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2013.5.10   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:イノベーション大国への道、先見力と強固な意志を」から

先端科学技術の具現化が不得意な日本

コラムの著者志村幸雄氏(技術評論家)が語るのは、科学研究の面で漸く自然科学系のノーベル賞受賞者数が米国に次ぐ地位となったことから科学研究の二流国の汚名を挽回しようとしているが、一方で産業界が具現化する力が乏しいと憂いている。

○日本の科学研究

 ノーベル賞の自然科学系受賞者数だけでなく、志村氏は、米GE社が世界25カ国の経営幹部3100人を対象に行った最近の調査では、日本のイノベーション(技術革新)の環境整備について全体の81%が「進んでいる」と評価してると示している。

 しかし、課題としてこのように日本独自の科学研究がそのままイノベーションを興し、製品化や市場化に結実していないという。

○具現化する産業界のスピード感

企業側のスピード感が乏しいことが課題だという。更に言えば、企業幹部の先見力と強固な意志が、他の国が進んでいるという事実である。韓国企業は一番反応が良いとされ、遅いのは日本企業とスタンフォード大学のマイクロエレクトロニクス研究施設を率いる日本人研究者が語っているという。
継続的イノベーション(技術改善)は強くても破壊的イノベーション(非連続な技術革新)が日本企業に不向きとされるのは、この先見力と強固な意志だという。日本企業の期待は、そんな目利き人材の輩出かもしれない。happy01

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