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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:買い物弱者、社会の変化、根本原因に」から 

2017.3.23   日経産業新聞の記事「横山斉理の目:買い物弱者、社会の変化、根本原因に」から

手段や方法の変更だけで根本解決しない

コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、前回に引き続きこれまでのフードデザート(砂漠)問題の背景にある社会問題について言及している。

○無縁社会や貧困として真正面に捉える必要あり

当初のフードデザート問題は、文字通り、自宅近くに食料品店がなくなったという直接的な原因だけであった。横山教授が指摘するのは、主要な客から外れたニーズをもつ消費者の存在であるという。

店舗に自由にアクセスできない高齢者や時間におわれた子育て世帯などがその事例であるという。そこで、これまででない、買い物の手段や方法で生活必需品を手にいれることになる。シニアは近くの小売店、通信販売、移動販売、宅配などに移行し、子育て世帯は、宅配や週末のまとめ買い、ネットショッピングなどで問題を解決する。

ただ、根本的なマイノリティーのニーズに対応することは真正面の解決ではないという。つまり、表面的なフードデザートや買い物弱者といった言葉ではなく、無縁社会や貧困問題として真正面に捉えるべきだと、横山教授は指摘している。🍆🍌🍅🏢happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 医療情報の発信、読者受けより正確性を」から

2017.3.21  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 医療情報の発信、読者受けより正確性を」から

関心を煽るのが先行では本末顛倒

コラムの著者 野田 光彦氏(埼玉医科大学教授)が、インターネットメディアの医療情報の問題、最近のTV娯楽番組での健康、医療情報の不適切な表現といった問題について触れている。

◯誤りや虚偽は読者の理解を口実にでは済まされない

昨年11月末に掲載内容に謝った医療情報が多くあったとのことでインターネットでのメディア健康サービスが非公開になるとなるという事件があった。また、TV番組で薬剤の適用外使用を促すかのような表現があり、同番組の公式サイトで謝罪文がでたという。

まずは、前者は閲覧者に健康被害が生ずる可能性もあることを念頭にしないメディアの倫理性、道徳性が疑われる。後者は、適切な薬剤の使用には制度的な下支えが伴うといった、広い視野がないことである。医療面そのものだけでなく、俯瞰性のある監修体制が必要だと、野田教授は指摘している。

情報を受け取る側の情報リテラシーも重要ではあるが、発信側もそれに甘えるのではなく、工夫も必要だ。読者や視聴者の関心を引くことを優先するあまり、正確さを失っては本末顛倒である。📖📰pc🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『働く前』も改革を」から

2017.3.21   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『働く前』も改革を」から

一発勝負でなく再チャレンジを

コラムの著者は、産業界で今話題の「働き方改革」の前、つまり採用時である「働く前」改革も必要ではないかとの示唆である。

◯大和ハウス工業の「再チャレンジ選考」

コラムの著者が探し当てた働く前改革に近い大和ハウス工業の「再チャレンジ選考」。新卒採用の面接試験で落ちても再挑戦できる制度で、営業系の総合職では面接を3回突破する必要があるが、2次面接以降は選考期間内なら何度でも敗者復活のチャンスがあるという。同社への入社意欲を見るもので、面接に不慣れな学生に配慮したものだという。

日本の新卒採用制度は、一発勝負のイメージが強い。短期間の就職活動がうまくいかず、大学卒業後に無職やアルバイトの生活を続けると正社員への門が狭くなるという。

一発勝負のプレッシャーを跳ね除ける精神力が必要との見方もあるが、就職活動でそれを行うのは難しいのではないか。すでに社内にいる方々は挫折を糧に成長することの重要性は肌身に感じているのではないだろうか?

💡🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 爆発の原因、物理的・化学的に二分」から

2017.3.17   日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 爆発の原因、物理的・化学的に二分」から

化学的な爆発には爆轟(ばくごう)と爆燃

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)が、爆発の利活用について科学的な見地から解説している。

◯爆発の進行速度で分類

爆発には、物理的な爆発と化学的な爆発があると和田教授は説明している。ボイラーの破裂、火山の噴火、真空瓶の壊滅などは物理的な爆発である、

一方、ガス爆発、粉塵爆発、火薬の爆発は化学的な爆発で、燃焼や分解などの反応で起こる。化学的爆発は、燃焼速度により爆轟と爆燃に分類されるという。この2つは、ガソリンエンジンではいつも起きている。燃焼現象で、その伝搬速度が音速を上回る場合が爆轟で、それを下回る場合が爆燃だという。

音速を超えると衝撃波が生じて、破壊を起こすが、推進効果はなくなる。爆轟を起こさずに爆燃だけを起こすものが火薬であう。衝撃波をともなわないだけに、推進効果が大きく、燃え広がる。これを推進力としたものが、爆弾やロケットの推進剤である。自動車では、爆轟でエンジンに損傷が起こる「ノッキング」を起こさないようにオクタン価でしめす燃料を調整する。🎇💡pc🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ものづくりの遺伝子不変」から

2017.3.17   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ものづくりの遺伝子不変」から

30代から70代まで小さな会社の家電

コラムの著者は、元大手メーカー出身の技術者などが集まり、製造する「家電」について語っている。

◯世代や経歴の違った人々が集まって製品を世に出す

シミやにおいの原因になる、ポイントでの汚れ。これを強い勢いで水を吹き付けすぐに吸い取る、「スイトル」という製品を4月21日に小さな家電会社、シリウスが発売する。

同社のメンバーがユニーク;

  • 発案者:70代の発明家
  • デザイン;30代の元パナソニック、元ソニーの技術者
  • 量産;兵庫県の町工場
  • 社長;元三洋電機で50代の亀井隆平氏

といった世代や経歴の違ったメンバーのVBである。

これまで大企業が強かった製造業が、ここに来て民主化しているようだ。

三洋電機、シャープそして東芝。大企業を離れて新しい芽が育てば「ものづくり」の遺伝子は受け継がれていく。💡🌍😃