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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:使いやすさとは」から

2013.5.14   日経産業新聞の記事「眼光紙背:使いやすさとは」から

インターフェイスの変化が課題

コラムの著者が語るのは、家電でも、駅の券売機でも慣れないと使えないインターフェイスについて考察している。

○機器によって意味が異なる表示

エアコンのスイッチに付属した小さなランプが緑。一方、照明のスイッチの小ランプは赤。これらの意味は?

  • エアコンの緑ランプ:今はON状態
  • 照明の赤ランプ:OFFにするにはここを押す

というのが正解だそうだ。このように機器によってインターフェイスの意味は異なり、インターフェイスのを変えることで新機能とみる向きもある。米アップル社のスマートフォンやタブレット端末では、インターフェイスの変化が使い勝手の良さを生み出しているともいえる。

○サービスでのインターフェイス

さらに駅の切符の購入はどうだろう。昔は、行き先を駅員に告げ、代金を支払って切符を受け取ることだった。それが自販機(券売機)に代わり、インターフェイスはボタンからタッチパネルで、行き先の指定でさえ迷うほどインターフェイスの変化が激しい。最近はICカード乗車券で、チャージするといった機能も覚える必要がある。

このようなインターフェイスの連続的な変化はいかがなものか。不変と変化、共通と固有を統一的に検討するべき時かもしれない。bullettrainhappy01tv


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:運転手は透明人間?」から

2013.5.13   日経産業新聞の記事「眼光紙背:運転手は透明人間?」から

全自動走行か、部分走行か未来のクルマ

コラムの著者が語るのは、英エコノミスト誌の近未来フィクションを取り上げ、将来のクルマのイメージを探っている。

○20年後の2033年のクルマ社会

フィクションなので内容の真偽はさておき、その潮流が今にもありうるかという点で興味深い。

  • 自動運転技術の先進国は中国

大渋滞や排ガス、交通事故の多発に頭を抱えた中国の大都市では、大通りはすべて自動走行となり、クルマの流れの円滑化で一定の成果を上げる

  • 欧米への展開

カナダのトロント市では自家用車の中心地乗入禁止となし、自動運転のタクシーしか走行できない強制措置を実施する。米カリフォルニア州でも規制導入の機運が高まり、「ステアリング・ウィール・クラブ」という団体が発足。ハンドルを握る権利を主張するという。このあたりが英国流ジョークであるが、同クラブには銃擁護の全米ライフル協会から腕利きのロビイストが一斉に移籍して活動を強化するという。

○ハンドルを握ることは過去の遺物?

トヨタ自動車の豊田章男社長は、

『技術の助けで衝突を回避したり、運転が上手くなったりすれば素晴らしいが、自動運転はあくまでも補助。ハンドルやブレーキ、アクセルのオーナーシップ(操作権)はドライバーに残したい』

と語ったという。全自動走行か部分的な自動化かで21世紀のクルマ社会も大きく変わるはずだ。carrvcarhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:イノベーション大国への道、先見力と強固な意志を」から

2013.5.10   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:イノベーション大国への道、先見力と強固な意志を」から

先端科学技術の具現化が不得意な日本

コラムの著者志村幸雄氏(技術評論家)が語るのは、科学研究の面で漸く自然科学系のノーベル賞受賞者数が米国に次ぐ地位となったことから科学研究の二流国の汚名を挽回しようとしているが、一方で産業界が具現化する力が乏しいと憂いている。

○日本の科学研究

 ノーベル賞の自然科学系受賞者数だけでなく、志村氏は、米GE社が世界25カ国の経営幹部3100人を対象に行った最近の調査では、日本のイノベーション(技術革新)の環境整備について全体の81%が「進んでいる」と評価してると示している。

 しかし、課題としてこのように日本独自の科学研究がそのままイノベーションを興し、製品化や市場化に結実していないという。

○具現化する産業界のスピード感

企業側のスピード感が乏しいことが課題だという。更に言えば、企業幹部の先見力と強固な意志が、他の国が進んでいるという事実である。韓国企業は一番反応が良いとされ、遅いのは日本企業とスタンフォード大学のマイクロエレクトロニクス研究施設を率いる日本人研究者が語っているという。
継続的イノベーション(技術改善)は強くても破壊的イノベーション(非連続な技術革新)が日本企業に不向きとされるのは、この先見力と強固な意志だという。日本企業の期待は、そんな目利き人材の輩出かもしれない。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:スマホの侵食力」から

2013.5.10   日経産業新聞の記事「眼光紙背:スマホの侵食力」から

情報の窓口、リモコンとなるスマホ

コラムの著者が語るのは、世界的に急成長しているスマートフォン(スマホ)が他の市場に与える影響についてである。

○侵食される市場とは?

 スマホの買い替え需要が2年とすると、ハード、ソフトの大幅な機能アップと価格の低下で隣接する市場を席巻するという。コラムの筆者が席巻を予想する市場はどこか。

  • コンパクト型デジタルカメラ市場
2012年の出荷台数は前年比で約2割も減少。2013年も前年比1割以上の減少が予想されるという。
  • カーナビゲーション市場

従来の道案内機能以外に観光案内や店の予約などに進化しようとしているが、スマホの進化はそれを上回っているという。GPSを搭載し、画面が大きくなり、地図ソフトも改善されたスマホはすでに従来型のカーナビに肩を並べる。更に観光案内や店の予約などスマホの方が進んでおり、価格も安い。2015年にはカーナビの大変の機能はスマホにとってかわられ、画面の予備表示装置になるとの予想もあるという。

  • テレビ市場

コンテンツ(番組)はネット上にあり、大きな画面で見たい時だけ、スマホからテレビに切り替えるという使い方になるのではないかという。

 多くの機能をスマホが飲みこみ、大きな画面だけが従来品の位置付けになるという。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑫:カラーリング」から

2013.5.9   日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑫:カラーリング」から

アートではないビジネス文書の色使い

コラムの著者 清水久三子氏(日本IBMでコンサルタント育成などを担当)は、企画書での効果的な演出としての色使いを説明している。

○色の3つの用途

【シンボル】

トイレの記号で男性は黒、女性は赤といった、カラーのシンボルとして定着している効果である。企画書では、業務チームは赤、システムチームは青、コンテンツチーム黄といったイメージカラーをつける用途である。

【ガイド】

例えばステップを表現する場合、ステップ1と3はグレー、ステップ2は色付けするといったことで際立たせ、視線を導くモノである。グレーを使うグレーアウトの手法はビジネス文書ではよく使われる。

【演出】

コーポレートカラーと合わせてブランドイメージを演出する手法があり、スライドなどのテンプレートに利用のルールなどを決めている企業もある。特にない場合は、顧客企業のコーポレートカラーを使うこともある。

○留意すべき点

ビジネス文書におけるカラーリングはアートとは違い理論の部類であるため特性をよく理解した上で使うように心得ることを清水氏は注意している。

  • 色数をたくさん使わない:色数が多いと視線をどこにおくべきか混乱する。最大でも5色までとしたい。
  • 淡い色調で抑える:圧迫感のない淡い色調を、寒色系を使うのが無難。クール、スタイリッシュを意識するならブルーやグリーンとなる。

何れにしても、視認性を重視してカラーリングすべきであろう。eyehappy01