【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:デザイン畳の可能性」から
2014/05/13
2014.5.9 日経産業新聞の記事「流行を読む:デザイン畳の可能性」から
デザイン性、機能性に優れた畳
コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)は、宮城県石巻市にある畳専門店、草新舎(高橋寿社長)を取り上げ、日本文化の商品について触れている。
○日本独自の文化
畳は、他の建築材とは異なって、中国大陸や朝鮮半島から伝来したものではなく、日本固有で奈良時代からの歴史があるという。さらに、畳は床を覆う敷物だけの機能だけでなく、6畳の間というように日本家屋の基本寸法として使われている。
しかし、生活の洋風化で、需要が減少しているという。座敷のない家も増えている。さらに、床下にウレタンフォームや木質系ボードを用いられ、利便性を重視することから畳が使われなくなっている。
○草新舎の試み
栗坂氏によると、同社は伝統技術を基礎に、独自の考えを加え、これまでにないようなデザイン畳を開発しているという。
- 畳表:熊本産の長いい草一本で、畳の幅いっぱいに継ぎ目なしに織り上げている「引き通し表」
- 厳選した天然素材で使用感と耐久性を向上させた
- デザイン性:さまざまな形で使えるように工夫。室内の印象を近代的なものへと大きく変えられる。
- 市場の反応は良好
これ以外に畳自身の機能として、遮音効果、空気の清浄作用、畳床の『揮発性有機化合物(VOC)』などの吸着効果もあり、健康に役立つという。
日本食をはじめ、日本の文化が見直され、海外の評価も高まっている。和を生かしたデザイン畳も新しい展開が起こりそうである。
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