足も世界的レベルで大きく下回っているという。このままではハードウェアでは勝てる可能性は大きいが、ソフトウェアで負けてしまうという、日本の負けパターンにもっていかれる。💻💡🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:超小型翻訳機、ネーミングは象形文字」から

2017.3.27   日経産業新聞の記事「拡大鏡:超小型翻訳機、ネーミングは象形文字」から

訪日客にも発音でき機能がわかるネーミング

コラムの筆者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、ベンチャー企業、ログバー(東京・渋谷)の「ili (イリー)」ぼ優れたネーミングについて語っている。

◯「ili」は向かい合った人(i)を製品の細長いバー(l)でつなげる象形文字

訪日客が引き続き増える中で、商業施設やタクシーなどの交通機関で働く人にとって、言葉が追いつかず、コミュニケーションが大変である。そんな中で、ログバーの翻訳機は手のひらサイズの小型でスティックあるいは細長いバー状の携帯機器で「ili」というネーミングもロゴも印象的だという。

同製品は、日本語を吹き込むと英語に翻訳して喋ってくれるという。つまり、言語の壁を越えるバーというわけである。岩永氏が注目するのはその機能だけでなくネーミングだという。

一目で象形文字で、人と人とがまっすぐな棒で向き合っているように見える。また、英語のiliでイリーと発音できる。対峙する人の間に、バー、つまり製品があって、人の間をつなぐ機能をも説明している。どこの国の人にも読めて、発音でき、しかも機能まで説明する、優れたネーミングである。📖🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 時間の流れ、直線か周回かで捉える」から

2017.3.24  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 時間の流れ、直線か周回かで捉える」から

時間は正確な周期変化を基準にしている

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、物理学、自然科学の基本となる時間についてその見方の歴史などから解説している。

◯感知できるのは時間そのものではなく位置や形の変化

時間そのものは感知できず、我々は運動、つまり位置や形の変化だけである。だから、時間とは運動を記述するために用いられるパラメーターにすぎない。

過去・現在・未来に分けられるが、その現在の厚みはゼロで、過去と未来を隔てる線が、未来を過去に変えながら進んでいる。しかし我々人間は、その境界線の前後の物事のまとまりを感性で捉え、幅をもたせて現在としている。その幅は、秒・分・時間であったり、日・週・年・時代となる。

時間の流れは直線的な流れの中の線分と捉えるユダヤ・キリスト教の世界観とギリシャやインドはらせん状に周回するとみている。時間は、正確に繰り返される周期変化を基準にして、他の変化や無変化を比較測定する。

天体の運行から始まり、振り子やテンプ、水晶振動子、さらに原子時計が決めている。⏳📖pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:再生医療、コストにも注目」から

2017.3.22   日経産業新聞の記事「眼光紙背:再生医療、コストにも注目」から

iPS細胞の培養や加工コストが課題

コラムの著者は、理科学研究所で厚生労働省の審査を経て2月に承認された目の病気治療の募集に注目している。

◯今回は他人のiPS細胞を利用

注目される理由は、今回は2回目となる細胞移植で患者自身の細胞ではなく他人の細胞を利用する点だという。他人の細胞では、前回の自己細胞とは異なり、免疫的拒否反応などのリスクが予想され、成功した場合は、臨床や普及に大いに有意義であるという。

もともと再生医療は、細胞の培養や加工が煩雑でコストも大きい。患者由来の細胞を使う場合14年の行った臨床研究でも一人当たり1億円が必要になった。これでは普及は望めない。失明の可能性がある目の難病治療としても高すぎる。

これが、他人のiPS細胞となると、コストはあらかじめ用意できたり、加工などコストが10分の1以下に引き下げられる可能性があるという。今回の挑戦は普及への大きな一歩になる可能性がある。💡🌍😃