【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:電動アシスト自転車、家族でシェアできる1台」から
2014/09/26
2014.9.25 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:電動アシスト自転車、家族でシェアできる1台」から
シニアうたわず、扱いやすくおしゃれな自転車目指す
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、ブリジストンサイクルが10月上旬に発売するシニアでも乗りやすい電動アシスト自転車についてその商品開発について触れている。
○綿密な聞き取り、アンケート調査が基本
自転車産業振興協会の調べでは、東日本大地震後、大きく伸び、その後一時反動減はあったものの右肩上がりの自転車業界。しかし、市場全体の伸長に比べ、シニア層の伸びは低調であった。これが、今回の新商品企画の発端となった。
2012年から販売店を対象に数回にわたりアンケートを実施。その後も商品企画部門の担当者が全国の販売店を訪問。2013年には比較になるであろう類似品と試作車を用意して、65歳から75歳を対象にグループインタビューを行った。結果:
- シニア層は、デザイン性と安定感を求めている
- 重さや操作の複雑さから取り回しが大変と思っている
これらを踏まえ、開発テーマを「乗りやすくて、扱いやすい、かんたんなアシスト自転車」に設定した。
- 一般の自転車と同水準の22.1キロを実現
- 小径タイヤの採用、低床化で身長が低くても地面に足がつく
- おしゃれと言われたい、若々しく見られたいというニーズからエレガントなカラーリングに工夫した
一方、販売部門も「シニア」という言葉を避け、家族でシェアできるといった表現で、他の世代にも魅力的な電動アシスト自転車というイメージづくりを行っている。さて、シニアでのシェアはどうなるであろうか?
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