Previous month:
2013年8 月
Next month:
2013年10 月

2013年9 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:モバイル決済、新たな主役生む」から

2013. 9.19  日経産業新聞の記事「眼光紙背:モバイル決済、新たな主役生む」から

小規模事業者のうねりが高まるか?

コラムの著者は、POSレジや専用カード読取機を置かなくても、親指ほどのカード読取端末をスマートフォンやタブレット端末のイヤホンジャックに差し込めば決済端末になるという、米スクエアについて、小規模事業者の見方となると同時に、新しい「うねり」にあるのではないかと予想している。

○モバイル決済のパイオニア、米スクエアの日本参入

小規模事業者がクレジットカード決済には魅力はあるものの一般に5から8%と手数料が壁になって導入を見送ってきた。しかし、米スクエアの参入で、モバイル決済を3.25%と一律に設定。先行して事業を進めていた楽天や日本ペイパルも手数料をこの水準に引き下げた。

中小・個人事業主を対象にした新しいクレジットサービスである。スクエアのCEOでツイッターの創業者としても知られているジャック・ドーシー氏は「我々が対象にするのは力を持たない小さな事業者だ」と話す。スクエア創業の理由も、友人であった画廊経営者がクレジット導入に悩んでいたからだという。日本の企業の実に99%が中小・個人事業主だ。小さな事業者がこのサービスによって開放されたとき、また新たなデジタル革命がくるかもしれない。phonetohappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:ガンダム関連商品」から

2013.9.19  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:ガンダム関連商品」から

特定の人に価値ある商品づくりに

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、1979年にテレビ放映された『機動戦士ガンダム』を視聴した『ガンダム世代』へのマーケティングについて語っている。

○高価格商品群へシフト

高岡教授によると、これまでも衣料品、食料品、時計などガンダムコラボ商品はあったが、トヨタ自動車、キヤノンが投入した商品はそれよりも高価格である。つまり、すでに40歳代となったガンダム世代も購買力を十分に備えた年齢となったといえるという。

【シャア専用オーリス】

  • トヨタ自動車の子会社トヨタマーケティングが市販モデルを10月1日から273万円~330万円で発売。
  • 赤色のハッチバック車「オーリス」向けに19種類のカスタマイズパーツを選び組み立てる「パーソナルカスタマイズ方式」を採用。
  • 2012年8月に先行してコンサプトモデルを発表後、2013年1月に仮想会社「ジオトニックトヨタ」を設定。仮想「社員」を公募して2万6千人が登録。パーツの選定にあたっては、「社員」のニーズに可能な限り具現化したという

【家庭用インクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの最上位モデル「MG7130」】

  • 同モデルを投入すると同時に5千台限定の「シャア専用カスタマイズキット」付きの赤色のモデルを9月27日から2万9800円で販売。

ここでわかることは、多くの人にとって全く意味がない、価値がないものでも、特定のターゲット層には非常に大きな付加価値がある商品を使っている点が注目されていることだ。rvcarhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:アーチストブック、電子と対極、存在感増す」から

2013.9.18    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:アーチストブック、電子と対極、存在感増す」から

版画のような希少価値を見出す

コラムの著者 柏木博氏(デザイン評論家)は、今普及し始めた電子書籍の対極になる「アーティストブック」について語っている。

○グラフィックデザイナー秋山伸氏のレーベル「editon.nord」

柏木氏によると、アーティストブックは、美術家や写真家、詩人などのクリエーターの作品集が中心となった、通常の文庫本や単行本を超えて極めて実験的で創作的な造本をいう。日本のみならず、最近では所謂おしゃれな書店ではそうした書籍の専用コーナーがあるという。

秋山氏の書籍化は一風変わってるという。若者に圧倒的人気を誇る美術家 大竹伸朗氏のコラージュ作品を1つは、「A Compact Guide to Shinro Ohtake Scrap Books」として、ノートの表表紙、裏表紙に生かした。また、もう1つは、大竹の作品を数冊に分冊し、フェルトの袋に収め、袋から1冊ずつ取り出す楽しみがあるといったものである。

電子書籍にはない本独特の楽しい行為と、複製ではあるが、希少なものを手にできる喜びがそこにある。bookhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ジョブズ氏の『c』は遠く」から

2013. 9.17  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ジョブズ氏の『c』は遠く」から

クリエーティブな商品開発の道は長い

コラムの著者は、米アップルの創業者のスティーブ・ジョブズ氏に関する逸話と新型iPhone5について語っている。

○新型iPhone5cの「c」の逸話

IT業界のうわさで、今回の新型iPhoneの「c」はどこから来たのかといった話があるという。あるIT大手のスマートフォン部門幹部は、「そうかiPhoneって、カラフルのcだったのか」と語った。コラムの著者によれば、褒め言葉ではない。今回の発表の目玉としたのが、端末のカラーが2色から5色になっただけという落胆したものだったからだ。さらに、cは中国を意味し、廉価版とのうわさもあった。

故ジョブズ氏が口癖のように言ったのは「我々は世界のクリエーティブな人々に、クールな商品を提供するのが使命だ」という言葉であった。しかし、この言葉が実現するのは、11年後のことであったという。

クック現CEOになって、アップルの革新性は終わったとみる見方もあるだろう。しかし、天才と呼ばれたジョブズ氏でさえ、「c」をクリエーティブとするには時間がかかった。まだ結論を出すのは早計ではないだろうか。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:会話・議論の重要性、情報交換、数より質」から

2013.9.17   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:会話・議論の重要性、情報交換、数より質」から

下がる情報交換の比率

コラムの著者 和田昭允名誉教授(東京大学)は、インターネットでの情報交換にない、人と面談して行う会議や議論での意義について語っている。

○家族構成で変わってきた若者の会話力

かつての日本では、祖父母、両親、兄弟合わせて10人という家族は珍しくなかった。メンバーがn人の場合の会話の路線数は、n*n(n-1)/2であるから、この家族構成の場合は45本もある。この多くの接触による様々な会話がお互いの絆を強め、知恵の湧く源となっていた。

ところが核家族では、両親と子供1人では3本しかない。これでは会話が発展しない。和田教授の危機感は、今日本が抱える核家族と企業が求める会話力のギャップだ。

更に悪いことに、子ども同士との付き合いの時間も減り、会話から信頼と向かうルールも習得出来ないかもしれない。皆の意見を調整して、同じ方向に進むリーダーシップの取り方も学ばす仕舞いだという。

○インターネットでも情報交換で万全か

情報交換まらネットで行っているではないかといった誤解も危険だという。人間関係などの本質を自分の頭で考え、物事が本当に分かるためにネットでその体験を身につけるのはまだまだ至難の業ではないだろうか?happy01