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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:国民ファンド創設を」から

2013. 11.18  日経産業新聞の記事「眼光紙背:国民ファンド創設を」から

誰でも安心して投資に踏み出せる仕組みが第一

コラムの著者は、かなり意欲的国民ファンドの仕組みを提案している。

○コラムの著者が提案する『国民ファンド』

コラムの著者の主張は、個人マネーを貯蓄から投資に向かわせる施策として『国民ファンド』を提案している。具体的には、

  • 国が20億円の資本金でファンド・オブ・ファンズの運用会社を設立し、投信業務に認可を取得する
  • スタッフは10名程度
  • 販売手数料はゼロ。信託報酬は1%+消費税と格安に設定
  • 販売は証券・銀行・郵便局。販社の取り分は0.65%。預かり残高が大きいほど済み増し
  • 運用は投信会社に公募、日本株市場で現物株投資。競争運用に参加するファンドを登録。当初3年間は各ファンドに運用資金を均等割り当て。4年目からは累積成績によって資金配分の差を付ける

皮算用だが、コラムの著者によれば、10兆円程度預貯金マネーが動くとみる。NISAの受け皿投信にも活用できるという。さて、この皮算用はいかがか。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:わらしべ長者は詐欺師か」から

2013. 11.15  日経産業新聞の記事「眼光紙背:わらしべ長者は詐欺師か」から

適正価格は消費者が決める

コラムの著者は、楽天の『二重価格問題』にふれ、適正価格とは誰が決めるものなのかについて語っている。

○わらしべ長者は詐欺師?

昔話で出てくる、わらしべ長者は藁から屋敷まで物々交換していくお話。しかし、交換した相手は、誰もが納得の内に交換し価値を認めていた。言い換えれば、そこに違法性はなく、詐欺師でもない。

ところが楽天で、シュークリーム10個に1万2千円の元値を付けて「77%引き2600円」でシュークリーム10個に1万2千円で売った店舗の行為はどうか。コラムの著者は、褒められた行為ではないが、犯罪ではないのではないかと語っている。つまり、この元値がいやであれば、この店舗から買わなければ良いだけで、法外な値段を付けた店舗は市場の原理で消費者の信頼を失うだけだあろう、という。

価格が適正かどうかは監督官庁が決めることではなく、消費者ではないのかといった皮肉である。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:福祉用具もカラー化の波」から

2013.11.15  日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:福祉用具もカラー化の波」から

おしゃれ化で口コミ

コラムの著者 高嶋健夫氏(フリーランス・ジャーナリスト)は、シニア市場の動向についてカラー化の視点で語っている。

○団塊世代は既存商品にもこだわり

シニア市場で、色彩豊かなカラー商品に人気が高まっていると高嶋氏は語る。介護保険の対象となる福祉用具でも多色展開する事例が増えているという。

リハビリ用の杖であるクローズド・クラッチは、黒、赤、青、オレンジ、ラベンダーといった色展開で、従来のむき出しの素材金属色ではないものが口コミで人気だという。同製品を取り扱う、プロト・ワン(東京・文京)では、今年9月までの直近1年間で販売実績は、姉妹品のオープン・クラッチと合わせて約3300本、前年比30%の大幅増となった。人気色は、黒、赤、青で、男性客の中でにもワンポイントアイテムとして赤を選ぶ人も多いという。

電動車いすを扱うヤマハ発動機でもカラーバリエーションが人気。車輪に付けるカラーキャップで、5色展開。専門的な国際福祉機器展で投票を行ったところ、オレンジ、チョコミント、ピンクなどが高人気商品だ。

戦後の豊かな経済を率いてきた団塊世代も70歳代に突入する今や、シニア商品のカラー化は大きなビジネスチャンスかもしれない。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:アウトドア用品」から

2013.11.14   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:アウトドア用品」から

長く愛用される商品に過剰品質はない

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、アウトドア用品のスノーピーク(新潟県三条市)の過剰とも思える品質が新市場を開いている事例を紹介している。

○過剰品質が新市場を創造

一見反対の議論である。過剰品質は一般的にこれまで否定的に語られてきている。しかし、今回の事例であるアウトドア用品では、過剰とも思える品質の高さで成長を続けていることを示している。

とりあえずでキャンプを楽しむ程度であれば、ホームセンターやディスカウンターで、輸入品のテントを数千円で買うことができる。しかし、テント泊を繰り返し楽しむのであれば、暴風雨にあうこともあるかもしれない。スノーピークでは、数倍の価格はするが、耐久性を心配せずに利用でき、独自の永久保証も準備し、修理も行う。

また、テントを固定するペグも1本数千円であれば手頃であるが、地中の大きな石や草木の根などに阻まれ、刺さりにくいことまろう。同社のペグは、火入れした鉄をたたいたもので、鋭さは折り紙つきだという。

○長く愛されるものに過剰品質はない

こうした方針による同社の商品やサービスは優雅に快適なキャンプを楽しむ顧客層を取り込み、市場を切り開くことになった。ただの提案だけではなく、ユーザーの声を聴くため、キャンピングイベントにはユーザー同士が使用スタイルを共有し、新たなキャンプ市場を支え合う。そこに同社の社長を始め社員が交代で参加し、多様なキャンプスタイルを観察、潜在ニーズを掘り起こすのだという。eventhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:平凡なシャレ逆にユニーク」から

2013.11.12   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:平凡なシャレ逆にユニーク」から

あえてヘタウマ的なネーミング

コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、小林製薬の商品のネーミングについてそのユニークさについて語っている。

○ダジャレネーミングのうまさ

小林製薬は、岩永氏によると、「小林製薬的ネーミング」という呼び方がされるほど、ユニークなネーミング群だそうだ。

  • 『ハレナース』:のどの腫れを治す、看護師さんのように優しいお薬です。その功能と特性を、縮めつつ「治す×ナース」=「ハレナース」。
  • 『トイレその後に』:トイレ用消臭剤。説明的なネーミング。
  • 『トイレットペーパーでちょいふき』:トイレ用洗浄・除菌シート。説明的なネーミング。
  • 『熱さまシート』、『サカムケア』、『しみとりーな』、『イララック』(=イラつきを楽にする) など

キャッチフレーズでもなく、取扱説明書の一部であるようで、ダジャレ的。しかし、このネーミングの店頭での効果は絶大。商品特性と使用目的を平易に的確に伝え、お客様に手の届く方法でもある。年齢や性別に無関係に覚え易く、口にしやすい。まさに、上手なシャレではなく、少し恣意的に下手なシャレを使う。岩永氏は敬意をこめて、ダジャレネーミングと呼んでいる。happy01