【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:シャープ再建、なぜ官主導」から
2016/01/31
2016. 1.26 日経産業新聞の記事「眼光紙背:シャープ再建、なぜ官主導」から
本当に官民ファンドが投資すべきはどこ?
日経新聞の報道によると、官民ファンドである産業革新機構がシャープに3,000億円以上出資、液晶事業を、これも同機構が35%の株を保有するジャパンディスプレに統合させる案で進んでいるという。コラムの著者は、では官主導の再建の必要性と投資先について疑問を投げかけている。
○台湾のメーカーが買い取る意向も
この官主導の意図がそもそもどこにあるのかが不明だとコラムの著者はいう。確かにブラウン管技術は40年間近く商品寿命を持ったが、シャープの液晶事業は約10年間で新興国のキャッチアップを受け、さらに次世代のディスプレー技術である有機ELの開発にも遅れをとってしまった。とあれば、現時点で劣勢のシャープの液晶技術に出資する意義は何だろうか。
コラムの著者は、同機構のサイトで社長が語る中でVB支援が産業の新陳代謝を促すと強調していることと、レガシーな支援に3,000億円を投資することに矛盾はないのか。そのままの投資額だとVBが何社救われるだろうか。