【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:食品業界『コラボ新時代』」から
2013/03/18
2013.3.15 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:食品業界『コラボ新時代』」から
「思い出」をテーマにしたビジネスが拡大中
コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)が語るのは、食品業界の意外なコラボ商品についてである。
○飴のサクマ製菓と胃薬の太田胃散の共同開発商品「太田胃散のスッキリ飴」
- 協業の5年
両社は5年の歳月をかけ、共同開発し、3月11日に同商品を発売したという。薬を飲むほどではないが、イガイガした喉や胃腸の不快感を和らげる飴を模索した。苦労したところは、「味」であったという・
- 試作は味のバランス
薬の苦さと飴の美味しさを如何に両立させるか?試作を繰り返し、カギは意外なところにあった。「香り」が鍵であるという。
太田胃散が他の胃薬と違う点は、嗅覚を刺激して胃の働きを高める芳香性健胃生薬の有効成分を配合していたところだという。その特性を生かすために、開封時に太田胃散特有の香りが出るようにした。
- ターゲット顧客の広がり
太田胃散の主要顧客は、中高年男性というイメージであったが、サクマとのコラボによって、女性や若年層にもアピールするチャンスが出てきた。それが流通業界にも好影響を与え、拡販につながっているという。
異業種ではあるが、同じ消費者の「口」を共通な場として成功した事例である。
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