【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:スーパーマーケット・ミュージアム」から
2014/01/26
2014.1.23 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:スーパーマーケット・ミュージアム」から
将来の顧客に経験してもらい心に残す
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、関東を拠点とする食品スーパー「サミットストア」が昨年創業50周年を記念して、期間限定で開店している「スーパーマーケット・ミュージアム」について語っている。
○将来の顧客=子供たち
同社は、創業50周年を記念した事業を模索。当初は、ホテル会場に取引先を招いた謝恩会を計画したが、『嘘のない商売』を経営理念としていることから、むしろ顧客、それも次世代を担う子供たちに対して、スーパーが日々生活に果たしている役割を伝えることにした。さらに、それを体験によって伝えることにも挑戦した点はユニークだという。
○2つの会場
会場は閉店した店舗と新装開店した店舗を2つ利用して、26日までの期間限定で開催。入場は無料。
- 学習館(野沢店跡):様々な食材について学び、POSレジの体験、バーコードの秘密もわかり、流通の仕組みもジオラマで説明している
- 体験館(野沢雲龍寺店):売り場の構成や魚の切り身や肉の厚さなどスーパーでの工夫やノウハウを説明。通常は入れない、バックヤードも体験できる(要申込)も用意。
単に商品を提供するだけでなく、経験価値を付け加え、商品の価値を上げる試みだ。最後にこの経験が子供たちの心に残る。