Previous month:
2012年12 月
Next month:
2013年2 月

2013年1 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『電博』異変が映すものは」から

2013.1.28   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『電博』異変が映すものは」から

クライアントで決まる広告業界

コラムの筆者が取り上げているのは、明治時代から続くライバル関係である、電通と博報堂DYホールディングスの関係がクライアントの力学が変わろうとしていることである。

○ある外資系証券の株式アナリストの分析

「足元は博報堂の方が調子が良いのではないか」とアナリスト。見立ての背景はクライアント。元気な産業は、クルマでもテレビでもなく、スマートフォン。勝ち組の米アップルなどは博報堂のクライアント。電通の底力だけが理由ではないが、流行り廃りの激しい業界を相手にしているのは事実だ。

絶対視していたアップルも変調しはじめているし、景気の先行きもアベノミクスの現実と評価でこの両者の変調も一過性のものかもしれないhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:五感基づくブランドづくり」から

2013.1.24  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:五感基づくブランドづくり」から

生活者への訴求に五感で

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、昨年ヒットしたゼリー状ポン酢を皮切りに五感に基づくブランディングについて解説している。

○五感ブランディングの事例

ゼリー状ポン酢だけでなく、五感をの価値に基づくブランディングを行うことを五感ブランディングという。第一人者であるマーティン・リンストローム氏によると、

  • シンガポール航空:機内で最初に出すおしぼりと客室乗務員がつける香水をリラックスする香水に統一
  • メルセデス・ベンツ:クルマのドアの開閉音を高級感や安心感があるように研究しているという。
五感ブランディングはこれまで、視覚(色・デザイン)が重視されてきた。品質重視と思われていた家電業界もこの2010年以降デザイン家電が注目されている。happy01

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「名経営者に学ぶ仕事術⑧:土川元夫氏の巻」から

2013.1.24  日経産業新聞の記事「名経営者に学ぶ仕事術⑧:土川元夫氏の巻」から

会議の効率化

コラムの著者 吉田勝昭氏(日本ケミファ元専務)は、名古屋鉄道元社長の土川元夫氏の『私の履歴書』から会議の効率化について紹介している。

○企業の強さは会議にあり

重要な会議であればあるほど、参加者が激務に追われる中で行われることが多い会議。その効率化について吉田氏は考察している。

一連の会議も効率的に運営していることがこれからの企業の強みになるという。その効率を上げるには、最初に一定のルールを参加者で共有することである。

○土川氏のルール

名古屋鉄道の中興の祖と呼ばれた土川氏のポイントとなった合理化会議について「私の履歴書」で示したルールがある:

  • 抽象論はやめる
  • 現状に拘泥しない
  • 体面論を否定する
  • 感情論を否定する
  • 7分3分の原理に従い、採決は満場一致を取らない。7分の賛成があればテストし、テスト期間中に訂正していく
  • 合理化は時間のファンクションであると自覚すること
  • 経費の10%以上の節約にならぬことはしない
  • 合理化への投資も1年以内の戻らないものはやらない

といったルールである。合理化委員会は委員会発足後、20億円以上の経費節減に成功したという。つまり、

①会議の目的によっては参加人数を制限する

②会議で使う資料や議論の内容は全員で共有する

といったチップスがあるようだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:映画『レ・ミゼラブル』、舞台版ファンも後押し」から

2013.1.23  日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:映画『レ・ミゼラブル』、舞台版ファンも後押し」から

舞台版ファンの口コミが映画を勧める

コラムの著者 中本千晶氏(ジャーナリスト)が語るのは、自らも舞台版ファンであるという映画『レ・ミゼラブル』の人気である。その人気にメディアを超えた口コミの力があるようだ。

○人気の映画

著者の中本氏も帰省で都会の映画館よりはすいているだろうと思って、同映画を剣劇。しかし、ほぼ満員の人気だという。

映画の内容は多少ネタばれになるが、中本氏は、冒頭から後半の群衆シーンまで映画ならではの迫力と、アカデミー賞の映画『英国王のスピーチ』のトム・フーバー監督の手腕で、細かいこころの描写が丁寧に描かれ、舞台版にはない泣かせるシーンもあるという。

舞台の方が良いと思われるところもあるが、映像だからできることも満載しているという。

○舞台版ファンが映画を推す

映画を見た後、どうしても人に勧めてしまうという中本氏。やはり、映画なら舞台より気軽に見にいけるところもあって、作品『レ・ミゼラブル』の魅力をしってほしいと口コミしてしまうという。舞台版ファンの口コミが人気を呼んでいる。今度は4月から舞台版が東京、福岡、大阪、名古屋で上演されるという。逆に映画版ファンが口コミで舞台の観客層を拡げるかがきになるところだ。私も家族と年始に同映画を見たが、やはり口コミをしたほうであった。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考③:まず『なぜ』」を起点に」から

2013.1.23   日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考③:まず『なぜ』」を起点に」から

関西漫才風に「なんでやねん」と「ほんまかいな」で思考する

コラムの著者 細谷功氏(クニエ・コンサルティングフェロー)は、情報を活用する際に、ある情報をそのまま流すのではなく、自ら突っ込んで舞台裏を探る必要があると説いている。

○「なぜ」を起点に

 インターネットなどでいち早く知ることが出来る環境が整ってきた。しかし、ネット上にあふれる情報は玉石混淆で、疑わずにいると、内容が誤っているなどで思わぬトラブルを招きかねないことを知らねばならないという。

例:「20代の読書量が減少」、その理由として「読書の時間がない」

この情報を鵜呑みにすると、何も見えてこない。そこで「なんでやねん」と生活スタイルや消費の変化の背景を考えて、時間がないとかお金がないというのは、優先順位を判断する目安と考えれば、ここでの情報は、「優先順位が低いから本を読まない」という仮説が生まれてくる。さらに「はんまかいな」と、優先順位が低くなった真の理由を考えると、①面白いコンテンツが他にある、②ネットの情報の方がアクセスしやすいからといった仮説が出てくる。また、この現象が一過的なものか継続するのかといった疑問も出てくる。そこから、次に調べるべき内容が出てきて、自ら付加価値を付けた情報が生まれる

○関西のお笑い「なんでやねん」と「ほんまかいな」で思考してみよう

情報を入手したら、まずはその舞台裏を探ることが重要だと細谷氏は指摘する。常にお笑い芸人的に「なんでやねん」で理由を探り、「ほんまかいな」で真の理由、舞台裏を知る癖をつけたいものだ。happy01