【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:孫氏、独禁法越えの勝算」から
2016/08/04
2016.8.1 日経産業新聞の記事「眼光紙背:孫氏、独禁法越えの勝算」から
同一業種のシナジーと独禁法の相性は悪い
巨大企業のM&Aの場合は独占禁止法などで当局の許可が下りず、破談になることも多いというが、コラムの著者は、ソフトバンクのアーム・ホールディングスの買収計画にはその心配はないようだと想像している。
◯異種間融合こそイノベーションの真骨頂
経済学者シュンペーターが好んで使ったイノベーションという言葉は、ある事業と別の事業の組み合わせで新たな価値を産もうというもので、孫氏のソフトバンクとアームの新結合はそこを狙っているのはないかとみている。異種間融合でないとイノベーションの種にならないという。
ただ、巨大企業の場合は、市場独占の関係で独禁法の対象になる場合が多い。つまり、同じ業界内での統合がおもで、買収やM&Aなどの計画が破談になることが多かった。業種間のシナジーには独禁法の対象になる可能性が大きい。
しかし、ソフトバンクの場合、同社とアームとの事業のシナジーは距離があり、独禁法に触れることはないだろうという。そこでこそ、異種間融合で、新事業を産もうというのが孫氏の深い読みかもしれない。
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