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2012年12 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 弊社休業のため一時休止のお知らせ

いつも、当ブログをご利用いただきありがとうございます。

さて、執筆者も含め弊社休業のため、以下の期間、一時ブログの更新を停止致しますので、ご了承ください。

なお、再開は、2013年1月7日(月)を予定しております。

【休止期間】

2012年12月29日(土)~2013年1月6日(日)

以上


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:産業廃棄物の再利用」から

2012.12.21  日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:産業廃棄物の再利用」から

地域活性と産業課題に挑戦する梅の種応用

コラムの著者 栗坂秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)が産業廃棄物問題の解決に多少なりとも役立つ大阪府での活動について触れている。

【全国の産業廃棄物の23%が農林業からでる事実】

環境省の調査によると、全国の産業廃棄物の総排出量は3億8975万トン(2009年実績)。このうち農林業から出るものが8841万トンで全体の23%を占めているという。例えば和歌山県では、梅の種が毎日1トン以上排出されているという。以前は海洋投棄していたが禁止され、現在は埋め立てて処分しているが、社会問題となっている。

【地域のリサイクル技術を利用】

大阪府泉南市の山陽製紙が梅の種を炭の粉末にして紙にすき込む「梅炭クレープ紙」を開発。さらに、これを綿やレーヨンの糸に巻き付け、周りを和紙で覆った「梅炭抄繊糸」をサンライジング(大阪府佐野市)が更に開発。梅炭を使うことで、梅の種にある気孔が消臭・脱臭・調湿効果を上げることができ、布地の独特の発色や感触もあって付加価値の高い商品となっているという。現在は、マフラー、靴下、タオルを扱って好評である。

地域のリサイクル技術で産業廃棄物問題の解決に役立っている事例として注目できる。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:景気減速映す中国の師走」から

2012.12.21  日経産業新聞の記事「眼光紙背:景気減速映す中国の師走」から

景気減速で産学連携モデルが厳しい中国の大学

コラムの筆者が語るのは、中国の景気減速で、産学連携の熱心な中国の大学が切迫した「師走」状況となっているという。

○異例の師走状態

中国の師走にあたるのは春節(来年2月)前とコラムの著者は指摘する。しかし、師走の師たる大学の教員が12月末決算期を迎え、約束していた企業からの研究開発費の回収で奔走しているという。それほど、中国の景気減速は厳しい状況にあると言える。

どうも日本の大学とは切迫感が異なるという。中国の大学は日本以上に産学連携に熱心で、実用的な技術を早くから学生に学ばせ、即戦力のある人材に育てるのが狙いの1つ。さらに、国内外の企業と「共同研究」プロジェクトを立ち上げ、企業からの研究費を頂くという。中央政府直轄の大学でさえも、企業からの資金導入に積極的で、研究費による開発研究がVBへの展開となることも踏まえて、大学の実績となり、競争力を磨くという。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:国産ロボット開発、現場主義徹底が重要」から

2012.12.25   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:国産ロボット開発、現場主義徹底が重要」から

ロボット大国の日本に国家戦略が必要

コラムの著者 久間和生氏(三菱電機常任顧問)は、ロボット技術をICT、ナノテクノロジーに続く第3の共通基盤技術として開発を加速するように提案している。

○広いロボットの応用

久間氏によると、『ロボットは人間の思考や行動を支援・代替する装置の総称』であるという。この意味において、産業、災害対応、医療・介護、宇宙、清掃向けなどのタイプがあるという。

さらに要求される機能や性能は用途ごとに異なるという。

  • 原発用:放射線に強い半導体チップやセンサーが必須。大出力の無線や光ファイバー通信機器も必要。
  • 次世代の産業用:単一作業だけでなく複数の組み立て作業がこなせる

我が国は、自動車や半導体、液晶向けロボットは世界一の生産量を誇るロボット大国である。

○ロボット大国の課題

技術的に米国に後れを取っているのは、フレキスブル(柔軟)に環境変化に対応できる能力をもつロボット開発である。いわゆる現場でつぶしのきく性能を持つモノで、米国用の軍用ロボットは先んじている。

このような先行に対して、我が国の政府は各府省が全体的な戦略なしにバラバラな次世代ロボットの開発を進めている。つまり、安全基準を整備して、設計・評価技術や使用部品、ソフトウェアの共通化といった国家戦略の視点が欠けていると久間氏は指摘する。開発に際しても徹底した現場主義が重要でフレキシブルな対応が取れるロボットの開発が必要である。久間氏は、総合科学技術会議で、ICT、ナノテクノロジーに続く第3の共通基盤技術として開発を加速するように提案しているという。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:アイデア・ひらめき、専門外との交流こそ大切」から

2012.12.21   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:アイデア・ひらめき、専門外との交流こそ大切」から

専門外との交流にアイデアやひらめきが湧くキッカケ

コラムの著者 和田昭允氏(東京大学名誉教授)は、最先端技術のを発表し検討する学会でさえ、専門がちがうからと、交流をしない頭脳に対して危惧している。

○日経夕刊の連載記事「あすへの話題」の趣旨

和田氏によれば、連載の趣旨は、「科学技術には高い視点と広い視野が不可欠」だという。この連載が話題となって、多くの最先端技術を取り扱う学会からの講演の依頼が来る。しかし、多くが和田氏の専門外でお役にたてるかどうかわからないと話すと、専門的なことばかりだと視野が狭まって発展がなくなるという。

ただ、理学の中でも和田氏に関係の深い生物学関連の研究者からは「専門が違うから」との理由で断られる場合が多いという。和田氏はこの話に落胆し、理学にせよ、工学にせよ、未知の世界の探求・開発といった「頭の働きは」は基本的に同じだという。そこでは、先ず「解明したい」あるいは「作りたい」相手を決めることから始めるという。次に、その中にどんな要素群があるかを見極める。そして、それらの相互作用の因果のネットワークを追って、全体の構造・機能を理解したり製作する。

○専門外との交流はヒント

専門外との交流によって新しい考え方を交換でき、アイデアやひらめきが湧くキッカケができる。最初から「専門が違うから」といってキッカケを失っては勿体ないという。happy01sign03