【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:産業廃棄物の再利用」から
2012/12/28
2012.12.21 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:産業廃棄物の再利用」から
地域活性と産業課題に挑戦する梅の種応用
コラムの著者 栗坂秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)が産業廃棄物問題の解決に多少なりとも役立つ大阪府での活動について触れている。
【全国の産業廃棄物の23%が農林業からでる事実】
環境省の調査によると、全国の産業廃棄物の総排出量は3億8975万トン(2009年実績)。このうち農林業から出るものが8841万トンで全体の23%を占めているという。例えば和歌山県では、梅の種が毎日1トン以上排出されているという。以前は海洋投棄していたが禁止され、現在は埋め立てて処分しているが、社会問題となっている。
【地域のリサイクル技術を利用】
大阪府泉南市の山陽製紙が梅の種を炭の粉末にして紙にすき込む「梅炭クレープ紙」を開発。さらに、これを綿やレーヨンの糸に巻き付け、周りを和紙で覆った「梅炭抄繊糸」をサンライジング(大阪府佐野市)が更に開発。梅炭を使うことで、梅の種にある気孔が消臭・脱臭・調湿効果を上げることができ、布地の独特の発色や感触もあって付加価値の高い商品となっているという。現在は、マフラー、靴下、タオルを扱って好評である。
地域のリサイクル技術で産業廃棄物問題の解決に役立っている事例として注目できる。
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