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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 電動アシスト自転車、米での人気、急加速」から

2017.2.21   日経産業新聞の記事「風向計: 電動アシスト自転車、米での人気、急加速」から

都市部での人気

コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)は、米国で人気の電動アシスト自転車(Eアシストバイク、EAバイク)について背景について語っている。

◯ニューヨークで自転車専用レーン設置が引き金?

米国は世界一の自動車大国だが、その一方で自転車の人気も上がってきているという。

ニューヨークで10年前に自転車専用レーンができて歓迎を受けたという。さらに最近人気なのが、電動アシスト自転車(Eアシストバイク、EAバイク)であるという。

人気ぶりは、電動アシスト自転車の専門オンラインストア、「プロペルバイク」を始めたクリス・ノルテ氏が2015年7月にBrooklynに小売店も開いた。そこが、販売から修理、情報交換の場となり愛好者のハブの役割を果たし、売上も100万ドルをこえたという。ノルテ氏自身も自転車愛好家であったが、兵役中の背中を負傷してから電動アシスト自転車に乗り換えたのが開店のきっかけだという。販売車は欧米メーカー製で2500ドル〜4000ドルの価格帯が人気だという。

スポーツ感覚でレジャー用として乗るのはベビーブーマー層で、通勤などで使うのは大都会に住む1980年〜2000年生まれのミレニアル世代で、環境問題に関心が高く、車の運転免許もいらないというプロファイルである。

まだまだ、世界市場規模で電動アシスト自転車は増加するとの予測も出ており、イノベーションのおかげで、自転車の軽量化とバッテリー持ちの改善で今後も成長するだろう。さて、日本メーカーはどうこの市場に食い込むのだろうか?🌍🚲🚴🚵happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 日本の大学生、車の技術力、世界でも上位」から

2017.2.21  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 日本の大学生、車の技術力、世界でも上位」から

意外に高い内燃機関の技術力

コラムの著者 近藤 正幸氏(東京電機大学特別専任教授)は、「学生フォーミュラ大会」の日本の大学ランキングの結果から、日本の大学生の技術力について考察している。

◯大学生のレーシング大会だが走行結果だけでない厳しい評価

「学生フォーミュラ大会」は大学生が制作したレーシングカーの競技大会で1981年に米国で開始された。走行結果だけでなく、設計やコスト、プレゼンテーションなど項目を点数化して評価するもので厳格であるという。2010年からは電動車両も競技が開始されたが、内燃機関について考察したという。

2016年12月時点で、日本の大学のトップは7位。50位以内に7校が含まれているという。米国は、約11校、ドイツは約8校で日本は3番目。約となるのは多国籍チームがあるからである。参加大学が変動するが、これを考慮しても、自動車について日本の大学生の技術力は世界でも高い。もう少しでトップにも手が届くレベルであるという。

これからは内燃機関だけでなく、IoTやAIなど自動運転技術などを導入して更なる高みを目指してほしいものである。

✏️📖💡happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:米政権、ウォール街優先の懸念」から

2017.2.20   日経産業新聞の記事「眼光紙背:米政権、ウォール街優先の懸念」から

米金融危機の引き金を封じ込めたドット・フランク法

コラムの著者は、ルーマン・ショックを二度と引き起こさないためにもウォール街を規制する同法の見直しを命じている米新政権に不信をいだいている。

◯金融危機にとどまらず経済危機に発展した同事件

ドナルド・トランプ大統領が就任して1ヶ月が経つ。問題発言以上に危険なのは、選挙公約の実現のため大統領令を連発していることである。米国への入国禁止令も、司法との戦いなるほどの混乱ぶりである。一方、コラムの著者は、それと同等あるいはそれ以上に危機感があるのが同法の見直しである。

ドット・フランク法は、リーマン・ショックに代表される米国発の金融危機を封じ籠める規制である。金融のみならず経済全体の影響を与えた同事件であったが、強欲なウォール街のおかげで、普通の市井の人が、多大の悪影響をうけたことから同法が出来上がった。

米国議会は、こうした経緯を無視してトランプ大統領に従い、規制を緩和してウォール街を優先させるように、時計を逆転させることになれば、ハイリスク・ハイリターンの投機的沸騰や暴発する危険性がでてくる。今後の注目が必要だ。🌎💰🏢😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:小規模パン屋、地域の店舗まちづくり担う」から

2017.2.20   日経産業新聞の記事「拡大鏡:小規模パン屋、地域の店舗まちづくり担う」から

量産にはない地域的なものが拡大

コラムの筆者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、それぞれの特徴を出すパン屋さんが増えていることに着目し、その背景に量産にはない、小規模で地域的なものが人気になっているという。

◯海外での本場の味をしっている日本人が増加

小規模でそれぞれ特徴のあるパン屋さんが増えているという。また、日本人の海外旅行も一般的になってきたのか、フランスやドイツのホテルやレストランでパンを食べた人も増え、ヨーロッパの本格的なパンへの志向が強まっているとも見えるという。

街に増え始めたパン屋さんの共通した特徴として、小規模で地域の店舗であるという点だ。しかもこれらの業態は、味の追求だけでなく、様々なまちづくり活動や文化発信の担い手としても注目しはじめているいう。雑誌「ソトコト」2月号が「地方のデザイン」という特集を組み、地方に入り込んだ若い世代が、新たな視点で、伝統的な地域の食品や食材、テキスタイルや衣服を作っていることを紹介しているという。

量産だけでなく、小規模の地域的なものが確実に新しい市場を生み出そうとしているという。🍞🌇happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 科学教育、智に優れることを目標に」から

2017.2.17  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 科学教育、智に優れることを目標に」から

知識と智恵の違い

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、科学教育を考えるとき多様な知識だけでなく、本当に大切なものはそれを自分のものにし、さらに先を探る智恵だという。

◯知識はあくまでも外部、他人のもの

和田教授によれば、知識は外部情報であって、他人のものであるという。それらを考え抜いて奥深いところにある真理・原理・法則を見つける智恵があってこそ、自分のものとして自由自在に使いこなせるという。智恵は自分にしか出せないもので他人から聞いた智恵は知識にすぎない。

サイエンスは、物事の因果の流れを読み取る智恵であり、森羅万象を支配しているシナリオを会得して世の中や人生の指針とする基本思考であるという。

その進め方は全体を捉え、よく観察して、要素や部品を見つけ出す。全体→構成要素→要素間相互作用を観察する。全体の構造は通例非常に複雑で階層からできている。これをいかに切り出すかが難しい。これが教育の対象だ。✏️📖💡happy01