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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『たばこ』と『スマホ』に用心」から

2014. 9.29  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『たばこ』と『スマホ』に用心」から

中国の沿海部と内陸部で異なる偽物事情

コ ラムの著者は、自動車用補修部品がいまだ残る偽物問題について地域差があることに触れている。

○されどマフィアに関連する『たばこ』と『スマホ』はタブー

コラムの著者によると、模倣品対策の調査員がいうには、沿海部でもいまだ多い偽物だが、減少傾向にあるという。背景に、沿海都市の所得水準が向上し、部品を交換してトラブルに巻き込まれるよりも、多少値段は上がるが、正規の自動車販売店で修理を依頼することが増えてきたからだという。

だが、経済成長に遅れた内陸部では、とにかく安価がよく、偽物でも構わないといった考えが根強いと、調査員は語る。ただ、マーケティング的には広大な潜在需要があるという。

日本企業にとっては心強い調査員だが、彼らもたばことスマホだけには手を出さないという。背後に中国の闇社会があるからだ。rvcarphonetohappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:消費増税は焦らずに」から

2014. 9.26  日経産業新聞の記事「眼光紙背:消費増税は焦らずに」から

前政権のこだわりよりも税収増加の果実を

コラムの著者は、来年10月、ちょうど一年先に消費税10%への引き上げ実行について議論がスタートし始めたことについて、拙速な判断ではなく、ましてや前政権の決めた法律に縛られるよりもアベノミクスの実現による税収増加をとることを考えるべきではないかと疑問を投げかけている。

○税収増は、比率よりも経済効果の大きさから

8%の消費増税は結果的に賃金上昇などを抑えておりマイナス効果が大きかったという。牽引役の大手上場企業は春闘によりベアを決定することから、本格的な給与上昇は15年春以降となるという見方が多い。ならば、今は人為的に影響を抑えるべきで、実体経済の回復が加速することで株価上場をねらうべきだとコラムの著者はいう。企業収益の拡大で消費税アップの必要性も小さくなるという。問題は、前政権が決めたことだとしてメンツにこだわり、企業収益を圧迫する方が危険だという考えもある。いずれにしてもこの問題、無関心でいるのが最も危険だろう。yenhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:街にあふれる鮮明な色彩」から

2014.9.28   日経産業新聞の記事「流行を読む:街にあふれる鮮明な色彩」から

色は人に注目されるアピールポイント

コラムの著者 関沢 英彦氏(博報堂生活総合研究所エグゼクティブフェロー・東京経済大学教授)は、同じ車を売るにしても色彩の与える力で購買意識が変わることに触れている。

○色彩豊富になってきた眼鏡、自動車、壁紙

関沢氏が注目しているのは、街での色使いが鮮やかになってきたことである。眼鏡も視力矯正だけでなく、色彩豊かなファッショナブルな眼鏡はおしゃれの道具となっているという。

クルマも黄色やピンクなど、驚きを与えるカラーが復活している。トヨタの赤いクラウンなどがそうだ。景気の先行指標として色のバリエーションが取り上げられるが、前向きな気分が増えてきたのも事実である。

家の中では、カラフルなをウォールステッカーが人気だと言う。壁紙の上から簡単に貼ってはがせるもので、気軽に部屋をコーディネートできる。賃貸住宅の若い家族に人気だという。

好きな色を軸にファッション性をあげることで購買意識をあげようとするアパレル系店舗も現れてきた。このように、色によるモチベーションアップもマーケティングには重要な要素となりつつある。boutiquervcarmovie


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ソフト開発、花形職業に」から

2014. 9.25  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ソフト開発、花形職業に」から

全産業のインフラになったICT、開発者は引っ張りだこに

コラムの著者は、米労働省の統計を取り上げ、ソフト開発者の標準的な年収は9万3350ドル(2012年)ということから他の産業よりも雇用も増え年収もうなぎのぼりだという。

○ソフト開発者をいかに手中に収めるかが課題

日本ではソフトバンクロボティックスが来年売り出す人型ロボット「ペッパー」用にアプリを開発する人のためのイベントを開いた。集まったのは1千人。社長も新市場開拓にソフト開発者のい支援が必須だという。

できるソフト開発者は引っ張りだこで、米アップルは9月上旬の製品発表会で、世界の開発者に対応アプリの開発を要望している。今やアプリの良否で商品の良否が決まるだけに企業側も必死である。さらにこれまでのソフト開発者はICT分野に限られていたが、ソフト開発自体が、全産業にわたってインフラを形成し始めていることから、アイデア次第では、娯楽も芸術もジャーナリズムも大きく変わる。さらに、ビジョンと能力のある人材には腕の振るい甲斐がある時代の到来ともいえる。

中高生のプログラミング教室のベンチャー、ライフイズテックの受講者は5千人にも至ったという。時代はソフト開発者なのかもしれない。phonetohappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:電動アシスト自転車、家族でシェアできる1台」から 

2014.9.25  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:電動アシスト自転車、家族でシェアできる1台」から

シニアうたわず、扱いやすくおしゃれな自転車目指す

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、ブリジストンサイクルが10月上旬に発売するシニアでも乗りやすい電動アシスト自転車についてその商品開発について触れている。

○綿密な聞き取り、アンケート調査が基本

自転車産業振興協会の調べでは、東日本大地震後、大きく伸び、その後一時反動減はあったものの右肩上がりの自転車業界。しかし、市場全体の伸長に比べ、シニア層の伸びは低調であった。これが、今回の新商品企画の発端となった。

2012年から販売店を対象に数回にわたりアンケートを実施。その後も商品企画部門の担当者が全国の販売店を訪問。2013年には比較になるであろう類似品と試作車を用意して、65歳から75歳を対象にグループインタビューを行った。結果:

  • シニア層は、デザイン性と安定感を求めている
  • 重さや操作の複雑さから取り回しが大変と思っている

これらを踏まえ、開発テーマを「乗りやすくて、扱いやすい、かんたんなアシスト自転車」に設定した。

  • 一般の自転車と同水準の22.1キロを実現
  • 小径タイヤの採用、低床化で身長が低くても地面に足がつく
  • おしゃれと言われたい、若々しく見られたいというニーズからエレガントなカラーリングに工夫した

一方、販売部門も「シニア」という言葉を避け、家族でシェアできるといった表現で、他の世代にも魅力的な電動アシスト自転車というイメージづくりを行っている。さて、シニアでのシェアはどうなるであろうか?toilethappy01bicycle