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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パテントNOW:法改正、知財マネジメント確立を」から

2014.5.13  日経産業新聞の記「パテントNOW:法改正、知財マネジメント確立を」より

知的財産立国構想にそって

コラムの著者 橋本 虎之助氏(経営コンサルタント・弁理士)が、4月25日に可決成立した知財関連法の改正に伴って企業での知財戦略が国際的になってきていることを指摘している。

○昨年6月に閣議決定された『日本再興戦略』と『知的財産政策に関する基本方針』に基づく

法改正のねらいは、今後10年間で世界最高の『知的財産立国』を目指すためで、知財の更なる創造・保護・活用のための制度的・人材基盤を早急に整備するとある。

  • 特許法:特許異議の申し立て制度の新設
  • 意匠法:複数の国に対して意匠を一括して出願するための規定整備
  • 商標法:保護対象の拡充(色彩や音といった商標の保護対象を追加)
  • 弁理士法:知財専門家として弁理士の使命を明確化

以上の改正の概要から、知財が国際的になり、企業が今後弁理士などを巻き込んで、戦略的な活用が必要となる。ますます競争力のある知財マネジメントが必須となろう。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:地球温暖化、前向きな可能性模索へ」から

2014.5.13  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:地球温暖化、前向きな可能性模索へ」から

地球温暖化は分水嶺を超え不可避

コラムの著者 円山重直氏(東北大学流体科学研究所教授)は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の作業部会の報告書を紹介し、気候変動による自然災害への防備、農水産物生産の変化などに対応した社会インフラ整備について説明している。

○3つの部会報告

  • 【第一部会】地球温暖化は疑う余地がなく、CO2の累積排出量と平均気温の変化は比例関係にある可能性が指摘された
  • 【第二部会】気候変動は、自然破壊、食糧不足、疫病による健康被害、台風などによる自然災害の増加など、社会インフラに多大な影響を与える
  • 【第三部会】気候変動の緩和には、今世紀末までにCO2の排出量を0にするか、大気中から抽出隔離する必要がある

円山教授は、人類は地球温暖化の分水嶺をすでに超えており、不可避であると以前より示唆している。気象変動による自然災害や感染症の増大に備えた社会インフラの整備が必要と説く。

以前は東北・北海道地方では稲作には向かないとされたが、現在は、それらの地域で味の良い品種が多く栽培され、地球温暖化を利用した前向きな可能性として、北海道を世界の穀倉地帯にするなど探索すべきだという。

地球温暖化対策への投資が今後のビジネスチャンスや経済の活性化につながる可能性もある。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:形勢逆転した労働市場」から

2014. 5.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:形勢逆転した労働市場」から

不足し続ける現場の担い手

コラムの著者は、労働市場の大きな変化について触れている。

○各業界で不足する人材

鉄筋工などの建設技能者だけでなく、外食産業の調理師やホーススタッフ、小売り現場の販売担当者、運輸業のトラックドライバーから航空機のパイロットまでの「人手不足」が深刻である。

人手不足が目立つのは、何れも現場の担い手。一方で、二人に一人が大学に進学するようになり、工業高校んど工業科で学ぶ高校生の比率も減少の一途である。日本人の志向はホワイトカラーに傾斜し、多くの若者は現場の仕事に興味を示さないという。

労働市場の形勢が逆転し、求職者が働き口を選べるようになれば、待遇の悪い現場が真っ先にはじかれる。現場の仕事も外国人労働者に頼ららざるを得ない時期もすでに始まっている。労使ともに厳しい環境だ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:デザイン畳の可能性」から

2014.5.9   日経産業新聞の記事「流行を読む:デザイン畳の可能性」から

デザイン性、機能性に優れた畳

コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)は、宮城県石巻市にある畳専門店、草新舎(高橋寿社長)を取り上げ、日本文化の商品について触れている。

○日本独自の文化

 畳は、他の建築材とは異なって、中国大陸や朝鮮半島から伝来したものではなく、日本固有で奈良時代からの歴史があるという。さらに、畳は床を覆う敷物だけの機能だけでなく、6畳の間というように日本家屋の基本寸法として使われている。

しかし、生活の洋風化で、需要が減少しているという。座敷のない家も増えている。さらに、床下にウレタンフォームや木質系ボードを用いられ、利便性を重視することから畳が使われなくなっている。

○草新舎の試み

 栗坂氏によると、同社は伝統技術を基礎に、独自の考えを加え、これまでにないようなデザイン畳を開発しているという。

  • 畳表:熊本産の長いい草一本で、畳の幅いっぱいに継ぎ目なしに織り上げている「引き通し表」
    • 厳選した天然素材で使用感と耐久性を向上させた
  • デザイン性:さまざまな形で使えるように工夫。室内の印象を近代的なものへと大きく変えられる。
    • 市場の反応は良好

これ以外に畳自身の機能として、遮音効果、空気の清浄作用、畳床の『揮発性有機化合物(VOC)』などの吸着効果もあり、健康に役立つという。

 日本食をはじめ、日本の文化が見直され、海外の評価も高まっている。和を生かしたデザイン畳も新しい展開が起こりそうである。happy01

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 *日本経済*新聞の記事「明日への話題:5月にマスク」から

2014. 5.10  *日本経済*新聞の記事「明日への話題:5月にマスク」から

花粉症でも風邪でもない使う理由

コラムの著者 阿木燿子氏(作詞家)のマスクに対する観察が面白い。

○ゴールデンウィークがすぎてもマスク姿が消えない

地下鉄に阿木さんが乗り合わせたところ、結構な数の人がマスクを掛けていたという。おまけに帽子をかぶり、携帯電話やスマートフォンを覗き込んでいる人が多いという。

この違和感は?一昔前なら、マスクを掛けるのは風邪をひいた時か、花粉症にかかったときと決まっていた。しかし、今は誰も咳やくしゃみをしている訳でもない。

観察をさらに拡げるとデパートでもマスク姿。おまけに店員までがマスクを掛けたまま接客している。これは一種の流行かなと、阿木氏はいぶかったところ、ある雑誌に『マスク依存症急増』とあったという。それで納得。どうやら大気汚染や風邪、花粉症などを除くと、マスクを掛ける理由は、

  • 人の視線から顔を隠せる(と思っている)
  • 要するに透明人間願望
  • ノーメイクの日に便利

と考えると、効果はさておき、他人に顔を見られたくない、表情を悟られたくないといったことから、外界と関係を持ちたくないという、プチ引き蘢りかもと、阿木氏は指摘。一年で最もさわやかな季節にマスクとは勿体ない話である。happy01