Previous month:
2016年7 月
Next month:
2016年9 月

2016年8 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:迷走続けるタクシー行政」から

2016.8.2  日経産業新聞の記事「眼光紙背:迷走続けるタクシー行政」から

行政の関与が的外れ?

コラムの著者は、迷走するタクシーに対する規制や料金への関与に対する行政の態度について語っている。

◯最重要は暮れの最需要期の対応

規制緩和は小泉政権の際に踏み切ったが、その後2度にわたって強化してきた。また、米ウーバーのようなライドシェアサービスについても否定的である。

料金については東京23では2007年末に値上げを容認している。とはいえ、今月5日からは初乗り410円タクシーの実証実験を都内4カ所で実施するという。近距離利用の実質料金絵下げであるが、なぜこのタイミングなのかとコラムの著者はいぶかしがっている。すでに初乗りに対して東京のタクシー業界自ら決断していることから、ほぼ決定済み。いまさら何を検証するというのであろうか?

行政が行うべきは、一日も早く新料金を認可して、暮れの繁忙期に対応すべきことではないかと、コラムの著者は多少苦言を交えて語っている。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 北米の食品展示会、バーコードが名刺代わり」から

2016.8.2   日経産業新聞の記事「風向計: 北米の食品展示会、バーコードが名刺代わり」から

語学やコミュニケーションの上に必要なこと

コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)は、6月下旬に米ニューヨークで開催された北米最大の食品関連展示会「サマーファンシーフードショー」に参加して、そのビジネスの熱気とタイミングの良さ、さらにICTを駆使する会場運営について触れている。

○イベント受付専用のアプリなど至れり尽くせり

日本の幕張メッセやビッグサイトで行われるトレードショーや展示会も」改善されてきているが、本来の目的であるビジネスの進展を助ける内容が充実しているという。

まず、初日で専門家が選んだ注目商品が集まられたブースがあったり、ペーパレス化やスピード重視で効率の良いビジネスの仕組みができているという。インターネット経由で企業名と個人情報を事前登録しておき、参加料をオンラインで支払うとメールでバーコードが届く。受付でバーコードをスキャンしてもらい入館証と交換する。会場ではこの入館証を首からぶら下げ入館チェック、出展者との情報交換(名刺代わり)となる。

イベント専用アプリはマップや出展社の詳細情報などのコンテンツがあり、広い会場を効率よく動くことができる。最近は語学やコミュニケーションも重要だが、最新技術を展示で見て、触って、感じることも重要でこれを技術が支援している。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:計測標準の二面性、普遍性と多様性が両立」から

2016.8.2  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:計測標準の二面性、普遍性と多様性が両立」から

物質固有の特性から離れなれない標準物質

コラムの著者 山﨑弘郎氏(東京大学名誉教授)は、過去数回にわたって計測標準となる量が、物質を離れ、物理定数によって定義される例を紹介してきたが、今回は分析に用いられる標準物質についても言及している。

◯無限の種類が供給される必要のある標準物質

山﨑教授によると、物質の量までが普遍的な物質定数で定義されるほど計測標準の世界は変化しつつある一方で、物質の固有の特性を離れることができない標準として標準物質があるという。

標準物質は、純粋な物質や正確な組成をもつ化合物で作られ、物質分析機器の校正に使われる。標準物質を分析機器の校正に利用する場合、容器から機器に移して校正するが、使用後、再び元の容器に戻すことはないという。標準物質の純度や成分の変化を避けるためである。そのため、校正のたびに標準物質は消費される。標準物質は種類が多いばかりではなく、消費を補う供給体制が不可欠になる。標準物質にはこのように、多種多様な物質の組成や成分比など供給される多様性が必要となる。血液検査などで検体検査が行われ、患者にもその結果が通知されるが、多種類の標準物質により分析値の正確さが保証さるからこそ、信頼おける検査結果と言える。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:孫氏、独禁法越えの勝算」から

2016.8.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:孫氏、独禁法越えの勝算」から

同一業種のシナジーと独禁法の相性は悪い

巨大企業のM&Aの場合は独占禁止法などで当局の許可が下りず、破談になることも多いというが、コラムの著者は、ソフトバンクのアーム・ホールディングスの買収計画にはその心配はないようだと想像している。

◯異種間融合こそイノベーションの真骨頂

経済学者シュンペーターが好んで使ったイノベーションという言葉は、ある事業と別の事業の組み合わせで新たな価値を産もうというもので、孫氏のソフトバンクとアームの新結合はそこを狙っているのはないかとみている。異種間融合でないとイノベーションの種にならないという。

ただ、巨大企業の場合は、市場独占の関係で独禁法の対象になる場合が多い。つまり、同じ業界内での統合がおもで、買収やM&Aなどの計画が破談になることが多かった。業種間のシナジーには独禁法の対象になる可能性が大きい。

しかし、ソフトバンクの場合、同社とアームとの事業のシナジーは距離があり、独禁法に触れることはないだろうという。そこでこそ、異種間融合で、新事業を産もうというのが孫氏の深い読みかもしれない。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:ジョゼフジョゼフのレモン搾り器、便利さパッケージで表現」から

2016.8.1   日経産業新聞の記事「拡大鏡:ジョゼフジョゼフのレモン搾り器、便利さパッケージで表現」から

すぐれたデザインで購買欲をそそる

コラムの筆者竹原あき子氏(工業デザイナー)は、2003年英国で双子の兄弟が始めた調理器具の会社が販売しているレモン搾り器のマーケティングについて語っている。

○使う予定がなくても手に取ってみたくなるデザイン

ジョゼフジョゼフのレモン搾り器は、幾つもの美しい色のプラスティック容器を入れ子にし、しかも「問題解決」を意図したものだという。

この問題解決とは、かゆところに手が届くデザインという。レモンの種を受け止める穴が開いており、浅い受け皿が搾り器についており、半分に切ったレモンをどこで絞ったも、レモン汁はそのまま目的の器やフライパンに流れるように工夫されている。調理の一手間を省くもので、すぐれているのは、使い方がそのままパッケージで表現されていることだという。

搾り器という商品でありながら、箱も、透明なパッケージもつけず、レモンを描いた台紙に絞ったシーンを再現して、取っ手を握って棚から外したくなるようなデザインとなっていて、購買意欲をそそるという。

色も4色のダイナミックな色使い。店頭や台所を明るくする配慮がある。pchappy01