【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ニューロマーケティング」から
2013/09/29
2013.9.26 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ニューロマーケティング」から
脳科学のマーケティングでの効用
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)が語るのは、ニューロサイエンス(神経科学)をマーケティングに応用する「ニューロマーケティング」についての効用である。
○効用1:「仮説の検証」
三浦教授が紹介しているのは、ユニチャームの『ソフィKiyoraフレグランス』の開発である。脳波計(EEG)を使った消費者の脳波分析で、「パンティーライナーの香りとして好き」と感じるために重要な感性として
- 豪華な
- やさしい
- 爽快感
の3つを抽出。それぞれを高める香料を選び出し、新製品を完成させたものである。
既存手法の質問紙やグループインタビューなどではなく、EEGのデータを使うことで客観性が生まれ、仮説を検証し、より確実な答えが得られた事例となった。
○効用2:「仮説の発見」
脳科学を由来とする「ニューロマーケティング」から一般的なビジネスと遠いと感ずるが、実際は、2006年英国での調査で覆るかもしれない。調査は、キリスト教徒と米アップルの熱烈なファンの脳反応を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で調べた結果、非常に似通った反応をしていることが分かったという。言い換えれば、ブランドを成功させる為には宗教とおなし布教活動を行えば、成功する可能性があるという仮説が見つかったことになる。
まだまだ、成長期のニューロマーケティングではあるが、今後のビジネスでの実証で強化されることを期待したい。
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