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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:村上龍の感じた運命」から

2013.3.18    日経産業新聞の記事「眼光紙背:村上龍の感じた運命」から

創造力をかきたて村上氏を魅了したiPad

コラムの著者は、最近の米アップルが異彩を放ったころと変わったと村上龍氏の電子書籍への挑戦の視点で語っている。

○米アップルが日本向けオンライン電子書店iBookStoreを開店

開店に合わせて人気作家の村上氏が「希望の国のエクソダス」など3作品を配信開始した。同氏は、コラムのインタビューで

「作家として、また20年来のアップルユーザーとしてうれしく思う。新しい表現の可能性が広がる」

と答えた。熱烈なアップルファンであり、自ら連載を終えたばかりの未来小説「歌うクジラ」を電子書籍にすることに挑戦した。

そのキッカケは、「運命的なものを感じた:と同氏が語っているという。アップルのタブレット端末iPadには創造力をかきたてる魅力があったという。故スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンを見て「格好いい」と思い、すぐさま電子化に向かったという。

○一般化したタブレット端末

村上氏のような熱狂的なファンから今や一般人が使うタブレット端末。こうなると、アップルの独壇場ではなく、ライバルの商品も大攻勢がかかり、次なる斬新な製品やサービスがないと苦しい立場にいる。奮起を村上氏同様期待したい。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ケアプロの簡易健診」から

2013.3.14   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ケアプロの簡易健診」から

付加価値は顧客とのコミュニケーション

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)が取り上げるのは、健康管理を第三者に見守ってもらえるという観点からの新市場開拓の話である

○簡易健康診断サービス

同サービスを行うケアプロ(東京・中野)は、保険証や予約なしで1項目の検査が500円からできる。10分程度で結果が分かるので、昼休みや帰宅時に検査できる。サービスを知ってもらうために、常設店舗だけでけでなく、出張も行うという。駅や高速道路のサービスエリア、パチンコ店など人が多く集まる場所に出張する。2007年創業以来、検査数は累計12万件。

顧客は、定期的な検診を受けにくい主婦、フリーター、外国人だそうだ。この簡易健診は、医師法によって顧客自ら採血するが、使い捨ての針を軽く指に刺すだけのものである。検査は看護士がサポート。試料を検査機器に通し、結果の説明や日常生活のアドバイスなどを行うという。

○ポイントは第三者に見守られているという付加価値

このサービスのポイントは看護士とのコミュニケーションにあるという。顧客が定期的に検査を受けるのも看護士が見守ってくれコミュニケーションができることで、継続できるという。同社は看護士が発信するメールマガシンなども強化してコミュニケーションの深め、さらにデータベースにによって顧客の検査情報を管理して新しい市場を開拓しようとしている。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:身近になる電子書籍、ならではの機能、便利」から

2013.3.15    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:身近になる電子書籍、ならではの機能、便利」から

紙または電子書籍ではなく、両方存在意義あり

コラムの著者 中本千晶氏(ジャーナリスト)は、自ら電子書籍を使ってみての所感から、これからの出版社の方向性を語っている。

○疑いから始めた

「ヤッパリ紙の本が良いね」と、疑り深い気持ちで使い始めた中本氏。しかし、いろいろ試すうちに、そうでもなくなってきたという。ビジネス書、実用書、小説、漫画と様々なジャンルのものを読んでみたが、読みづらさはなかったという。

○電子書籍ならではの機能

気になる箇所に下線を引いたり、ページに折り目をつけたりする機能もある。後で、このような印をつけたところだけを検索する機能もあって、そこだけでまとめて読めるという。

さらに読後に困る本の置き場所は不要で、出かけるときに何冊も持ち歩ける便利さがある。いつでも好きな読書ができるわけだ。

○紙か電子かではなく、両方選択できることが重要

かなり分厚くて難解な本、ビジュアル重視の写真集や絵本以外のあらゆる本が電子書籍化されて、何れかを選択できることが理想であると中本氏は語る。「紙で出版できないものを電子書籍化すればよい」という、紙の書籍至上主義も意味がないという。やはり本の重要な点はコンテンツ。面白いものは面白いし、つまらないものはつまらないというのは、紙でも電子書籍でも同じであろう。book


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:食品業界『コラボ新時代』」から

2013.3.15  日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:食品業界『コラボ新時代』」から

「思い出」をテーマにしたビジネスが拡大中

コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)が語るのは、食品業界の意外なコラボ商品についてである。

○飴のサクマ製菓と胃薬の太田胃散の共同開発商品「太田胃散のスッキリ飴」

  • 協業の5年

両社は5年の歳月をかけ、共同開発し、3月11日に同商品を発売したという。薬を飲むほどではないが、イガイガした喉や胃腸の不快感を和らげる飴を模索した。苦労したところは、「味」であったという・

  • 試作は味のバランス

薬の苦さと飴の美味しさを如何に両立させるか?試作を繰り返し、カギは意外なところにあった。「香り」が鍵であるという。

太田胃散が他の胃薬と違う点は、嗅覚を刺激して胃の働きを高める芳香性健胃生薬の有効成分を配合していたところだという。その特性を生かすために、開封時に太田胃散特有の香りが出るようにした。

  • ターゲット顧客の広がり

太田胃散の主要顧客は、中高年男性というイメージであったが、サクマとのコラボによって、女性や若年層にもアピールするチャンスが出てきた。それが流通業界にも好影響を与え、拡販につながっているという。

異業種ではあるが、同じ消費者の「口」を共通な場として成功した事例である。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑤:資料を構成」から

2013.3.14   日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑤:資料を構成」から

面倒だが相手の頭に地図を作る要領で

コラムの著者 清水久三子氏(日本IBMでコンサルタント育成などを担当)は、企画の内容を相手に迷うことなしに伝えるための「資料の構成」についてポイントを示している。

○全体像を相手に伝える

全体像は清水氏によると、相手の頭に描いてもらう「地図」になるという。分かり易く全体を理解してもらうためにも、図解などを工夫する。その際に、話の展開と論点を明らかにすることが重要。つまり、どんな順序で、何を話すかを示すことだという。

【話の展開】

  • 話題は3つ、多くて5つまでに。

【論点】

  • 適時、フレームワークを活用する。
  • (例)新規事業・・・3C、マーケティング戦略・・・製品、価格、流通、プロモーション・・・4P

○展開と論点でマトリックスをつくる

話の展開を横軸、論点を縦軸にして、地図を作製。これを目次の替わりにする。

○見出しを付ける

相手に記憶しやすい地図の「住所」を作る。

  • どうあるべきかを訴える企画書:「形容詞+名詞」で表現
  • 何をするかなど計画中心の企画書:動詞を含める

構成は全体像を描くことで、相手に道案内を行うことになり、中味を作る前に必ず行いたい。rvcarbushappy01