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2013.9.24   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ユーザー参加の研究開発、イノベーションの新手法」から

オープンイノベーションの一環としてのリビングラボ

コラムの著者 西尾好司氏(富士通総研経済研究所主任研究員)は、欧州を中心に進むリビングラボのイノベーションの新手法としての可能性について述べている。

○米国で発祥、欧州で開花したリビングラボ

1990年代前半にコンセプトが米国で生まれ、その後2000年頃に北欧で広がり始め、2006年にEU議長国のフィンランドが、欧州全域のプロジェクトとして推進、公的資金を出した。現在約320のリビングラボの活動があるとのことである。

リビングラボの主たるコンセプトは、

  • 実際の利用環境でユーザの行動を理解、洞察する
  • 企業などとユーザがサービスを共創する
  • ユーザや企業、地方自治体、大学などの関係者が活動に参加する

プラットフォームである。生み出すサービスの分野も広範にわたる。

○企業での取り組み

エリクソン(スウェーデン):ガイドユー:地域商店街での商品案内を通知するモバイル・サービス

ノキア、SAP:ブラジルやアフリカなどの新興国でサービス開発

など欧州では公共サービスの構築にも利用されている。

 日本では、実績が乏しい。ゆえに、今後サービスや製品開発にユーザ参加型の手法も、欧州のリビングラボに学び、広く外部の知見を生かす共創に対する経験も重要であろう。happy01

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