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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:日本の魅力発信、在日中国人ママが活躍」から

2016.2.19   日経産業新聞の記事「流行を読む:日本の魅力発信、在日中国人ママが活躍」から

ネット、リアル、フェスへと展開

コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)は、在日中国人ママ達の活動が、訪日客の増加、日本企業の中国進出で注目されていることについて触れている。

○中国人ママ同士の輪から日本企業の商品・サービスを後押しする立場へ

2012年一般社団法人美ママ協会(横浜市)が活動の核となり、在日中国人ママの交流の場からインバウンド需要を意識する日本企業の商品・サービスを雑誌やネットで紹介する事業を手掛けているという。

美ママ協会の規模はオンライン上で約7千人、オフラインでも東京と上海に800人以上のアクティブメンバーをもつ団体。さらにその8割近くが0から3歳児を抱えるママさんたちであるという。中国からみればほとんどは中国を変えると言われる新人類「バーリンホウ(80后)=1980年代生まれ」で一人っ子政策のために親世代との育児に関する考えも違うという。

育児に不安をもつママたちは日夜リアルタイムで育児経験談を情報交換しているという。やがて、その交流から日本のベビー用品や食品、化粧品などの大手メーカーから問い合わせが入るようになり、中国人ママを集めた座談会を手がけるようになったという。

日本企業にとって、日本語のできる在日中国人ママたちは、ネット、リアルでも商品やサービスの情報を口コミで広げられ、中国本土に伝わればインバウンド需要を後押ししてくれるありがたい存在だ。さらに、企業は「ママ・フェス」までも支援して、Win-winの関係をつくれるという。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:人材育成論はほどほどに」から

2016. 2.22   日経産業新聞の記事「眼光紙背:人材育成論はほどほどに」から

時代に応じて話題になる人材だけの追求は近視眼的?

繰り返し新しい科学技術分野が興ると叫ばれる専門人材の育成の必要論がある。コラムの著者は、その必要性は否定しないが、釈然としないのはその近視眼的な人材育成論にあるという。

○今ならデータアナリスト、一昔前ならバイオイフォマティクス専門家

科学技術の発展に伴って人材の育成論議がでるのは珍しくないが、極端な専門育成は、逆に人材の硬直化にもつながりかねない。今はビッグデータを駆使できるデータアナリストやIoT技術に基幹となるソフトウェアエンジニアの育成が叫ばれる。そのこと自体を否定することはない。しかし、研究分野は世の経済的な需要や流行で左右されるものではなく、むしろ、新興分野にも対応できる基盤的な能力が重要で、さらに違う分野の研究者とコミュニケーションできる対話力が重要ではないのだろうか。

優秀な人材が集まらないのは、魅力が乏しい分野かもしれない。人材不足よりも戦略不足かもしれない。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:薄れる使い勝手への配慮」から

2016. 2.19   日経産業新聞の記事「眼光紙背:薄れる使い勝手への配慮」から

最新技術が搭載されてもユーザーには使えないものになる

コラムの著者は、ICT業界のハードウェア端末のコモディティ化に伴って価格が下落し、最終ユーザである利用者の使い勝手を軽視する動きに対して警鐘を鳴らしている。

○端末事業のリストラで忘れてはならないユーザへの使い勝手の配慮

ICT分野が厳しいのはパソコンのコモディティ化だけでなく市場全体が縮小傾向にあることである。開発から製造までの生産効率を上げたり、メーカー同士の合従連衡による集約化で事業効率は上がってきてはいる。

しかし、問題は、最終ユーザーにとっての配慮を軽視するあまり使い勝手の悪いシステムとなり現場では最新機能があるのに十分に使えないといったものだ。実際にシステムを使うのは最終ユーザーであり、それによってシステム導入の効果が決まる。最新の技術をいくら搭載しても、ユーザーが使えないようでは何の意味もないものである。

これからは使い勝手の向上も導入の大きな要因になるだろう。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ロボが変えた戦争、操る兵士だけが安全」から

2016.2.19  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ロボが変えた戦争、操る兵士だけが安全」から

先端的なロボット技術は両刃の剣

コラムの著者 山﨑弘郎氏(東京大学名誉教授)は、軍事大国で利用されている先端ロボット技術について触れ、その応用を平和利用すると社会の安全や人の生命を守ること、両刃の剣であることについて触れている。

◯技術の進歩が戦争の形を変えてきた

山﨑教授によれば、近年に見られるロボット技術によって、遠隔地で戦車や無人偵察爆撃機を操作して兵士の安全を計りながら軍事行動が起こせるという。米国のプレデターと呼ばれる無人偵察爆撃機はイラクやアフガニスタンなどで利用され、戦地からはなれて安全を確保した上で遠隔操作で軍事行動ができる。爆発物の処理もロボットが利用された。

軍事大国は例外なくそれらの開発に注力している。攻撃する兵士は安全で、攻撃を受ける側は一層危険にさらされる。これは限られた軍事大国や技術先進国が一方的に有利になり、戦争における力の非対称が顕著になった。

ただ、この軍事的な応用は、原発の廃炉処理のように人が近寄れない危険な環境の中で作業者に変わってロボットが仕事をすることになる。同様に火山調査や深海探査や宇宙空間では大いに期待される機能でもある。

先端的なロボットは危険極まりないが、一方で、社会の安全や人の生命を守る平和利用も十分に考えられことも進めねばならない。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:バンダイ『アイカツ!』、ユーザの許容範囲把握」から

2016.2. 18  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:バンダイ『アイカツ!』、ユーザの許容範囲把握」から

製品を刷新する際の許容範囲を分析

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、女児向けの業務用ゲーム「データカーズ アイカツ!」を例に利用者の刷新に対する許容範囲をすることで継続的なニーズの掘り起こしを図ることについて語っている。

○アイドル活動=アイカツ

アイカツとは、アイドルの卵がファッションセンスやダンスの腕を磨きながらトップアイドルを目指して挑むという、アーケード向けのゲームである。

1回100円で1枚のカードを受け取る。トップスやボトム、靴、アクセサリーの描かれた4枚のカードをゲーム機本体の読み込ませ、好きなキャラクターの服装をコーディネートする。

オーディションでは、曲に合わせてボタンを押し、キャラクターにダンスをさせる。ダンスの上手さとコーディネートのセンスが採点され、オーディションの合否が決まる。センスをあげようとユーザーがカードを集めるため、累計出荷数は2億枚を超えるという。

アイカツのキャラクターも同社が自社開発したもので、キャラクターに連動したテレビアニメや関連グッズの売り上げを毎日管理し、カードの内容を見直したり、アニメも視聴者の反応を見て随時修正する。キャラクターデザインも変更の対象であり、女児のみだけでなく母親にも支持されるように、キャラクターを変更したこともあるという。髪の毛の色や盛り方など500組を親子に示し、顧客の許容範囲を確認しながら、変化を取り入れ、自社ブランドのロングセラー化を狙う。pchappy01