【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:水面下で進む技術革新」から
2014/04/30
2014. 4.28 日経産業新聞の記事「眼光紙背:水面下で進む技術革新」から
まさに水面下の活躍に必要な技術
コラムの著者は、少し変わった技術を紹介している。
○潜水艦と掃海艇
コラムの筆者が注目しているのは、広島県呉市にある海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」で詳しく解説している潜水艦と掃海艇である。
潜水艦は海の安全保障を担い、掃海艇は海上封鎖を目的とした機雷の除去を行う。潜水艦は、探知されないように随所に静音化技術が使われているという。艦尾のプロペラの出す音から、相手の位置から潜水艦の種類まで特定できることから、プロペラの形状の最適化は高い技術が要求されるという。
一方、掃海艇は、日本は世界でも第一級の掃海技術をもつのだという。第二次世界大戦で米国が日本近海に多量に敷設した機雷を除去した経験で培われたという。
磁気に反応して爆発する機雷に対して、木造船であった掃海艇は、今やFRP製である。プロペラも、日本の技術が生かされ、CFRPをつかった磁気を帯びず、従来のものより振動が少ない。この技術は商船への採用が進んでいると「水面下」の競争が起こっている。